[管理番号:13180]
性別:女性
年齢:36歳
病名:浸潤性乳管癌 充実型
症状:しこり、痛痒さ、乳汁分泌、倦怠感、微熱、熱感
投稿日:2025年11月04日
脂肪幹細胞で豊胸をしているため30歳より乳がん検診でエコーをお願いしていました。
去年6月にしこりを発見し生検したところ脂肪幹細胞であったことがわかりました。
去年の9月頃より微熱、倦怠感があり、大きい病院の総合診療科や町の内科、胃腸科、婦人科、皮膚科など様々回りましたが原因が分かりませんでした。PET検査も考えましたが、医者に心因性だから必要ないと言われ信じてしまい行っていないです。
最近倦怠感強く、微熱も37.4度と毎日出ているところ、10月に乳がんが発覚しました。
脂肪幹細胞のしこりに隠れ、発見が遅れてしまいました。しこりの大きさはエコーで3.7センチ、触診で4センチくらいあるそうです。
体調が悪かったのもあり、ステージが重いのではないかと心配です。
今分かっている情報は、
浸潤性乳管癌の充実型
CEA 3.1
CA15-3 7.0
しこり4センチくらいです。
エコーの画像は去年と全く別のもののようだと言われました。(左右で違う)
体調不良にて10月に大きい病院での単純CTは特に問題ないとのことでした。
これからエコーとマンモグラフィ、PET検査を行います。
癌が広がっていないかとても心配です。
また、がんセンターに通っているのですが予約が取りにくく、エコー、マンモグラフィ、PET検査の診断結果を聞くのが11月(下旬)日と20日も時間がかかります。
心配で夜も眠れず、それまでに病巣がまた広がっていかないか心配です。
患部も熱を持ち、痛痒いです。
微熱と倦怠感は乳がんと関係があるのでしょうか。
体調不良が長く、しこりも4センチまで成長しているため転移している可能性が高いでしょうか。
クリニックでは2b 以上と記載がありました。
もし転移(リンパ、遠隔)していた場合、田澤先生ならどのような治療を行いますか。手術は可能でしょうか。
また、充実型とは何でしょうか。予後に影響しますか。
転院する場合、田澤先生に診察していただけますか。
手術はどれくらいの期間に行えますか。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
物事を複雑に考える必要はありません。
ご本人が悩んでいる症状は「明らかに」ホルモン刺激症状で説明がつくし、(逆に)そんな症状を起こすような(ご本人が心配しているような)転移はないのです。
30歳代後半で(そもそも)卵巣が不安定となっている背景に「癌と診断されたことで」更にストレスが高まって「益々」更年期様症状となっていると解釈すべきです。
そんな「特殊な」病気や転移はないのです。
微熱と倦怠感は乳がんと関係があるのでしょうか。
→上記通り、100%無関係です。 そんな症状を引き起こす転移など無いのです。
体調不良が長く、しこりも4センチまで成長しているため転移している可能性が高いでしょうか。
→ その「転移」とは「リンパ節転移」のことでしょうか?
1.リンパ節転移について
手掛かりは 「クリニックでは2b 以上と記載」
→この記載から紐解けば…
腫瘍の大きさが4cm=cT2となります。
(画像上=つまりエコー上)リンパ節腫大がない=リンパ節転移「なし」という所見であればcT2, cN0, cStage2Aとなり、
〃 リンパ節腫大がある=リンパ節転移「あり」という所見であればcT2, cN1, cStage2Bとなります。
つまりそのクリニックではステージ「2b以上=リンパ節転移所見あり(エコーで)」という解釈のようです。
2.遠隔転移について
これは(単純CTは特に問題ないとのこと という記載通り)確率的には「ほぼ」ありません。
もし転移(リンパ、遠隔)していた場合、田澤先生ならどのような治療を行いますか。手術は可能でしょうか。
→無論「手術一択」です。
その大きさで「効かないかもしれない」術前抗がん剤をすると(もしも無効だった場合に)手術不能へ追い込まれるリスクがあります。
また、充実型とは何でしょうか。
→「浸潤性乳管癌(no special type=非特殊型=通常の乳癌)」は、(病理所見で)
以下の3つに分類されていました。
1.硬性型(scirrhous type)
2.充実型(solid type)
3.腺管形成型(tubule forming type)
そのうちの上記2のことです。
♯ただし乳癌取扱い規約2025/6 第19版では上記3つへの分類の記載はなくなり、「浸潤性乳管癌」として統一記載となっています。
転院する場合、田澤先生に診察していただけますか。
手術はどれくらいの期間に行えますか。
→現時点で1か月半です。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/11/19
***
質問者様から 【質問2】
しこり4センチで相談させていただいてます
性別:女性
年齢:36歳
病名:
症状:浸潤性乳管癌 充実型
G3, NG3
ER(3a,10-20,Allred PS3+IS2=5)
PgR 0%
HER2 0%
ki67 50~80%
広がり 5.3センチ
浸潤径 4.0センチ
腋窩リンパ節の腫れ 無
遠隔転移 無
投稿日:2025年11月29日
管理番号:13180
お世話になっております。
クリニックでは、エコーで5.3センチと7ミリの腫瘍を指摘されていました。
その後、病院では触診にて4センチの腫瘍を指摘されています。
触診、血液検査、生検、エコー、マンモグラフィ、CT、PET-MRI、乳房MRIなどの検査をしました。
検査結果が出たので、ご相談させてください。
浸潤性乳管癌 充実型
G3, NG3
ER(3a,10-20,Allred PS3+IS2=5)
PgR 0%
HER2 0%
ki67 50~80%
広がり 5.3センチ
浸潤径 4.0センチ
腋窩リンパ節の腫れ 無
遠隔転移 無
エストロゲン受容体が少しだけあるトリプルネガティブ寄りであることから、病理診断後に治療方針を決める目的で、手術が先行されることになりました。
PET-MRI,CT,エコー画像にて腋窩リンパ節の腫れが見受けられていなくてもリンパ節に転移している可能性はあるのでしょうか。
センチネルリンパ節生検の予定ですが、グレードも高く増殖スピードも速いようで出来るだけ転移の可能性を低くするため、全部取って欲しいです。
とても怖いです。
広がり 5.3センチ
浸潤径 4.0センチ
とのことで、広がりに対して浸潤径が大きいこと、しこり4.0センチに対して脇のリンパ節の腫れがないことから、取ってみたらサイズダウンする可能性があると言われたのですが、可能性としてはあるのでしょうか。
検査結果が出次第に田澤先生にお願いしようと思っていました。
緊急性が高いようで、早く手術が決まったため、このまま手術を受ける次第となりそうです。
いつもありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
エストロゲン受容体が少しだけあるトリプルネガティブ寄りであることから、病理診断後に治療方針を決める目的で、手術が先行されることになりました。
→手術先行は何よりです。
薬物療法が効かずに手術不能状態となるリスクこそ避けるべきなのです。
PET-MRI,CT,エコー画像にて腋窩リンパ節の腫れが見受けられていなくてもリンパ節に転移している可能性はあるのでしょうか。
→それは低いですがありえます。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/12/15
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