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術後補助療法について

[管理番号:13170]
性別:女性
年齢:39
病名:浸潤性小葉ガン
症状:
投稿日:2025年10月31日

こんにちは、初めまして。
いつも拝見させていただいておりました。

9/(上旬)に左側浸潤性小葉がんと診断され、10/(中旬)に左乳房全摘+腋窩リンパ節郭清+エキスパンダー挿入手術をおこないました。

本日、病理結果が出ましたので、今後の治療方針についてご質問させてください。
以下、病理検査です。

浸潤性乳癌がん 浸潤性小葉がん
浸潤径:57mm
センチネルリンパ節転移:1/2
腋窩リンパ節転移:5/9
リンパ節転移:6/11
核異型度:グレード1
Ly0,v0,Ki67:3%
エストロゲン受容体:90%強陽性
プロゲステロン受容体:100%強陽性
HER2:0陰性
ルミナルA,ステージ3a

術前の画像所見ではリンパ節転移は見当たらず恐らく転移なしだろうと言われておりました。
ただ、腫瘍の広がりが大きく小葉がんは特に開けてみてからでないとわからないと言われておりました。
大人しいタイプのルミナルAと言われましたが、リンパ節転移が6個と想像以上に多かったです。
主治医からは、今後の術後補助療法として、ホルモン療法タモキシフェン5-10年・化学療法ECエピルビジン、シクロホスファミドを2週毎に4回とパクリタキセルを毎週12回・分子標的治療ベージニオ2年・放射線療法を提案されております。
結果を踏まえて、リンパ節転移の数からもホルモン療法・分子標的治療・放射線療法は受けようと思っております。
ただ、化学療法だけはリンパ節転移の数以外の結果から見ても、副作用と上乗せ効果のバランス的に本当に必要なのか?出来れば避けたいと思っております。
オンコタイプDX検査について申し出てみましたが、リンパ節転移4個以上は適応外となると言われました。
(一応、業者には聞いてみるとは言っていただけました)

長くなりましたが、田澤先生のお考えとして化学療法の必要性についてご意見をいただければと思います。
主治医はこちらの意見を受け入れてくれるタイプではありますが、どうしても化学療法が抵抗があっても、できればEC4回だけでもどうか?と言われております。

お忙しい中恐れて入ります。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

主治医からは、今後の術後補助療法として、ホルモン療法タモキシフェン5-10年・化学療法ECエピルビジン、シクロホスファミドを2週毎に4回とパクリタキセルを毎週12回・分子標的治療ベージニオ2年・放射線療法を提案されております。
→pN2としての標準治療を全て網羅しています。

ただ、化学療法だけはリンパ節転移の数以外の結果から見ても、副作用と上乗せ効果のバランス的に本当に必要なのか?出来れば避けたいと思っております。
→気持ちは分かるし、「実際には、質問者のおっしゃる通りの可能性」もあります。
ただし、現実としては「pN2で、抗がん剤を省略してもいい」というエビデンスが無いので(少なくとも)「こちら側から、それでいいよ!」とは言えないのが実情です。★

オンコタイプDX検査について申し出てみましたが、リンパ節転移4個以上は適応外となると言われました。
→間違いなく「適応外」です。

長くなりましたが、田澤先生のお考えとして化学療法の必要性についてご意見をいただければと思います。
→上記★の通りです。

主治医はこちらの意見を受け入れてくれるタイプではありますが、どうしても化学療法が抵抗があっても、できればEC4回だけでもどうか?と言われております。
→それは「十分あり」です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/11/18
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