[管理番号:13123]
性別:女性
年齢:56
病名:
症状:
投稿日:2025年10月10日
田澤先生こんにちは
初めて質問させていただきます。
毎年やっていた検診で今年7月にしこりが見つかり8月に温存手術を受けました。
毎年の検診の中で見つかったのと大きさも 1センチだったので早期発見だと思っていましたら、返ってきた病理診断を見て非常にショックを受けています。
①大きさは8??6??8でしたがセンチネルリンパ節4個中 1個に 1.5ミリの微小転移が見つかりました。術中は陰性で術後に見つかりました。先生から「経口の抗がん剤を飲んでもいいかな」と言われ、早期発見なのに何故という気持ちが強いですが、現在オンコタイプdxの結果待ちです。
②そして私が1番心配しているのは、今回の浸潤癌の周りに広範囲で非浸潤癌が広がっていたということです。トータルの大きさは68ミリ、7センチにもなります。術前のエコー、マンモ、PET、には全く映っておらず、造影剤MRIでさえ「周囲に広がりを示唆する所見は認めない」となっており、手術後の病理検査で初めてわかったようです。
Ly :0、V :0
Surgical margin :close
♯20、29 DC
Grade TF:3.NA:2.MC: 1
HG:2
コメント??異型性の低い異型乳管内病変を広範囲に認めます。免疫染色では
E-cadherin陽性であり、CK5/6ではmonotonousに陰性であり、DCかと思われました。
??♯32の標本ではHE染色で浸潤を疑いましたが、p63が微妙に染色されており、面が変わっており、判断が難しいのでatypical cellsに留めました
…と書かれています。
これは、広範囲の非浸潤性乳癌が取りきれてなくまだ残っている状態でしょうか?
主治医はそれも含めて抗がん剤を勧めているのでしょうか?
DCも、調べると初期でも広範囲なら全摘となっています。私の場合は、先生がまだMRIにも映らない病変の段階だからそこは心配しなくていいと言っていました。
でも、DCでもそのままだと浸潤癌になってしまうのなら、細胞レベルの所見でも全摘をしなくても大丈夫なのでしょうか?
早期発見から一転してのこの結果に、毎日思い悩んでおります。
ぜひ、田澤先生のご意見を伺いたく質問させていただきました。
HER2: 1 ki 67:4.3%です
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
これは、広範囲の非浸潤性乳癌が取りきれてなくまだ残っている状態でしょうか?
→その可能性はあります。
主治医はそれも含めて抗がん剤を勧めているのでしょうか?
→本来それ(局所治療である手術での取り残しを全身療法である薬物療法で誤魔化す)はあってはいけないことです。
純粋に、局所治療としの「借り」があるのであれば、その「借り」は局所治療(手術)で返すべきであり、全身療法は純粋にそれに影響されずに決めるべきものです。
DCも、調べると初期でも広範囲なら全摘となっています。私の場合は、先生がまだMRIにも映らない病変の段階だからそこは心配しなくていいと言っていました。
でも、DCでもそのままだと浸潤癌になってしまうのなら、細胞レベルの所見でも全摘をしなくても大丈夫なのでしょうか?
→DCではなく、DCISのことですね?
IDCにしろDCISにしろ取り切れていなければ再切除が原則です。(DCISだから…ということではありません)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/29
***