[管理番号:13087]
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2025年09月21日
今年3月に乳がんと診断されました。
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しこりの大きさ:2.7mm
リンパ節転移:あり(1)
他臓器転移:なし
ER:+ 50%
PgR:ー
HER2:陰性 1+
グレード(顔つき):2
Ki67:18%
ルミナールタイプ
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針生検とCT、MRIの結果、上記の結果でした。
また遺伝子検査も行いBRCA2陽性でした。
診断後に受精卵凍結を行い、現在術前化学療法を行っています。(ddEC×4→weeklyPTX×12)
化学療法終了後(来月)に、両胸全摘(遺伝子検査の結果を受け反対側もリスク低減のため切除)&同時再建予定です。
質問①ルミナールAかBか
現在主治医(大学病院)からは上記の通りでルミナールのみの説明でAかBかは説明がありませんでした。
初診でかかり現在の病院を紹介してくださったクリニックではルミナールBと言われていたので、Bと理解していました。
最近になって色々と情報収集をする中で、AかBかの基準がKi67によると認識し、私の場合ルミナールAに該当するのでは?と思っているのですが理解はあっていますでしょうか。
質問②抗がん剤治療の要否
(過去のQAを拝見し)ルミナールAの場合、化学療法は不要だったのではないかと考えているのですが、先生の見解はいかがでしょうか。リンパへの転移があるため必要なのでしょうか。
質問③術後の補助療法について
術後の治療として、ホルモン療法(タモキシフェン+リュープリン)とTS-1服用(1年)を示唆されました。術後に改めて説明がある予定ですが、事前に情報収集しています。
TS-1に関するQAを拝見し、私の場合、既に化学療法を行っていることから追加でTS-1をする必要はないと考えているのですが、いかがでしょうか。先生であればどのような術後の治療を行われるかご意見をいただきたいです。
(流れに身を任せて術後ではなく術前化学療法を行っているのですが、開始してからQAを拝見し術後にすればよかったと思っています。)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問①ルミナールAかBか
現在主治医(大学病院)からは上記の通りでルミナールのみの説明でAかBかは説明がありませんでした。
初診でかかり現在の病院を紹介してくださったクリニックではルミナールBと言われていたので、Bと理解していました。
最近になって色々と情報収集をする中で、AかBかの基準がKi67によると認識し、私の場合ルミナールAに該当するのでは?と思っているのですが理解はあっていますでしょうか。
→正しくはありません。
Luminal type(hormone positive)を化学療法が効かないタイプ(A)と効くタイプ(B)にわけるためのクラスター解析を行ったわけですが、現実にそれを行うことは不可能であり、その区別をつけるためにKi67が指標とされ「最初は14が閾値」とされましたが、その後は(その考えも廃れ)「20ではないか?いや25だろう」などと結論のつかないまま、OncotypeDXが(日本で)保険適応となったため、現在では「Ki67は参考程度」であり「ルミナールタイプにおいて抗がん剤すべきか?」を判断する方法としてはOncotypeDX一択と言っていいでしょう。
ただし(悲しいことに)「何でもかんでも術前抗がん剤ありき」という何とも可笑しな考えを持つ医師が何の根拠もなく何故かルミナールタイプにも術前抗がん剤ありきのようにしているため、(質問者も含め)OncotypeDXができなくなり(術前抗がん剤したら無論できません)抗がん剤が本来無駄な多くのルミナールタイプの方たちに抗がん剤がなされているのが現状なのです。
質問②抗がん剤治療の要否
(過去のQAを拝見し)ルミナールAの場合、化学療法は不要だったのではないかと考えているのですが、先生の見解はいかがでしょうか。リンパへの転移があるため必要なのでしょうか。
→無論、無駄な抗がん剤をしないためにも手術先行で術後にOncotypeDXをすべきだったのです。
「術前抗がん剤ありき」の連中につける薬は(残念ながら)無いのです。
質問③術後の補助療法について
術後の治療として、ホルモン療法(タモキシフェン+リュープリン)とTS-1服用(1年)を示唆されました。術後に改めて説明がある予定ですが、事前に情報収集しています。
TS-1に関するQAを拝見し、私の場合、既に化学療法を行っていることから追加でTS-1をする必要はないと考えているのですが、いかがでしょうか。先生であればどのような術後の治療を行われるかご意見をいただきたいです。
(流れに身を任せて術後ではなく術前化学療法を行っているのですが、開始してからQAを拝見し術後にすればよかったと思っています。)
→無論、TS-1は私は行いません。
それよりもOlaparibは?
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/8
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質問者様から 【質問2】
オラパリブとベージニオの服用について
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2025年11月30日
以前一度質問させていただきました。分かりやすいご回答をありがとうございました。
その後無事手術(左乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)を行いました。
2.7mmあった腫瘍は術前抗がん剤の効果があり0.5mmになっていましたが、リンパ節転移が4個/14個あり、ステージが2bから3aとなりました。
術後の治療について、以下の予定です。
①放射線治療(25回)
②オラパリブ(1年)
③②の後、ベージニオ(2年)
④②③と並行してホルモン療法(タモキシフェン+リュープリン)(10年)
※BRCA2陽性です。
質問させていただきたいのは、②③を両方行う必要があるのか、という点です。
それぞれ再発率を低下させる効果が証明されていることは理解していますが、両方を行う場合の上乗せ効果はどのくらいあるでしょうか。
また、どちらかを選択するとしたら、どちらが有効でしょうか。
もちろんなるべく再発は避けたいのですが、副作用のある薬を3年間も服薬すること、費用も高いことで服用に後ろ向きな気持ちになっています。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問させていただきたいのは、②③を両方行う必要があるのか
→一般的な考え方として
1.リンパ節転移4個以上のluminal typeにはabemaciclibは必須
2.BRCA2陽性であれば術後のOlaparibも適応がある
どうしても両方やりたくない場合にはabemaciclibだけは行いましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/12/15
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