[管理番号:13081]
性別:女性
年齢:58歳
病名:
症状:
投稿日:2025年09月19日
遠方に住む姉の代理です。
時々先生のブログを拝見し、勉強させていただいております。
HER2陰性転移・再発乳がんに対する二次内分泌療法として最適な治療法が確立していないため、次の治療を迷っており、先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
御多忙中大変恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
骨転移に対する治療の必要性(現在未治療)もご教授よろしくお願いいたします。
姉の治療経過
2021/2月 左乳房全摘+左腋窩リンパ節郭清術施行
2021/3月~5月 TC療法 4クール施行
2021/6月~2024/3月 アロマターゼ阻害薬(レトロゾール2.5mg/日)内服
2024/3月 骨転移(第一胸椎と右腸骨)が判明
フルベストラントとCDK4/6阻害薬の併用療法へ治療変更
フェソロデックス筋注250mg 4週間毎 + ベージニオ内服300mg/日
2024/4月~ベージニオ200mg/日へ減量(WBC低下のため)
2025/6月 腫瘍マーカーやや上昇あり。CEA 4.4, CA15-3 37.0
トレミフェンへ治療変更。フェアストン120㎎/日
2025/9月 腫瘍マーカー上昇傾向 。CEA 4.4→5.9→8.8, CA15-3 37.0→47.7→59.0
mTOR阻害薬とエベロリムスの併用療法へ治療変更
アフィニトール10㎎+アロマシン25㎎/日
約10日 内服し、アフィニトール中止(副作用の口内炎がひどいため)
口内炎治癒後に次の治療へ変更予定
2021/2/(上旬)手術の所見は以下の通りでした。
腫瘍径 38mm
腋窩リンパ節転移 2個
組織学的グレード 2
リンパ管侵襲 0
Mib-1 19%
HER2 陰性
ホルモン受容体 陽性
*PIK3CA, AKT1またはPTEN遺伝子変異・HER2低発現の有無は未検索です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ガイドラインは無論承知していますが…
私がいつも気になるのは、きちんと患者さんの希望が(その治療選択に)反映されているのか?です。
患者さん自身が「病変を無くしたい」「根治の可能性が少しでもあるなら積極的に治療を頑張りたい」というのであれば、
Anthracycline(4回)±bevacizumab/paclitaxel ♯ここまででcCRとなる可能性は十分にあり(経験上)
そのあとでCDK4/6 inhibitor+hormone therapy CDK4/6 inhibitorとしてはabemaciclib既治療なのでpalbociclibなど
成功体験の無い医師は「ガイドラインに縛られる(しがみつく)」しか選択肢を持たないことに注意が必要
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/4
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