[管理番号:13075]
性別:女性
年齢:50
病名:浸潤性左乳房乳管ガン
症状:抗がん剤を中止しても白血球が上がらない
投稿日:2025年09月12日
浸潤性乳管ガン 閉経前
左乳がん8mm
T1bN1M0 ステージⅡa
サブタイプER100%、pgr80%、ki67 20%
リンパ節転移 2/16(センチネルリンパ1、腋窩リンパ1)
ルミナールA
田澤先生、はじめまして。
4月から抗がん剤治療をしております。
現在治療が停滞しており、先生のご意見を伺いたく質問をさせていただきました。
今年2/20に左乳房温存手術後4/18より抗がん剤を開始しました。
EC×4、DTX×4?ホルモン療法+放射線の予定でしたが
EC1回目で骨髄抑制が強く出て(好中球90)入院しグランを2日間注射で回復。
2回目以降はジーラスタ注射必須で4クールとドセタキセル1回は終わりました。
治療当初から白血球が戻りにくく、好中球1900⇒1700⇒1500⇒1300と下がり傾向の中
投与してまいりましたが、ドセタキセル2回目(8/(上旬))の血液検査で好中球が1000となり延期になりました。
その後、1週間後、2週間後も好中球は横ばいで1000前後の為に2回目は投与できず中止。
再度検査が必要ということでCT、レントゲン、骨シンチ、胸部エコー、マンモグラフィーを行いましたが異常は見られませんでした。
当初はパクリタキセルに変える方法も提案がありましたが、そもそもの基準の好中球に達することができないので主治医は「抗がん剤は中止してホルモン療法に移行した方がよい」という結論でした。
しかしその前になぜこれほどまでに白血球が戻らないのか?骨髄に異常があるかも?
ということで血液内科を受診(通院の病院に血液内科が無いため他院を紹介して頂き受診致しました)、
そこでは白血球(好中球)が低いこと以外に血液の病気を疑う要素はないとのことで骨髄検査までは至りませんでした。
次回の外来で血液内科の結果で異状がなければホルモン療法に治療計画を移行することになるとは思います。
最後の抗がん剤(7/(中旬))から2か月近く経ち、その間は何もせず治療が停滞していること、ドセタキセルを
中止したことによる効果減少に不安を感じております。
主治医は「ガンは取り切っているので焦らず原因を調べてから」と仰います。
血液内科の医師は「ここまで待って上がらないならG-CSF製剤を打って白血球を上げて
抗がん剤は進めればいいのに」「なんで(私の主治医)先生は打たないのかな」という言葉を聞き、止めずに進められる方法はあったのでは?と治療計画に不安が生じました。
先生に質問です。
好中球減少以外の副作用はほとんどなく辛い思いもしおておらずできれば残り3回遂行したい気持ちですが、自身の力で白血球が上がらないために抗がん剤中止という場合もあるのでしょうか?
抗がん剤の中止は致し方ないのかもしれませんが、せめてホルモン療法と放射線は遂行したいと強く思っております。
ホルモン療法でも好中球減少はありうると主治医は仰ってましてこのまま
低いまま(白血球2000前後、好中球1000前後)治療は続けられるのでしょうか?
※白血球が減少している間の発熱や感染症はございません。
EC1回目より生理が止まっており、ホットフラッシュはあります。
時折多少の呼吸が浅い感じや背骨辺りの痛みはありますが検査で異常がないとのことで
気持の問題か何かかと重く受け止めないようにはしております。
宜しくお願い致します。
お忙しい中、一読いただきありがとうございます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
そもそもOncotypeDXせずに何故抗がん剤をしているのか?(おそらくリンパ節転移2個を理由としているのでしょうが、あまりにも考えが古すぎ!)
と、まぁ(そもそもの)抗がん剤の必要性に疑問がありますが、術後補助療法は無理をしてまで拘るべきではありません。
主治医のいうように中止にすべきです。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/30
***
質問者様から 【質問2】
今後の治療継続の可能性について
性別:女性
年齢:50
病名:
症状:
投稿日:2025年10月03日
田澤先生
前回はお忙しい中ご回答いただきありがとうございました。
先生の仰る通り、オンコタイプDXの話は出ましたが、私の場合は閉経前ということでリスクの数値は最初の時点で上がってくると言われ、やはり「リンパ転移がある以上見えないガンを叩く」と説明を受けその時は「やらないと後悔する」と思い抗がん剤をしました。
抗がん剤は中止致しました。(EC×4、DTX×1)
7/(中旬)の最後の抗がん剤から好中球(のみ)が上がらない現状は変わりませんが、
血液内科の先生より経過観察とのことで、G-CSF製剤(グラン)を打ち
乳腺科の医師の判断のもと9/17~ホルモン療法が始まりました。
(タモキシフェン⇒1週間ごとに様子を見ながら。
リュープロレリン⇒4週ごと)
※ホルモン療法の副作用は出ておりません。
注射を打つと正常値まであがりますが製剤の効果が切れると1週間後には好中球はまた低く戻ってしまい、
また打つといった状況です。
骨髄検査を予定しておりますがグラン注射は反応しているので乳腺の医師よりあともう少し経過観察といわれました。
改めて質問させていただきます。
勿論、骨髄検査次第ではありますが、
① 温存手術をした為放射線がセットではありますが現状放射線に進めない状況です。
主治医は「仕方ないので焦らず」と仰っていますが、放射線予定ではあったが、
治療途中で不適合で中止になることもありえるのでしょうか?
② 上記ような場合は放射線を諦め、ホルモン療法のみが再発防止の方法になるのでしょうか?
③ 無知の愚問を失礼して、再手術をして乳房全摘手術をすれば放射線ができなくても
再発リスクを下げることができるのでしょうか?
最後の抗がん剤から2か月半が経過しており、せめてこれからどのような状況が考えられるかだけでも聞かせてもらえればと思いますが主治医は「様子を見る」スタイルは変わらずです。
自身の不安とスピード感の温度差を感じております。
最後に、
このような状況ではありますので乳がんの病状の変化の発見がさらに重要になってくるのではと感じております。
これからまだ続く治療ですのでこのような状況でも今後田澤先生に診て頂くことは可能でしょうか。
たくさんの質問のなかから回答いただいたことに感謝いたします。
励みになっております
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
先生の仰る通り、オンコタイプDXの話は出ましたが、私の場合は閉経前ということでリスクの数値は最初の時点で上がってくると言われ、やはり「リンパ転移がある以上見えないガンを叩く」と説明を受けその時は「やらないと後悔する」と思い抗がん剤をしました。
→前回の回答に変更はありません。
(以下)
そもそもOncotypeDXせずに何故抗がん剤をしているのか?(おそらくリンパ節転移2個を理由としているのでしょうが、あまりにも考えが古すぎ!)
と、まぁ(そもそもの)抗がん剤の必要性に疑問がありますが、術後補助療法は無理をしてまで拘るべきではありません。
主治医のいうように中止にすべきです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/18
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