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浸潤系6ミリ、グレード3の術後

[管理番号:12831]
性別:女性
年齢:45
病名:乳がんステージ1
症状:
投稿日:2025年06月20日

田澤先生、こんにちは。
今年の3月に乳がんの診断を受けました。その後、乳がんプラザを通し、色々な方の質問や回答を読む中で、乳がんについての正しい理解とを勉強させて頂いておりました。生検の結果待ち、また手術後の病理検査待ちの大変不安な中、大体の自分の状態を把握する事で、パニックにならずに検査結果を聞く事ができました。
また、この2ヶ月の不安な日々をこのサイトでどれだけ勇気づけられたかわかりません。ありがとうございます。
日本にいれば、是非田澤先生に手術して頂きたかったのですが、現在スウェーデンで生活しており子供もいる為こちらで治療を始めております。
是非田澤先生の見解をお伺いしたいので、宜しくお願い致します。

2022年頃マンモグラフィ石灰化、経過観察
2024年 (違う病院)マンモグラフィ石灰化、、エコーあり、生検なし(良性との判断)
2025年3月マンモグラフィ、エコー、生検 、非浸潤の診断。

4/(中旬)に皮膚温存、皮下乳腺全摘出しました。
先日病理結果です。?非浸潤4,4mm x 1,6
浸潤箇所が3箇所見つかりそれぞれ6mm,1mmが二箇所。
Ostrogen (ER+):80?Progesteron (PR+):60?HER-2 : 1+? (Ki67):31?また、組織グレードは浸潤、非浸潤の両方がグレード3とのことでした。
先日、外科の先生の説明ではタモキシフェンを10年、ゾラデックス5年、抗がん剤は勧めないとの事でした。また、オンコタイプも腫瘍の大きさが小さい為にしないとの事でした。??来週に腫瘍科の先生から治療の説明があるのですが、ルミナールbライク、浸潤、非浸潤共にグレード3、また非浸潤の部分も決して小さくはない大きさなので、オンコタイプをせずにこのままホルモン治療のみですか?
田澤先生の豊富な経験から私がオンコタイプをした場合に抗がん剤の上乗せがある可能性はあると考えられますか?それともこちらで提案されている治療で妥当だと考えられますか?
私は後で転移が見つかった時に後悔をしたくないので、上乗せがあるのであれば抗がん剤もやりたいと考えております。

乳がん治療の第一線で活躍されている田澤先生からの直接の見解、セカンドオピニオンを是非私も世界中のどこからでも拝見させて頂く機会を設けて頂き本当にありがとうございます。
どれだけ多数の乳がん患者が励まされているか、私もその内の1人です。本当にありがとうございます。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

浸潤径6mmであれば再発を心配する必要はありません。
私は5mm以下ならホルモン療法も勧めませんが、6mmであれば(その主治医とは異なりLH-RHagonistはしませんが)tamoxifenは(ご希望であれば)してもいいとは思います。

オンコタイプも腫瘍の大きさが小さい為にしないとの事でした。
⇒それでいいと思います。
私も(患者さんから強い希望でも無い限り)この大きさではOncotypeDXは勧めません。
単純に抗癌剤は不要と思うからです。

また非浸潤の部分も決して小さくはない大きさ
⇒非浸潤癌の大きさは「どうでもいい」ことです。(特に全摘なのだから断端を気にする必要もありません)

オンコタイプをせずにこのままホルモン治療のみですか?
⇒上記通り

田澤先生の豊富な経験から私がオンコタイプをした場合に抗がん剤の上乗せがある可能性はあると考えられますか?それともこちらで提案されている治療で妥当だと考えられますか?
⇒最近、似たようなQAがありましたが…

結局OncotypeDXにエントリーする中で5mm 6mmは「かなり少なく」
 要は「同じ遺伝子変異のタイプ」だとしても、(その結果ほどには)再発率は高くはない考えるべきです。

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(回答が公開されてから2週間後)
2025/7/16
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