[管理番号:12776]
性別:女性
年齢:41
病名:しこりを作らない乳がん
症状:しこりを作らない乳がん
投稿日:2025年06月03日
いつも質問コーナーを拝見させてもらっています。
1年に1回乳腺専門医のいるクリニックで検診を受け、セルフチェックもしているのですが、しこりを作らない乳がんがあると聞き心配になっています。
もし本当にしこりを作らない乳がんがあるなら、セルフチェックをする意味があるのかと思うのと、セルフチェックでしこりを感じられなくても安心できないなと思っております。
年1でマンモとエコーをしてますが、その頻度でいいでしょうか。
昨年はマンモとエコーを5月に受け、心配なことがあり、9月にエコーだけしてもらったのですが、マンモだけでも9月を待たずに受けた方がいいでしょうか。
しこりを作らない乳がんというのは具体的にどういうものなんでしょうか。
心配性な為いろいろ不安になっております。
お忙しい中、すみませんが、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
言葉のマジックにもてあそばれていると言えます。
もし本当にしこりを作らない乳がんがあるなら、セルフチェックをする意味があるのか
⇒無論あります。
「しこりを形成しないまま(いずれはシコリを形成するようになりますが)乳管内を非浸潤癌として広がる」場合もありますが、(それよりは高頻度に)「比較的早期に乳管から浸潤して=浸潤癌 これが増殖してシコリを早々に形成するタイプがある」わけです。
其の意味では自己検診は主として後者のために、ただ(前者でも)いずれはシコリを形成するので、(前者の場合でも)なるべく早く見つけるために、それ(自己検診)はあるのです。
しこりを作らない乳がんというのは具体的にどういうものなんでしょうか。
⇒前者のことです。
これは主として(無論、石灰化を起こさないものもありますが)石灰化を起こして「マンモグラフィーで石灰化所見として早期発見される」ケースがあります。
なので、自己検診+定期的なエコー(自己検診で解らない位小さなしこりを発見するため)+2年に1回くらいはマンモグラフィー(石灰化などエコーでは探知しずらい所見を拾うため)などが必要となるのです。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/19
***