[管理番号:12775]
性別:女性
年齢:39
病名:
症状:
投稿日:2025年06月03日
異形乳管過形成について質問させてください。
7年前に左乳がん疑いにより乳房部分切除を行いました。担当の先生は「過剰なことをしないように気をつけないといけない」とおっしゃってくださったのですが、私自身すごく不安が強く、すぐに切除手術をしていただきました。
最終病理診断は乳管内乳頭種、異形乳管過形成でした。
切除手術で十分取り切れたのでこれ以上の治療はありませんとのことでした。
ネットを読みあさると「ADHがあると生検後10年後に対側乳がんが発生する確率が3~5倍」や「ADHがあると生涯で乳がんになる確率がかなり高い」などと書かれているものが目に留まります。
ADHを切除手術で取り切ったとしても、それほどまでに乳がんが発生する確率が高くなってしまうのでしょうか。それともマンモトーム生検などでADHと診断された方がそのまま放置すると、高い確率で非浸潤癌に移行する、ということなのでしょうか。
「異形乳管過形成が自分の乳房に見つかった」という時点で、その病変を切除をしていようがしていまいが、確実に乳がんになりやすい体だということを覚悟しておかなければいけないのでしょうか。
読みにくい文章になってしまい申し訳ありません。お忙しいとは思いますが、御回答くださると幸いです。よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ADHを切除手術で取り切ったとしても、それほどまでに乳がんが発生する確率が高くなってしまうのでしょうか。
⇒違います。
それともマンモトーム生検などでADHと診断された方がそのまま放置すると、高い確率で非浸潤癌に移行する、ということなのでしょうか。
⇒これが一番正解に「近い」ですね。
ADHは「異型度が低い非浸潤癌」です。これが2mm以上の範囲であれば「非浸潤癌と診断される」こととなりますが「異型度が低く、かつ2mm未満」だと非浸潤癌の診断とはならないのです。
つまり「異型度が低く2mm未満」をそのまま放置していれば、長い期間をかけて
(2mmを超えるまで増殖して)非浸潤癌⇒更に長い年月をかけて 浸潤癌へとなるので 「ADHは乳癌のリスク」という言い方をしているのです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/19
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