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非浸潤性乳管癌について

[管理番号:12770]
性別:女性
年齢:46
病名:
症状:
投稿日:2025年06月02日

先日、非浸潤性乳管癌と診断を受け、紹介状をもらつています。これまでの経緯をお伝えします。

もともと20代の頃から乳がん検診では要検査となり、しこりなどあるが良性だと言われてきた。

2年半前
検査の中で、ちょっと気になるので細胞診検査を勧められ受ける。
以下、病理組織検査の結果で、良性と診断を受ける。
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VAB:既存の乳賞~小葉が認められます。上皮に異型はそしく二相性を保持されています。間質は膠原線維性で、血管腫過形成を生じています(腫瘤形成の原因ともみられます)。悪性の像は明らかではありません。
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それから半年おきにエコーやマンモグラフィーで経過観察。

1年ほど前
しこり部分がなんとなくチクチクしたり痒みが気になることもあり、改めて細胞診検査。
この時、医師からは昨年の検査で良性とでているし、エコーやマンモグラフィでも変わりないので細胞診検査の必要はないと言われたが、私の強い希望でお願いしました。

以下、病理組織検査の結果です。
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拡張した乳管内に、線維性の間質を伴ら乳頭状の上皮増生を認めます。
間質に沿って二相性が保持されています。また、硬化性の間質を介して小腺管が増生する浸潤相当の変化、乳管過形成を認められます。一連の病果のなかには、管空内にわずかに核破砕物を伴う部がありますが、異型上皮を認めず悪性の像はありません。
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2回とも良性と結果が出ているので、経過観察で大丈夫だと言われましたが、もし取れるなら取ってしまいたい。という願いもあり、乳腺外科処置もできる病院を紹介してもらいました。

今月に入って、紹介先の病院に2年半前と1年前のプレパラートを持参して診察を受けると、その病院でもそめなおしを行い再度病理検査をしました。
結果、鑑別困難で、大人しい癌の可能性があるとのこと。

同じプレパラートをみているのに、何故結果が変わるのか。と聞くと、かなり難しい症例なので、日本で1番症例数の多い病院(x病院とします。)で同じプレパラートをみてもらい最終的に判断するとのこと。
こちらの先生がX病院にも週に何度か勤務されており、直接持って行っていただけました。

x病院の2人の先生にみてもらい、1人は癌ではない。もう1人は癌の可能性が高い(非浸潤)という結果でした。

同じプレパラートをみているので、癌の可能性が高いと言っている先生がみていたら、2年半前から実は癌だったということになりますよね。
範囲が広く5センチから6センチなので、全摘と言われています。

前置きが長くなり恐縮ですが、質問は以下です。

・2年半も放置していたことが怖くてたまりません。どのような気持ちでいればよいか。
細胞診検査は吸引式で組織の一部なので、他の部分で実は浸潤していて転移していたらと怖くなっています。

・通常このような状況の場合、すぐ全摘という流れになるのでしょうか。
気持ちとしては1日も早く取ってしまいたいです。
(プレパラート、エコー、マンモグラフィの画像は持参します)

・ここまで意見が分かれるということは、癌だとしても早期発見(抗がん剤不要の)と考えてよいのか。

文章がまとまっておりませんが、ご意見をいただけますと幸いです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

これは注意が必要です。(当然ですが)
病理医がVABとはいえ、あくまでも病変の一部での判断なので、一番確実なのは病変部を切除(癌が必ずしも確定していないのに全摘は少なくとも医療者側から提案するのはご法度と思います)して、その診断に従っては如何でしょうか?

これは患者さんの希望は非常に重要であり、こういうケースでも「良性かもしれないのは承知の上で、少しでもリスクがあるのなら心配だから全摘してほしい」という希望の方は当然いらっしゃいます。その場合には(私なら)全摘します。
もしも質問者が上記とは必ずしも異なり、「もしも良性ならば全摘するなんて!」と少しでも引っ掛かりがあるなら、絶対にこのケースで全摘はご法度です。まずは外科的生検して「納得して先へ進む」これが重要です。

このケースで「癌の進行」など心配するレベルではありません。
ご安心を。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/19
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