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断端陽性でのホルモン療法について

[管理番号:12762]
性別:女性
年齢:44
病名:非浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年05月27日

妻が乳癌と診断され、今後のホルモン療法について悩んでいるため、
代わってご意見を伺いたく、投稿させていただきます。

2024年3月に右乳癌(DCIS,B領域)と診断され、4月に乳房温存術+センチネル・リンパ節生検を受けました。
術後の説明は以下の通りでした。
 ・リンパ節への転移なし(郭清なし)
 ・浸潤なし(44mm切除)
 ・想定より大きく断端陽性であった(乳腺の端に癌が残っていると考えられる)
 ・体の奥に向かって伸びており追加切除難しい(筋肉の方?)
 ・今後の方針は放射線治療(25回)とホルモン療法(タモキシフェン)

ER,PgR:陽性
Her2:陰性(2+)

2025年4月(副作用は以前から出ていて定期受診してました)
婦人科を受診し、MRI含む検査を実施し悪性所見なし。
婦人科の医師からは、「子宮のはれ、卵巣に水が溜まっているなどが確認されるが、
タモキシフェンの影響と考えられ、経過観察でよい。
タモキシフェンは大事だろうから婦人科所見として服薬をやめるほどではない」とのことでした。
ただし、症状がつらいならリュープリンも検討するよう乳腺外科で相談してみてはと提案いただきました。
(この時点で、約11ヵ月服薬してました)

乳腺外科の医師に上記相談したところ、以下の方針を提示されました。
 ・タモキシフェンが治療としてはスタンダードだが、影響が大きいようであればやめた方がよい
 ・一度タモキシフェンを休薬して、2か月後再度婦人科を受診、子宮・卵巣の状況を見てリュープリンを打ってもらってはどうか。
 ・リュープリンは更年期症状が出るかもしれないが、誰もが通る道
 ・ホルモン療法をやってもやらなくてもよいので、リュープリンの副作用をみて、
継続できそうなら乳腺外科でリュープリン投与(効果3ヵ月)を検討する

現在、休薬中で間もなく婦人科を再受診予定です。
ここから質問になりますが、
①妻としては、タモキシフェンの副作用も辛かったようで、「副作用で日常生活に支障が出るのが不安、有意な効果が見込めないなら避けたい」と考えているのですが、局所再発を考慮して、実施するメリットはありますでしょうか。

②リュープリンを実施するにあたり、副作用を軽減するための漢方などもあるようですが、有効なものでしょうか。
 (先生にて処方実績がございましたらご意見いただけると幸いです)

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

質問の主旨からは大幅にずれますが

婦人科の医師からは、「子宮のはれ、卵巣に水が溜まっているなどが確認されるが、タモキシフェンの影響と考えられ、経過観察でよい。
⇒これに驚きました。

今まで(QAの中に現れる婦人科医も)私自身の診療に現れる婦人科医にも誰一人として「タモキシフェンの影響で卵巣が腫れる」という認識(知識)がないことに驚きを通り越して辟易していました。
挙句の果てに「卵巣癌の可能性があるから、MRIしろ! (酷い場合には)卵巣癌の可能性が高いから手術しろ!」的なことばかりで呆れていたわけです。

その婦人科医の「タモキシフェンの影響と考えられ」という正しい解釈に拍手喝采します。(個人的に)

①妻としては、タモキシフェンの副作用も辛かったようで、「副作用で日常生活に支障が出るのが不安、有意な効果が見込めないなら避けたい」と考えているのですが、局所再発を考慮して、実施するメリットはありますでしょうか。

②リュープリンを実施するにあたり、副作用を軽減するための漢方などもあるようですが、有効なものでしょうか。
 (先生にて処方実績がございましたらご意見いただけると幸いです)

⇒上記二つ纏めて…

そもそも(私から見れば)非浸潤癌に薬物療法は(そもそも)不要 ♯私は非浸潤癌では(患者さんが例え望んでも)薬物療法(無論、抗癌剤はありえないからここではホルモン療法となりますが)は一切行いません。
無論、ここでの回答は「即刻中止」しましょう。です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/18
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