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治療の優先順位

[管理番号:12653]
性別:女性
年齢:48
病名:乳がん
症状:
投稿日:2025年04月26日

治療方針についてお教えいただくよろしくお願い申し上げます。
3月初めに乳癌の診断
3月末に右乳房部分切除し、腋窩リンパ節も切除(リンパ節転移あり)しました。ス
テージ2a(術前)→2b (術後)
詳細です。
ER、PGR (いづれも80%)+
HER-2 1+
Ki-67 47%
グレード 1
pT2、ly+、v0

元々、切除後に放射線治療を行う予定でしたが、術後病理検査の結果から先日、抗がん剤をすすめられました。
私としては抗がん剤をするとは思ってもおらず、返答に困っていると、納得してからの方がいいと思うので、オンコタイプdxをしますか?とのこと。お願いをしました。
回答は5月中旬以降になるので、先に放射線治療をしましょう。となりました。
ご相談させていただきたいのですが。

1.この病理結果から抗がん剤はしなくてはならないでしょうか?
2.通常は抗がん剤治療後に放射線治療をします。と記載されているものが多いため。
もし、抗がん剤適用となってしまった場合、先に放射線治療を開始しても大丈夫なのか?
3.オンコタイプdxの結果が出て抗がん剤をすることとなった場合、放射線治療をした後(術後90日)でも遅くはないのか?
今のところ他の臓器への転移は見えず。
4.放射線治療後どれぐらいの期間をあけて抗がん剤を開始することになるのか?
5.もし、抗がん剤を行うとなった場合、先生のお見立てでは、抗がん剤の種類、その後の治療は何を予想されますでしょうか?

ご相談させていただきくよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

リンパ節転移の個数の記載がありませんが、pStage2bとあるのでリンパ節転移は3個以内と判断します。(OncotypeDXの適応がリンパ節転移3個以内だから当然ですが、念のため)

1.この病理結果から抗がん剤はしなくてはならないでしょうか?
⇒そういうわけではありません、だからこそ(その判断のための)OncotypeDXなのです。

2.通常は抗がん剤治療後に放射線治療をします。と記載されているものが多いため。
もし、抗がん剤適用となってしまった場合、先に放射線治療を開始しても大丈夫なのか?

⇒これは「あるある」ですよ。

シンプルに…
同じ条件で「どちらが先か?」となれば「全身治療を優先」となり「抗癌剤⇒放射線」の順番となりますが、今回のように「OncotypeDXの結果待ち」がある場合「放射線はいずれやらなくてはいけないから」として放射線を先行させることは全く通常のことです。

3.オンコタイプdxの結果が出て抗がん剤をすることとなった場合、放射線治療をした後(術後90日)でも遅くはないのか?
⇒勿論です。
あくまでも「予防」投与なので、慌てる必要は全くありません。

4.放射線治療後どれぐらいの期間をあけて抗がん剤を開始することになるのか?
⇒重ならなければ全く問題ありません。(つまり翌日以降、いつでも構いません)
♯因みに、抗癌剤⇒放射線の順番だと「抗癌剤の副作用が治まってから」となり、通常3週間は空けることとなります。

5.もし、抗がん剤を行うとなった場合、先生のお見立てでは、抗がん剤の種類、
⇒TC4回ですね。

その後の治療は何を予想されますでしょうか?
⇒その後の治療??

放射線が終わっているのだから、(当然)ホルモン療法となりますよ。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/12
***

  

質問者様から 【質問2】

治療の優先順位
性別:女性
年齢:49
病名:
症状:
投稿日:2025年05月12日

回答いただきましてありがとうございます。的確な回答でわかりやすく、また、マイナスな表現が含まれてない言葉のチョイスで、前向きに頑張ろうと思わせていただけます。

〉リンパ節転移の個数の記載がありません失礼いたしました。
19個中2個にありました。

オンコタイプdxの回答待ちの為、先に放射線治療でも問題がない事。
抗がん剤治療をする事となったとしても術後90日以降でも問題がない事。
放射線治療後、すぐに抗がん剤治療を開始できる事。
抗がん剤治療になるとしたらTC4回(ドセタキセル・シクロホスファミド)→ホルモン治療 ですね。

術後91日以降の抗がん剤治療の開始は再発しやすいなど、目にしたもので気になり質問させていただいた次第です。

2週間ほど前から放射線治療が始まり
照射箇所の皮膚が少し赤くはなって来ました。また、照射3時間後ぐらいに少し乗り物酔いににた感じになり、照射後の翌朝は嘔気が強く、吐き気どめを処方していただきました。いつまで続くのか心配です。

勉強不足のため、聞かなくてはならない事も主治医に聞いておらず、お恥ずかしい限りです。今は別の病院で放射線治療を受けていて、主治医の診察は2週間後になるので、そこで聞かなくてはと思っていますが、サブタイトルが不明です。ルミナールbになるのでしょうか?

少し気になるのは、放射線治療後に抗がん剤治療の予想なので、放射線治療中に目に見えない微小転移が活発化するのではないか?また、右側の骨盤痛と術側の反対の左側顎?奥歯?耳前?耳下?付近の違和感、頬が少し腫れてる様な感じがするので、こんなに早く転移するものなのか?不安になっております。
今やるべきことをやるしかないので、気にしても仕方がないですが。。。

田澤先生の回答を見て、本当に勇気づけられます。ありがとうございます。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

サブタイトルが不明です。ルミナールbになるのでしょうか?
⇒「サブタイプ」ですね?(サブタイトルではなく)
 ★同じような勘違いに「センチネルリンパ節」ではなく「センチメンタルリンパ節(どんな、乙女なリンパ節なのかい! 関西人風に…)」の勘違いが時々ありますね。

 回答に戻ります。
 これを調べる(つまりルミナールAとしていいのか?Bなのか?)がOncotypeDXなのです。
 Low riskであれば(つまり抗癌剤しなくてもよい)当然ルミナールAとなるし、逆はBとなります。

少し気になるのは、放射線治療後に抗がん剤治療の予想なので、放射線治療中に目に見えない微小転移が活発化するのではないか?
⇒それを気にしなくてもいいと前回言ったつもりですが… 術後の補助療法なのだから急ぐ必要はないですよ。と…

また、右側の骨盤痛と術側の反対の左側顎?奥歯?耳前?耳下?付近の違和感、頬が少し腫れてる様な感じがするので、こんなに早く転移するものなのか?
⇒これらの症状は10000000000000%転移とは無関係です。
骨盤痛は間違いなく更年期の症状だし、それ以外のものも全く転移とは無関係です。

今やるべきことをやるしかないので、気にしても仕方がないですが。。。
⇒余計なことは考えるべきではないし、あまりにも転移と結びつける人が多いのがとても残念です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/3
***

  

質問者様から 【質問3】

治療の優先順位
性別:女性
年齢:49
病名:
症状:
投稿日:2025年08月05日

いつも的確な回答ありがとうございます。放射線治療30回が終わり、CVポートを留置し、抗がん剤投与が7月より、ddEC×4、ドセタキセル×4にて始まりました。
ddEC2回目投与完了し、3回目投与当日の血液検査にて、肝臓の数値が悪いので、延期となりました。
その際、ウルソデオキシコール酸100を処方されました。
AST 27→85
ALT (GPT)41→198
Y – GTP 49→159
アルカリホスファターゼ(ALP)86→124
LD (乳酸デヒドロゲナ 180→269
コリンエステラーゼ(Ch-E) 277→309
質問したい内容は、
1.この数値は抗がん剤による肝機能数値の悪化でしょうか?
2.ALPの数値が高いため、骨転移の可能はありますでしょうか?前回、質問ささていただきました際から骨盤痛が治りませんので、気になりました。
3.ウルソでオキシコール酸を服用していますが肝機能の数値は戻るのでしょうか?他の方の質問の回答で数値が2桁になるまでは‥との記載をみました。また、ウルソを服用すると食欲不振となります。
4.3回目ができたとしても、4回目が延期になったり、ドセタキセルができなくなったりするのでしょうか?
5.延期になることによって補助療法の効果がなくなることはないのか気になります。

オンコタイプdxの結果、5年再発の可能性が高く、このまま抗がん剤治療ができなくなってしまうのではないかと不安です。
このように延期になったり、そのまま抗がん剤ができなくなってしまったり、肝臓が悪くなったりしてしまう患者様は多くいらっしゃいますか?
肝臓数値が悪化するとは思ってもみなかったため、動揺しております。
お忙しいところ申し訳ございませんが、回答いただきたくよろしくお願い申し上げます。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

1.この数値は抗がん剤による肝機能数値の悪化でしょうか?
⇒その通りです。

2.ALPの数値が高いため、骨転移の可能はありますでしょうか?前回、質問ささていただきました際から骨盤痛が治りませんので、気になりました。
⇒確率的に「ほぼ」ありません。
抗癌剤中に起こることの「ほぼ99.99%は(その)副作用によるもの」であり、転移によって起こる事象と考えること自体全くナンセンスです。

3.ウルソでオキシコール酸を服用していますが肝機能の数値は戻るのでしょうか?他の方の質問の回答で数値が2桁になるまでは‥との記載をみました。また、ウルソを服用すると食欲不振となります。
⇒改善の期待は十分にあります。

4.3回目ができたとしても、4回目が延期になったり、ドセタキセルができなくなったりするのでしょうか?
⇒そんな先を想像しても仕方がありません。

5.延期になることによって補助療法の効果がなくなることはないのか気になります。
⇒ある程度影響を受ける(RDIなど)可能性はありますが、皆が理想通りできないのが治療と言うものです。

オンコタイプdxの結果、5年再発の可能性が高く、このまま抗がん剤治療ができなくなってしまうのではないかと不安です。
このように延期になったり、そのまま抗がん剤ができなくなってしまったり、肝臓が悪くなったりしてしまう患者様は多くいらっしゃいますか?

⇒薬剤性の肝機能障害は必ず回復します。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/9/1
***

  

質問者様から 【質問4】

骨盤痛痺れ
性別:女性
年齢:48
病名:
症状:
投稿日:2025年10月11日

以前にも骨盤痛について、質問させていただきました。
CVポートを留置し7月初旬、抗がん剤投与が始まりした。
ddEC 3回目が肝機能数値が悪かったため、ウルソデオキシコール酸を服用し、血液検査の結果、数値が戻っておりましたので、一週間遅れのddEC投与となりました。相談に回答いただきましてありがとうございました。

4回目ddEC投与前、血液検査をしCRPが高かった事や熱が37.5℃(微熱が2週間ほど続いていた)あった為、CVポート留置部分の赤み(感染症)が気になるとのことで、レントゲン、CTを撮る事となりました。
放射線治療を先にしていることもあり、放射線肺臓炎ではないか?また、熱の原因を取り去りたい為、CVポートを抜去する事となり、入院。
熱もCRPも下がり、呼吸器外科の先生も放射線肺臓炎だか、このまま抗がん剤治療を続けても大丈夫との事で、退院。ddEC4回目投与は28日後の投与となり終了しました。

3週間あけてドセタキセル1回目の投与が終わりました。以前にもお尋ねしました違和感のある右骨盤の痛み(チクチク、ジリジリ、ズキっと)が投与12日後に発生。立っているのも辛く、ロキソニンを飲んでも効果なく。右骨盤から太ももにかけて酷い痺れと痛み、臀部の筋肉痛のような痛みがあり、我慢できず、主治医に相談、理由がわからないとの事で整形外科に行きMRI(造影なし)とレントゲンを撮りました。結果、脊髄は綺麗、圧迫などない。坐骨神経痛でもない。腰回りの神経が過敏になっていると思われるので様子を見てください。締め付ける下着や服などを着ないように運動も少しした方が良い。とのことで、痺れ緩和のビタミン剤をもらいました。次は1ヶ月後に来てください。との事。
右側骨盤痛に関して、ベットの上に寝転び骨盤のここが痛いと、ピンポイントで伝えましたが、骨転移があるとか何も言われませんでした。(術前にPETCTや骨シンチの検査はやっておりません)痛みと痺れが取れず、気になって仕方がありません。
田澤先生は、抗がん剤治療中の転移はない。[管理番号3167]でも、レントゲン撮影で骨転移の判断は出来る。とおっしゃられていますし、以前いただいた回答にも更年期の症状とおっしゃられました。右側だけのこの痛みはなんなのか、私は現在、ドセタキセル投与中、服用している薬はウルソデオキシコール酸と処方されたビタミン剤のみです。ドセタキセル2回目投与を来週に控えており、これ以上酷くなると立てなくなるのではないかと思ってしまいます。だからと言って延期も減薬投与もいやですし、ドセタキセルの投与後、痛みが酷くなっているがたまたま投与後になっているだけなのか。
通常、筋肉痛や関節痛は投与後、数週間でおさまる。との説明がありましたが右側だけの痛み、左側の症状はない。そんな方は他にもいらっしゃるのでしょうか?
ドセタキセルの投与は骨転移にも効果があるのでしょうか?
もう一度、整形外科の先生に確認した方が良いでしょうか?
骨のことを言っているが、本当は骨ではないのか?
ウォーキングや筋トレをしたら治るのでしょうか?
温めたり、マッサージをしたら痛みや痺れは軽減するのか?
他に何か調べる検査はあるのか?
私に何かできることはあるのか?
理由が分からず、どうして良いのか不安で仕方がありません。
最終的に田澤先生を頼ってしまいます。よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

抗がん剤中は、その影響による症状である可能性が「圧倒的に」高いことで解釈します。

理由が分からず、どうして良いのか不安で仕方がありません。
→頻度から
1.化学療法閉経による卵巣そのものによる痛み、もしくは(エストロゲン欠乏による)関節痛
2.ドセタキセルそのものの副作用である関節痛(大関節に多い)

上記以外を心配することは頻度的にナンセンスですよ。
ご参考に。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/28
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