[管理番号:12642]
性別:女性
年齢:45歳
病名:葉状腫瘍
症状:葉状腫瘍の再発(しこりができている)
投稿日:2025年04月15日
13年前に葉状腫瘍を摘出していただいた場所の近くに1cm位のしこりができ、針生検の結果、9割良性の葉状腫瘍という事で摘出手術をする事になりました。
前回摘出した葉状腫瘍は3cm位の大きさで当時の主治医に悪いものではなかったとしか聞いておらず、おそらく悪性ではなかったと思うのですが、内視鏡で手術をしていただいた時にマージンが十分にとられていたか不明です(乳腺を沢山とった為に授乳はできないかもと言われましたが、胸の形などは変形もなくきれいなので2cmはとられていない可能性が高いです)
今回、摘出手術をする場合には、絶対再発させない為には全摘するべきでしょうか?
またしこりが皮膚にものすごく近い(1cmも距離がなく数ミリ位)のですが、絶対に再発させない為には皮膚を切除するべきでしょうか?
主治医からは全摘でなくてもよいのでは?と言われたのですが、前回しっかりマージンをとって摘出していなかった事で再発しているのだとすれば、今回のしこりだけを十分なマージンをつけて切除しただけだとまた再発するのではないかという不安があります。(前回十分にマージンがとれていない所が残ったままなのでは?と不安があります)
良性の葉状腫瘍で皮膚切除の必要はないと先生が回答されていたのですが、前回も今回もしこりが皮膚から距離がかなり近いため不安で、再発させない為には、前回しこりがあった場所の皮膚も含めて切除したほうがよいのでしょうか?
(針生検でほぼ良性で間違いないだろうと言われている場合は、悪性かもしれない可能性を考慮して手術するべきでしょうか)
また皮膚から葉状腫瘍の距離が近い場合皮膚を残した場合、全摘したとしても再発の可能性はあるのでしょうか?
絶対に再発させたくない場合はどのような形で手術をするのがベストな形でしょうか。(皮膚を残して良いとなった場合、皮膚側のマージンはどのようになりますでしょうか)
お忙しい中色々お伺いしてしまい、大変申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
再発葉状腫瘍ですね。
ただ針生検の結果、「9割良性」というのは、とてもいいことと言えます。(更に言えば、まだ1cmだということも)
♯やはり葉状腫瘍の場合には「大きさ」が「悪性度」に凄く影響があります。
1cmの悪性葉状腫瘍は(再発とはいえ)可能性は低い
またしこりが皮膚にものすごく近い(1cmも距離がなく数ミリ位)のですが、絶対に再発させない為には皮膚を切除するべきでしょうか?
主治医からは全摘でなくてもよいのでは?と言われたのですが、前回しっかりマージンをとって摘出していなかった事で再発しているのだとすれば、今回のしこりだけを十分なマージンをつけて切除しただけだとまた再発するのではないかという不安があります。(前回十分にマージンがとれていない所が残ったままなのでは?と不安があります)
⇒まず重要なことは「真上の皮膚は(ここにも)マージンをつけて切除するのが絶対条件」となります。
その上で「部分切除するのか?全摘するのか?」ですが…
通常、その大きさでは「いかに再発葉状腫瘍が要注意」だとしても「是非、全摘したほうがいいですよ」とは医師側から提案することはありません。
ただし、ここは優先順位の問題なので、「ここで(無論、直上の皮膚も切除したうえでの)全摘は、ほぼ根治」を最優先するのであれば「全摘を選択することは十分に理に適って」います。
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(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/5
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