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非浸潤性乳管がんの治療方選択について

[管理番号:12632]
性別:女性
年齢:41
病名:非浸潤性乳管がん
症状:
投稿日:2025年04月11日

マンモグラフィの集積性の石灰化所見から、マンモトーム生検でADHと診断。
その後に切開生検を受け、2箇所に3mmの非浸潤性乳管がん(DICS lowgrade)があると診断されました。
また生検の対象になった場所以外にも何箇所か石灰がある状態です。

この後の治療方針について主治医からは選択肢は2つと言われています。
①全摘手術のみ実施
②放射線治療のみ実施

石灰生検では良性腫瘍の扱いの手術だった為、がんの手術としてのマージンはとっていないそうです。
また今回の切開生検の結果はマージンネガティブ、見つかったDICSから断面のマージンは2mm以上あるとの結果でした。

当初検査を進める段階では、もしがんが見つかった場合は全摘をしたほうが良いとすすめられていましたが、診断確定後、放射線治療のみを選択するのも決して悪い選択肢ではないのでよく考えてみようと主治医からお話がありました。
放射線治療で治療した場合再発する確率は7%くらい。全摘すれば1%程度に下がると説明を受け、どちらの治療方法を選択するか非常に悩んでおります。

自分としては他の石灰化部分も気になるし、再発率が少しでも低い全摘手術を受けたほうがいいのかなと思ってはいますが、身体的負担を考えると放射線治療のみで治療が完了するのならそのほうがいいのか…と決断できずにいます。

今回の場合、全摘手術を選択するのは過剰な対応だと思われますか?先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

今回の場合、全摘手術を選択するのは過剰な対応だと思われますか?先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
よろしくお願いいたします。

⇒納得されて全摘手術であれば、「根治」となるわけだから当然「選択肢となりえる」と思います。
患者さん自身が希望しているのに「それは、やりすぎ」なんていうふうには考えません。

但し、もしも迷いがあるのであれば焦点はただ一つ「別の部位の石灰化が本当に乳癌なのか?確認すること」です。
他の部位の石灰化を(ST-MMTなどで)再度検査して、それらが全て良性であれば「放射線でOK」と思います。

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(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/29
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