[管理番号:12461]
性別:女性
年齢:43
病名:右乳がん スキルスタイプ
症状:
投稿日:2025年02月04日
術前ki67 35%、ステージ1、グレード2。術後オンコタイプ低リスクで全摘しました(術後のkiはわかりません)。
術後ホルモン療法として、タモキシフェン5年とリュープリン2年と言われ、先日リュープリン1ヶ月製剤を初めて打ちました。
目立つ副作用はありませんが、医師曰く「上乗せ効果はわからない」とのこと。
医師の言う「タモキシフェンで癌細胞とエストロゲンが引っ付くのを防ぎ、リュープリンで生理を止めてエストロゲン自体が増えないようにする」というのは理屈的に理解はできるのですが、本当に必要な治療なのでしょうか?
次回は3ヶ月製剤を打ちますが、必要ない治療は受けたくありません。
【質問】
■リュープリンは必要ですか?
■リュープリンを打たない場合、私の病理から再発リスクはどれくらいですか?
■タモキシフェンとリュープリンは何年続けたら良いですか?
■ここ5年以上、半年に1回エコーを受けていましたが、癌が1cmになるまで見つけてもらえず全摘することになりました。
エコーをした医師の腕が悪かったのでしょうか?
■再発が怖いのですが、再発する人は何が原因ですか?
食べ物、ストレス、運動不足などですか?
■二次再建は術後1年経ったらと言われましたが、もっと早くできないものですか?
脂肪注入はしこりを見つけにくいためオススメしないと言われましたが、人工物のほうがいいのですか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
リュープリンについては2つのことを参考にしましょう。
1.35歳以上は併用による「上乗せ」はない。
2.(1とは別視点で)OncotypeDXの結果以下の場合にはLH-RHagonist併用が必要
①リンパ節転移無の場合 RSが21~24
②リンパ節転移有の場合 RSが24以下 ♯つまりリンパ節転移有の場合にはRSが25以上で抗癌剤をする場合以外には基本的に(タモキシフェン単独ではなく
LH-RHagonist併用が必要となるのです。
■リュープリンは必要ですか?
⇒不要です。
質問者は上記1にあてはまらない(43歳)及び2にも当てはまらない(リンパ節転移無でおそらくRS20以下なのでしょう)
■リュープリンを打たない場合、私の病理から再発リスクはどれくらいですか?
⇒それこそ「OncotypeDX」に出ていますよ。(見ていない??)
■タモキシフェンとリュープリンは何年続けたら良いですか?
⇒タモキシフェンは、まず5年(最初から10年などと言わずに、5年過ぎたらその後10年まで継続するのか?考えるべきです)
LH-RHagonistは不要です。
■ここ5年以上、半年に1回エコーを受けていましたが、癌が1cmになるまで見つけてもらえず全摘することになりました。
エコーをした医師の腕が悪かったのでしょうか?
⇒1cmであれば、「早く見つかって良かったですね。」の範疇と言えます。
■再発が怖いのですが、再発する人は何が原因ですか?
食べ物、ストレス、運動不足などですか?
⇒違います。
再発率が存在する以上、仕方が無い事です。(だから、可能な限り術後補助療法が推奨されるのです)
■二次再建は術後1年経ったらと言われましたが、もっと早くできないものですか?
脂肪注入はしこりを見つけにくいためオススメしないと言われましたが、人工物のほうがいいのですか?
⇒術後半年でOKです。(再建術式は再発の発見とは無関係)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/26
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