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浸潤性乳管癌

[管理番号:12460]
性別:女性
年齢:45
病名:
症状:
投稿日:2025年02月04日

初めまして。
田澤先生の考えを教えて頂きたくご連絡させて頂きました。
宜しくお願い致します。

右乳房からの針生検2本で組織学的いずれでもクロマチンの増量した腫大核を有する円柱状腫瘍細胞が繊維性間質を伴いつつ、管状、小塊状に浸潤増殖する像が見られ脂肪組織への浸潤も見られる。
浸潤性乳管癌、腺管形成型の像で核グレード2.組織学グレード1であると診断されました。
超音波では13ミリと言ってました。

紹介状で大きい病院を受診して
・マンモグラフィ
・超音波
・pet-ct
・mri
・胸部レントゲン
・心電図
・血液検査をしました。
不安な気持ちで結果を聞きに行ったら検査の説明も何もなく手術日、部分切除で出来ると思います。
ステージ1です。私の何点かの質問に答えるだけでした。
リンパの転移も手術してみないと分からないと言われました。
パソコンの乳房画像を見ながら質問していたら、これはあなたの画像じゃないよ。
と違う人の画像を開いている状況です。副部長です。
かなり不安な気持ちで親も一緒に同席し結果を聞きに行ったのに、その時は苦笑いでしたが日が経つにつれて不信感が出て来ている状態です。
沢山の検査をしておいて何も説明なしで手術を任せて信じて大丈夫なのでしょうか?
mriでリンパの転移とかは分からないのでしょうか?

田澤先生ならどのように治療をするのでしょうか?
お手数おかけいたしますが回答宜しくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

田澤先生ならどのように治療をするのでしょうか?
⇒説明不足があるとしたら

1.PETで遠隔転移はありませんでした。と明言すること
⇒本来この程度の早期乳癌で「遠隔転移の可能性はほぼゼロ」なので、(私ならやりませんが)無駄な被爆をさせたうえで(ルーティーンとして)やったのでしょうから、その一言(遠隔転移はありませんでした)は必要でしょう。

2.MRI(乳房造影MRIですよね?)では「(USで解らなかったような)想定外の拡がりもなく、多発でもなく」温存手術が十分に可能ですと説明すること

3.全身麻酔の為のその他の検査(採血、胸部レントゲン、心電図)は異常ありませんでしたよ。と一言いうこと

治療は(上記より)
乳腺部分切除(温存手術)+センチネルリンパ節生検

腫瘍から十分なマージンを取り乳腺を部分切除し、術中にセンチネルリンパ節生検を行い術中迅速病理診断を行い「2mm以上の転移があった場合には追加郭清を行う★」

★の部分はセンチネルリンパ節生検の取り扱いとして、施設によって異なります。
(例:微小転移(2mm以下)でも追加郭清を行う。 例2:転移が2個以内なら郭清省略するなど)
必ず確認しましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/26
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