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トリプルネガティブの治療について

[管理番号:12361]
性別:女性
年齢:53
病名:浸潤性乳管ガン
症状:右胸にしこり2センチ
投稿日:2025年01月06日

はじめまして。年末にがんの告知があり明日治療方針決定予定です。
こちらのサイトにたどりつきご質問させていただきました。

1年前に石灰化経過観察で今年の検査で2センチのしこりがみつかり細胞診でトリプルネガティブ ki67 95%とのこと。今のところ転移なし。CT結果まち。

1年前にマンモトーム生検と一昨年との画像比較の選択で画像比較となったことを大変後悔しています。

ご教示いただきたいのは
治療方針です。
フルタイム社員のためできるだけ休業期間を短くしたいですが、転移防止を最優先で考えています。
子供は2人成人すみ。

全摘は覚悟しています。

アドバイスどうぞよろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

ご教示いただきたいのは
治療方針です
フルタイム社員のためできるだけ休業期間を短くしたいですが、転移防止を最優先で考えています
子供は2人成人すみ

全摘は覚悟しています
⇒何に優先順位を置くか?ですが、 2cmの腫瘍でMRIで限局していれば「温存も可能」だとは思います。
ただ「放射線をかけたくない(仕事優先とか)」もしくは「温存乳房内再発を可能な限り避けたい」などが優先すれば全摘となるでしょう。

あくまでも早期乳癌なので、やるべき治療を行う(部分切除+放射線であれ、全摘であれ)術後に抗癌剤「anthracycline+taxane」を行えば何ら心配することはないのです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/1/21
***

  

質問者様から 【質問2】

トリプルネガティブ術前治療について
性別:女性
年齢:53
病名:浸潤性乳管がん
症状:ステーⅡ aかb
投稿日:2025年01月21日

田澤先生

こんにちは。先日は的確なご回答いただきありがとうございました。

手術先行で主治医に相談しましたが手術まで2ヶ月ほど待機があることとしこりが2センチを超えているため(2.1センチ)術前にキイトルーダ・パクリタキセル・カルボプラチンを勧められました。

本日治療方針を決める予定です。
CTで転移なしでしたが、リンパと甲状腺が腫れているためリンパ細胞診と血液検査をしました。
甲状腺の先生にはF-T4とF-T3が高値のためバセドウなどの甲状腺疾患があるかもとのこと。追加でエコー心電図などこれからします。

リンパの結果はまだ出ていません。

主治医はリンパ転移有無にかかわらず術前抗がん剤をとのことです

どのように治療方針を決めたらよいかぜひ教えてください

お忙しいところ申し訳ございませんがよろしくお願いいたします

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「主治医はリンパ転移有無にかかわらず術前抗がん剤をとのことです」
⇒困ったものです!

トリプルネガティブ=術前抗がん剤をゴリ押しする「とんでも乳腺外科医が増殖中」
それらの医師に着ける薬はありません。

Pembrolizumabは「様々な有害事象」があるので、「それを理解」したうえで
pembrolizumab regimen(再発乳癌以外では、術前にしか適応なし)を選択するのは無論、問題ありません。
ただ、「言われたから」という理由で「様々な有害事象のリスクのある」レジメンでの治療を行うのは、決して勧めません。

シンプルに手術先行⇒術後抗がん剤(術前ではないのでpembrolizumab regimenの適応はなく、通常のanthracycline+taxaneとなります)しか(私は)勧めません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/6
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