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転院による手術の延期

[管理番号:12252]
性別:女性
年齢:44歳
病名:
症状:
投稿日:2024年11月18日

初めて質問させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

経緯
2021.8月 人間ドックにて右D領域と左A領域が要精密検査(のう胞)となり、乳腺外科にてマンモと超音波を実施→半年に一回エコーにて経過観察。確定診断のための生検を希望するも、のう胞のサイズが小さいことや複数散在しているので生検で標的となる細胞以外の箇所で良性と判断しても意味がないとのことで、MRIを勧められ、
2023.1月 MRI実施「乳腺症」と説明を受ける。
2023.11月 レディースドックにて再度、要精密検査となり、同じ病院でMRI検査の結果、左A領域に9mm大の結節を認めるも良性病変との診断。
2024.5月 生検を希望すると3か月後の受診で増大が見られれば、生検実施とすると説明を受ける。
2024.8月 ようやく針生検を実施するも十分にとれておらず、翌9月2回目の針生検を実施。右D領域は7mmで乳がんの疑い、左A領域は9mm大で悪いものではないとの説明を受ける。右D領域については癌の可能性があり、外科的生検を勧められる。
約3年間経過観察を続け、ようやく生検してもらえたものの結果が確定診断とならず、外科的生検と進むことにやや納得いかなかったものの切り取って検査することが治療にもなるとの説明に納得し、10月に乳腺腫瘍摘出術となる。

結果
右:浸潤性乳管癌(硬癌)0.8×0.7cm 核グレード1 ステージⅠ ER(+) PgR
(+) Ki67(8%)
  非浸潤性異型乳管過形成 0.3×0.3cm
左:浸潤性乳管癌(充実性) 2.2×0.8cm 核グレード1 ステージⅡA  ER(+)
PgR(+) Ki67(8.2%)断端陽性
11月、CT・骨シンチの結果、肝・肺・骨に転移なし。MRIの結果、右C領域に良性の結節、左B領域に乳がんの可能性ある結節ありとの診断。主治医は部分切除+放射線を勧めるが、本人の希望があれば全摘も可能との説明。現在通っている病院では、?放射線治療ができないため、他院で受ける必要がある、②形成外科がなく、全摘+再建を希望する場合は、他院で再建のみ受ける必要があるという選択肢の狭さやこれまで乳がんを疑いながらも確定診断までに長く時間を要したことを鑑み、乳腺外科専門医がおり、形成外科のある病院への転院を決意。検査結果まで時間を要するBRCAの遺伝子検査も転院後に実施する方向です。
CTやMRIの画像上はリンパ節転移なしとなっているが、センチネルリンパ節生検にてリンパ節転移が認められた場合にはリンパ節郭清が必要であり、転院による手術の延期(現在の病院では11月末にでも手術可能でしたが、転院後の病院では初診が12月となり、手術も年内は厳しい可能性が高い)に不安も感じています。

質問①癌の進行について、今の状況の場合、田澤先生ならどのようにお考えになられますか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

質問者が早期発見を手中とするのに「かくも、大変な時間と労力(時間に関しては現時点で早期とはいえ、再発率に影響するので大変残念とはいえる)」を要したことを大変遺憾とも思いますが、(最終的に)それを勝ち得た質問者の強い意志に敬意を払います。

①(結果として)癌であった「左A]と「右D」を「癌の可能性がある」と画像診断が出来なかったこと
②針生繭で「左Aは(癌なのに)良性と出ている!」し「右でも(癌なのに)疑いどまりである」、この「あまりにも稚拙極まりない!!!」生検精度

質問者のような思いをしているであろう全国の人達に対して「大変、遺憾に思います(政治家みたいですが…)」
ただ、それが現実だとすれば(現実なのです)そこから救い出すのが私の役目であると再認識させてくれました。

質問①癌の進行について、今の状況の場合、田澤先生ならどのようにお考えになられますか?
⇒幸い1cm以下の超早期乳癌なので(これから3か月程度は)進行に問題はないでしょう。

ただ、(気持ち的には)年内に手術したほうが(この3年間のことを考えれば)いいとは思います。
無論、その「3年も診断できず、(更に)酷い生検精度である」その病院での治療は全く勧めませんが…

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(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/3
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