[管理番号:12170]
性別:女性
年齢:49
病名:トリプルポジティブ乳ガン
症状:
投稿日:2024年10月26日
申し訳ございません。初回10/2頃投稿させて頂いたのですが、管理番号がわからなくなってしまいました。
椎間板ヘルニア診断の痛みが遠隔転移ではないか、鍼灸院治療したが問題なかったか等の質問をさせて頂いた者です。
追加質問させて頂きたく、何卒よろしくお願い致します。
8/(中旬)にクリニック検診で発覚
地方大学病院紹介後、
9/(下旬)より術前化学療法開始
HER2 ホルモン受容体 陽性(トリプルポジティブ)
stage1
ki-67 40%
score3+
grade3
リンパ節転移無し
右胸下部に1.6㎝、1㎝程あけて6㎜程の娘結節
7月に椎間板ヘルニア診断
5年前に子宮筋腫で子宮全摘
以下、今回質問させて頂きたい内容です。
田澤先生、お忙しいところご回答を頂き誠にありがとうございました。不安要素を払拭頂き、幾分安心致しました。大変感謝申し上げます。
今回下記理由により術前化学療法になりました。
・手術予定が最短でも10月初めになること
(NACであれば9月後半に開始できた為)
・ヘルニア痛?の肩、肩甲骨周辺痛みが強く、待機期間中の転移など心理的不安が大きく、少しでも早い治療開始を望んだこと
・初診検診でシコリ1.1㎝単独だったものが、最終ケモ開始前診断では1.6㎝、娘結節6㎜があり、部分切除でも当初予定より範囲が大きくなることが予測された為、縮小を期待したこと
現在ドセタキセル+フェスゴ2クール目です。術後、部分切除であれば、フェスゴのみ1年間と、放射線療法及びホルモン療法
全摘であれば放射線のみ除く
(術式については、石灰化や良性か不明なものが幾つかある為、術前検査にて最終決定)
という治療予定です。
前回の副作用はジーラスタに依るもののようでした。ジーラスタ接種後の副作用(骨痛、関節痛、発熱、倦怠感等)が割と強く出る印象です。
今回の不安点は、依然として患部に少し痛みがあることです。
特にジーラスタ接種後の副作用が出ている時にはシクシクピキピキとした痛みを感じます。
副作用がおさまった後でも、常に患部周辺にシコリ感、圧迫感を感じています。
主治医からは当初、針生検後の痛み→今は、縮小する際の感覚を敏感に感じているのかな?とのこと。
stage1でも患部に痛みを感じることはあるのでしょうか?我慢出来ない痛みではないのですが、とても不安です。
(胸下部にシコリがある為、胸の重みで圧迫するのかなと思ったりもするのですが、、??)
また、2クール目前にエコー診察頂いたところ、原発巣は2㎜程小さくなったかなとのことでした。もう少し劇的な変化を期待していました。測り方の誤差程度の気がするのですが、、
1サイクルで2㎜位のものなのでしょうか?
中身がスカスカになる縮小の仕方もあるとのことで、確かに触った感じは柔らかくなった気もするのですが大きさの変化はわからず、拡がった気すらしてきます、、
grade3で進行も早いタイプとのこと、
あまり効いていないようであれば、4サイクルを終えず途中で手術して欲しいとも思うのですが、
しっかり最後まで今の抗がん剤評価をした方が(術後治療の為にも)良い。消えることも期待していますとのこと。
このまま4サイクルまで終え、予定通り12月半ばの手術を待つ方が良いのでしょうか、、
ご見解をご教示頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。 田澤です。
術前抗がん剤が本当にいいのか?
結局、質問者が(このように)いろいろ心配しているのも「それ(術前抗がん剤)が原因」のようです。
手術先行であれば、これら全ての悩みも無かった筈ですが…
grade3で進行も早いタイプとのこと
⇒それは気にする必要はありません。
あまり効いていないようであれば、4サイクルを終えず途中で手術して欲しいとも思うのですが、
しっかり最後まで今の抗がん剤評価をした方が(術後治療の為にも)良い。消えることも期待していますとのこと。
このまま4サイクルまで終え、予定通り12月半ばの手術を待つ方が良いのでしょうか、、
⇒無論、(抗癌剤が必ず効くとは限らないので)効果がない(もしくは大きくなっているようなら)当然「いつでも手術する」という確約無しに術前抗がん剤を安易に選択してはいけません。
ご参考に
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/15
***
質問者様から 【質問2】
トリプルポジティブ乳ガン
性別:女性
年齢:49
病名:
症状:
投稿日:2025年01月17日
いつもご教示頂きありがとうございます。大変励みになります。
結局早い日程での手術日がおさえられず、ドセタキセル+フェスゴ4クールを完走して年末に部分切除手術をして頂きました。
病理結果は下記の通りです。
術前(化学療法前)
ER+60%、Jscore3b
PgR+40%、Jscore3a
HER2 Score3+
Ki67 40%
(化学療法後)術後
ER+90%、Jscore3b
PgR+70%、Jscore3b
HER2 Score1+
Ki67 <5%
所見
CT断に平行になるよう11分割した割面では灰白色調粒状病変有り。
上記領域及び前後のスライスにおいて乳管内癌の残存が見られる。
#3,4と#6,8で異なる所見を呈しており、
#3,4では核クロマチン濃染した類円形腫大核を有すし多形性の見られる異型細胞が篩状構造や充実性に増殖している。Cytokeratin5/6免疫染色は陰性。
High-gradeductal carcinomain situ(high-gradeDCIS)
#6,8では上記よりも異型の軽い腫瘍細胞が乳管内で充実性、篩状に増殖しており、
intermediategradeDCISの所見。
#5,6において細胞成分が乏しい瘢痕様の線維化が見られ、浸潤癌消滅後の変化と考えられる。脈管侵襲は無く切除断端陰性。
Viableな腫瘍細胞は乳管内のみに残存し、浸潤癌の残存は確認できないことから治療効果判定はGrade3
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HER2の原発巣は娘結束も含め完全奏功し、乳管内にHER2ではないおとなしい癌(ルミナ―ルA?)が残ったものの、
手術で全てとりきれたとのことでした。
化学療法前と後でサブタイプが変わったように思うのですが、このような症例もあるのでしょうか?
また今後の治療は、
・術後補助療法として、フェスゴ単体で残り14回(3週に1度)投薬
・放射線治療20照射
・タモキシフェン服用
となっておりますが、フェスゴは完遂した方がやはり良いのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、今後の治療方針につきましても先生のご見解を頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
HER2の原発巣は娘結束も含め完全奏功し、乳管内にHER2ではないおとなしい癌(ルミナ―ルA?)が残ったものの、
手術で全てとりきれたとのことでした。
化学療法前と後でサブタイプが変わったように思うのですが、このような症例もあるのでしょうか?
⇒担当医がいうように「乳管内にHER2ではないおとなしい癌(ルミナ―ルA?)が残った」と解釈します。
無論、普通のことです。
また今後の治療は、
・術後補助療法として、フェスゴ単体で残り14回(3週に1度)投薬
・放射線治療20照射
・タモキシフェン服用
となっておりますが、フェスゴは完遂した方がやはり良いのでしょうか?
⇒当然です。
Anti-HER2 therapyは(術前にしろ術後にしろ)trastzumab(+pertuzumab)は1年間ですよ。(術前に3か月なのだから、術後には9か月必要)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/4
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