[管理番号:11962]
性別:女性
年齢:32
病名:トリプルネガティブ
症状:
投稿日:2024年08月07日
こんにちは。
細胞診でグレード4がでた1ヶ月前から、時間がある際に読ませていただいています。
6月半ばの授乳中に胸にしこりを見つけ、一年半前にマンモを受けた病院でみてもらったところ、大きい病院に紹介になり、細胞診の結果、悪性だろうということで、
CT.MRI.骨シンチ.マンモトーム生検などの検査をしておりました。
7月末に、トリプルネガティブ、ステージ2a、ki67が95%という結果がでて、大学病院へと転院になりました。
転院前の検査時にMRIを受けた際、胸のしこりの大きさが1.5cmといわれていたのですが、3週間後の大学病院でみてもらったところ、1.7cmになっているといわれました。
また脇リンパについてもなのですが、転院前の初診、7月頭のエコーの際は何も指摘されず、その10日後に自分で脇にしこりを見つけ、先生にみてもらい細胞診とMRIをしたところ、2.2cmほどの転移だとわかりました。
そしてその1ヶ月近く後の大学病院の初診のエコーで、脇のリンパにあと4つ転移があるといわれてしまいました。
これは増殖スピードの早さから、この短期間でしこりがどんどん増えてしまったのでしょうか。それとも転院先の先生がよくみてみつけてくれたのでしょうか。鎖骨あたりは大丈夫といわれたものの、耳の下あたりが張る感じがして、転移していないのか、怖くてたまらないです。
治療は抗がん剤を先に始めるようで、病棟のあきなどから8月末からの治療となるようです。ki67の値は関係ないとみたものの、しこりを触知してから2ヶ月近く、治療を始める頃には2ヶ月以上たつので、その頃に遠隔転移などしてしまわないか、不安でたまりません。
またCTや骨シンチをしたのも7月半ばなのですが、治療を始める前に再度検査はしないようなのですが、転移がないと考え治療をはじめるのでしょうか。万一転移してしまっていた際は、抗がん剤がきくのでしょうか。
子供も小さく不安が多く、重複する質問になってしまっていたら大変申し訳ないのですが、お答えいただけますと幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
転院前の検査時にMRIを受けた際、胸のしこりの大きさが1.5cmといわれていたのですが、3週間後の大学病院でみてもらったところ、1.7cmになっているといわれました。
⇒それは「計測誤差範囲」です。
また脇リンパについてもなのですが、転院前の初診、7月頭のエコーの際は何も指摘されず、その10日後に自分で脇にしこりを見つけ、先生にみてもらい細胞診とMRIをしたところ、2.2cmほどの転移だとわかりました。
そしてその1ヶ月近く後の大学病院の初診のエコーで、脇のリンパにあと4つ転移があるといわれてしまいました。
これは増殖スピードの早さから、この短期間でしこりがどんどん増えてしまったのでしょうか。それとも転院先の先生がよくみてみつけてくれたのでしょうか
⇒そんなに急にリンパ節転移が拡がることはありません。 診断能力(エコー)の問題でしょう。
鎖骨あたりは大丈夫といわれた
⇒無論、これは鎖骨下郭清をきちんとできる医師にしか判断できないものです。(参考程度に)
耳の下あたりが張る感じがして、転移していないのか、怖くてたまらないです。
⇒それは100%無関係と断言できます。(そんな症状の転移はありえません)
治療は抗がん剤を先に始める
⇒手術先行でいいのでは?
無論、ご本人が主治医の説明で納得して術前抗がん剤をご希望ならそれはそれでいいのですが(抗癌剤は術前でも術後でも予後は同じ)
ただし、抗癌剤が必ずしも効くとは限らない可能性も考えるべきだし、(術前抗がん剤でリンパ節転移が解りにくくなったことで)不十分な郭清が行われ、(それが)将来の腋窩再発に繋がる可能性はしっておくべきことです。
病棟のあきなどから8月末からの治療となるようです。ki67の値は関係ないとみたものの、しこりを触知してから2ヶ月近く、治療を始める頃には2ヶ月以上たつので、その頃に遠隔転移などしてしまわないか、不安でたまりません。
⇒(初期治療時の)遠隔転移は100%大丈夫です。
ご安心を
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/21
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質問者様から 【質問2】
再度質問
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2024年09月18日
先月はお忙しい中、すぐにご回答いただき、ありがとうございました。8/(下旬)から抗がん剤治療がはじまり(キイトルーダ+カルボプラチン+パクリタキセル)胸のしこりが小さくなっているのを実感しています。
幾つか質問があるのですが、よろしいでしょうか。
8/(上旬)の転院先の病院での初診時のエコーでは胸のしこりの大きさが1.7cmでした。そのあたりから、しこりの痛みがひどく、熱ももち、腕があげれないほどの痛さになり、
しこりも自分でもわかるほど、どんどん大きくなっていました。抗がん剤治療前に一度エコーをしてもらうと、胸のしこりが一番大きいところで3.7cmになっていると言われてしまいました。脇のしこりも初診からは1cmほど大きくなり、3cmほどになっていたようで、、、この増殖の速さで他に転移してないか心配でしょうがなく、、、最近腰痛がするのですが、再度の質問で大変申し訳ないのですが、この短期間で転移などはしてしまわないのでしょうか。痛いところ不調全てが心配になってしまい、、、
またステージも最初の時点では2aといわれていたのですが、このしこりの大きさでしたらステージもあがってしまうのでしょうか。
また、遺伝子検査の結果も陽性がでてしまいました。(BRCA1)やはり、こちらが陽性だった場合、予後も不良になるのでしょうか。トリプルネガティブで再発転移した方がSNSなどで沢山目に入ってしまい、次男はまだ8ヶ月なので、今後のことを考えたらとても不安になってしまいます。
また、親近者に乳がんや卵巣癌の人は把握していないため、遺伝子検査が陽性であったことも驚きでして。姉がいるのですが、姉もこの遺伝子を2分の1の確率で持ってる可能性があるということになるのでしょうか。
お忙しい中恐れ入りますが、お返事いただけますと幸いです。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
最近腰痛がするのですが、再度の質問で大変申し訳ないのですが、この短期間で転移などはしてしまわないのでしょうか。
⇒普通に考えれば…
抗癌剤による化学療法閉経前の「ホルモンの刺激症状」でしょう。
痛いところ不調全てが心配になってしまい
⇒上記通り…
閉経前の抗癌剤治療は、(化学療法閉経に伴う)関節痛の原因となります。
転移を疑うことは全く無意味
また、遺伝子検査の結果も陽性がでてしまいました。(BRCA1)やはり、こちらが陽性だった場合、予後も不良になるのでしょうか。
⇒違います。
単純に「予防的卵巣卵管切除の適応」と「予防的対側乳房切除の適応」となるだけです。
無論、のちのちolaparibの術後補助療法の適応もあります。
姉がいるのですが、姉もこの遺伝子を2分の1の確率で持ってる可能性があるということになるのでしょうか。
⇒無論その通りです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/3
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