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乳がん胃転移

[管理番号:11813]
性別:女性
年齢:76歳
病名:
症状:症状としては、食欲不振くらいです。
投稿日:2024年05月24日

はじめまして。よろしくお願いいたします。

2021年母が乳がんに罹患し、下記のような治療をいたしました。
右乳房全摘手術リンパ郭清(リンパ節転移14/19)
放射線治療、抗がん剤治療(EC療法・ウィークリーパクリタキセル)
ホルモン治療とベージニオを始めましたが、下痢のコントロールと体調不良のため3ヶ月ほどでベージニオは中止し、現在ホルモン治療(アリミデックス)のみ服用しております。

2024年3月の血液検査にてCEAが1.7前後の数値だったものが、5.9に上がったため、骨シンチ・CT検査をしたところ転移を疑う所見はなしとのことで安心いたしましたが、
主治医より消化器系の検査を勧められ別の病院で大腸と胃カメラをしたところ胃がんを見つけて頂きました。生検結果で、乳がんの移転移が判明したところです。
非常に少ないケースのようで、インターネットで調べてもなかなか情報が見つからず、非常に不安な状況です。今後の治療として先生にアドバイス頂けるとたすかります。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

主治医より消化器系の検査を勧められ別の病院で大腸と胃カメラをしたところ胃がん
を見つけて頂きました。生検結果で、乳がんの移転移が判明した

⇒たしかにレアケースですが…
このメールには記載がありませんが、浸潤性「小葉癌」なのでしょう。

今後の治療として先生にアドバイス頂けるとたすかります。
⇒他に病変が無いのであれば、「胃の切除」は検討の余地があります。
ただ(いずれにせよ)全身療法はすべきであり、下記2タイプを考えます。

1.抗癌剤(bevazicumab+paclitaxel and/or eribulin orならば3か月間andならば半年間)⇒palbociclib + letrozole
2.(抗癌剤なしで)palbociclib + letrozole

♯CDK4/6 inhibitorでは(術後の補助療法では)abemaciclibしか適応がないですが、再発治療となると(下痢の副作用がなく、使いやすい)palbociclibも適応となります。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/5
***

  

質問者様から 【質問2】

乳がん胃転移
性別:女性
年齢:76
病名:
症状:
投稿日:2024年06月05日

先日は、お忙しい中をご回答いただきましてありがとうございました。
私の質問内容の記載不足で失礼いたしました。手術当時のメモを見返したところ、組織型のところで小葉癌という記載はなく硬癌となっておりました。
前回先生にアドバイス頂きました治療内容が、この組織型等によって変更されたりしますか?
二度手間になってしまい、申し訳ございません。
因みに腫瘍マーカーにつきましては、CEAは1.7前後だったものが5.9となり、CA15-3は基準値内ではありますが9前後たったものが14くらいになっております。
よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

おそらく硬癌ではなく小葉癌だったと思いますし(E-cadherin stainingしないと間違うことも多い)胃に見つかった転移病巣の組織型も同様でしょう。
ただし、組織型は治療方針に無関係です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/6/13
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