[管理番号:11721]
性別:女性
年齢:54
病名:右胸浸潤癌
症状:
投稿日:2024年04月08日
はじめまして。
質問させてください。
2月の上旬に右胸部分切除手術を受け、病理結果は以下の通りです。
最大浸潤径 : 6.2ミリ
グレード 2
ER : 100%
PGR : 90%
HER2 : 3+
Ki-67 : 25%
脈間侵襲 : なし
リンパ節転移 : なし
センチネルリンパ節: 0/1
術後補助療法としてwパクリタキセル+トラスツズマブ1回目を受けたところ、パクリタキセルに過敏反応(息苦しさ、顔の潮紅)が出たためパクリタキセルは中止。トラスツズマブのみ投与しました。
今後ドセタキセルに変えるそうなのですが、同じタキサン系と言う事でまた過敏反応が出るのではないかと不安です(副作用も強いようですし)。
主治医が言うには抽出法が少し異なるのでパクリタキセルがダメでもドセタキセルなら大丈夫な場合があるとの事。
浸潤径も6.2ミリと小さい為、抗がん剤治療を受けるかかなり迷いましたがher2陽性である事とパクリタキセルなら副作用も比較的少ない事から治療する事を決めましたが、ドセタキセルへの変更で迷いが出てきました。
一度ドセタキセルで治療を受けてみた方がいいでしょうか?
もう一つの質問ですが、ドセタキセルで強い副作用が出て、途中で治療を中断した場合でもトラスツズマブの治療はそのまま続けるそうですが、抗がん剤を完遂しない限り残り9ヶ月のトラスツズマブの投与は効果はないのでしょうか?
お忙しいとは存じますがぜひ田澤先生の見解をお聞かせください。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
一度ドセタキセルで治療を受けてみた方がいいでしょうか?
もう一つの質問ですが、ドセタキセルで強い副作用が出て、途中で治療を中断した場合でもトラスツズマブの治療はそのまま続けるそうですが、抗がん剤を完遂しない限り残り9ヶ月のトラスツズマブの投与は効果はないのでしょうか?
⇒私なら2つの提案をします。(docetaxelは決して提案しません)
1.6mmだから、今後はtrasutuzumabのみとする
2.ECを4回行う
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/16
***
質問者様から 【質問2】
過敏反応による抗がん剤変更について
性別:女性
年齢:54
病名:右胸浸潤癌
症状:
投稿日:2024年04月16日
お忙しい中迅速に回答いただき、ありがとうございます。
浸潤径が6mmなので今後はtrasutuzumabのみとすると提案いただきましたが
trasutuzumab単独投与はエビデンスがない為、必ず抗がん剤と併用と書かれています
(高齢の方は除く)。
私の場合1回目投与開始すぐに過敏反応が出て中止となったので、今後trasutuzumabのみの投与となると抗がん剤なしの単独投与にあたると思います。
そこで質問なのですが、
① 6ミリならばtrasutuzumab
単独投与でも十分再発予防効果は得られますか?
② EC後trasutuzumabの場合とどれほど再発率が変わってきますか?
出来るなら抗がん剤はしたくないですが、HER2陽性、グレード2で再発、転移しやすいのではないかと不安があるのでとても迷っています。
たとえ数%でも再発率が下がるならば抗がん剤は受けた方がいいのでしょうか??
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
① 6ミリならばtrasutuzumab
単独投与でも十分再発予防効果は得られますか?
⇒純粋な意味で(paclitaxelが途中で中止となったとはいえ)paclitaxelを少しとは
いえ使っているので、trasutuzumabの単独治療とは言えないかもしれませんが、
量的に言えば、おっしゃる通り「trastuzumabの単独投与」に近いとは言えます。
其の意味では②の方が「正しい投与法」と言えるでしょう。
② EC後trasutuzumabの場合とどれほど再発率が変わってきますか?
⇒抗HER2療法は再発率を半分にするので、 5%程度でしょう。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/24
***