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術前治療について質問させていただきます

[管理番号:11679]
性別:女性
年齢:38
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2024年03月22日

田澤先生、はじめまして。
診断確定前から拝見しております。いつもありがとうございます。

2024年1月確定 右浸潤性乳管癌

検査
エコーにて1.1cmの腫瘍、石灰化多数
CTにて約3.5cmの腫瘍
MRIにて5.5×3.5×2.0cmの広がり
PETにて腋窩リンパ節転移あり、遠隔転移なし
生検にてホルモン陽性 HER2陰性
ki 31% グレード? ルミナールb
ステージ3
BRCA1,2共に陰性
※結果用紙等は受け取っていなく、全て口頭で説明を受けております。

2024年2月より、術前化学療法としてddAC開始し現在3クール目です。後半はドセタキセル4クールを予定しております。

今回、いくつかおうかがいしたく、以下質問させていただきます。
①各検査で、腫瘍の大きさが異なるのが気にかかります。MRIでは大きめに計測される、ということは有るのでしょうか?

②AC後10日程は動悸・息切れが強く、ほぼ寝たきりとなっています。軽労作で脈が120を越えることもしばしばで、診察時に訴えるのですが安静にして下さい、と。
この程度の副作用は一般的でしょうか?心毒性につながるのではと不安でいます。

③まずは画像上の完全消失を目指していますが、
先生のご経験上、ルミナールタイプでは化学療法で完全奏功が得られにくいということはありますか?

④標準治療以外で先生がおすすめされる治療は何かおありですか?温熱療法を受けていますが、できることは何でもやりたいと思っています。

⑤娘が2人おり、私に加え、私の母と主人の母も30代で乳癌の既往があり、子供への影響が心配です。将来的に検査は何歳頃から受けることが推奨されますか?
10代や20代で罹患される方も現代ではいらっしゃるのでしょうか?

お忙しいところ恐れ入ります。よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

なぜ、術前抗がん剤を行っているのか?いささか不明ですが回答いたします。

①各検査で、腫瘍の大きさが異なるのが気にかかります。MRIでは大きめに計測される、ということは有るのでしょうか?
⇒おそらく想像するに…
 石灰化を伴う非浸潤癌の拡がりをCTやMRIが捉えている、エコーでの大きさが「浸潤径に近い」可能性もありそうです。

②AC後10日程は動悸・息切れが強く、ほぼ寝たきりとなっています。軽労作で脈が120を越えることもしばしばで、診察時に訴えるのですが安静にして下さい、と。
この程度の副作用は一般的でしょうか?

⇒それ程の副作用があるのであれば手術先行でいいのでは?

心毒性につながるのではと不安でいます。
⇒心毒性は「anthracyclineがレジメン数で言えば⑧クールまでは、まず起こりません」

③まずは画像上の完全消失を目指していますが、
先生のご経験上、ルミナールタイプでは化学療法で完全奏功が得られにくいということはありますか?

⇒そもそも石灰化を伴う非浸潤癌の拡がりが広いタイプなので、比較的難しいと思います。

④標準治療以外で先生がおすすめされる治療は何かおありですか?温熱療法を受けていますが、できることは何でもやりたいと思っています。
⇒ありません。

⑤娘が2人おり、私に加え、私の母と主人の母も30代で乳癌の既往があり、子供への影響が心配です。将来的に検査は何歳頃から受けることが推奨されますか?10代や20代で罹患される方も現代ではいらっしゃるのでしょうか?
⇒30歳以上で十分です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/1
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