[管理番号:11496]
性別:女性
年齢:61歳
病名:葉状腫瘍
症状:
投稿日:2023年12月17日
昨年8月、部分切除で左乳房A区域に20×13×10mmの乳癌を切除したときに、左乳房C区域にあった良性腫瘍も切除しました。
病理検査の結果、良性葉状腫瘍とありました。検体の大きさは22×18×13mmで、腫瘍は不明瞭。組織学的には大きさは7.5×5.3mmの腫瘍を認め、腫瘍に被膜はなく、周囲との境界はやや不明瞭。湾曲したスリット状内腔を有する乳管を主体とする上皮成分と繊維性間質の増殖からなる腫瘍で、葉状構造を呈する部分も見られる。上皮に異型はなく、間質の細胞密度は疎で間質細胞にも異型はみられない。断片陰性とありました。
この病理検査の結果を見ると、葉状腫瘍は1cmの余裕をもって切除されていないことになります。主治医に訊いたところ、やはり、1cmのマージンは取っていないということでした。
「それでは、再発のリスクが高くなるのではないか。」と訊いたら、「ガイドラインでは1cmとあるが、良性だし臨床的には1cmマージンを取らなくても大丈夫。自分の今までの患者で再発したのは1人だけで、再手術後再々発はしていない。」と言われました。
葉状腫瘍は再発を繰り返す度に悪性化するとありますし、本当に大丈夫なのか心配になりました。また、葉状腫瘍は増殖が早いというので、年に1度のマンモグラフィーの検査だけで大丈夫か確認したら、大丈夫だと言われましたが心配です。
田澤先生に手術マージンが1cm以下で大丈夫なのか、検査は年に1度の乳癌検査の時に一緒にマンモグラフィー検査をやるだけで大丈夫だのか質問させていただきたく思います。よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
田澤先生に手術マージンが1cm以下で大丈夫なのか
⇒良性で断端陰性であれば大丈夫だと思います。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/26
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