[管理番号:11456]
性別:女性
年齢:31
病名:
症状:しこり
投稿日:2023年11月28日
はじめまして。
1ヶ月半ほど前に左乳房上方に2センチ代のしこりを見つけました。
すぐに病院に行き、触診では良性だと思うと言われましたが、エコーでは楕円ではありましたが、いまいち辺縁がはっきりしないと言われました。
大きさは14mmでした。
血流も見ていましたが、明らかな血流はなかったです。脇にも何もないと言われました。
マンモはそこの病院では母乳が少しでも出ていると出来ないということでやっていません。
恐らく良性だから、細胞診をやることになりました。
医師は、刺してるからどうかも分からないくらい柔らかいしこりだから良性だろうと言っていました。
また、嚢胞の中に母乳の塊とかのタンパク質が浮いていて、辺縁の分かりにくいしこりなのかもと言われました。
しかし結果は、検体適正でしたが、鑑別困難。
泡沫細胞や裸核細胞を背景に、入管上皮からなる大型の細胞集塊、増殖病変の可能性あり。炎症細胞は浸潤を伴っている。と記載してありました。
そこで生検をやることになりました。
生検時は、細胞診の時とは打って変わって、硬くて全然針がしこりに入らないと先生が言っていました。結構色々な角度からぐりぐりして、なんとか3個検体が取れました。
そして、1週間後に結果が出ているか連絡してと言われたので、連絡したところ、受付の方に追加検査が必要になったので時間がかかると言われました。
私の中では乳癌の診断がついて、免疫染色をしていると思ったのですが、先生の見解はいかがでしょうか?
もし、乳癌だとしたら初期でしょうか?
2歳の子供がいるので、不安で仕方ありません。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
私の中では乳癌の診断がついて、免疫染色をしていると思ったのですが、先生の見解はいかがでしょうか?
⇒おそらく違います。
「乳癌なのか、どうか確定させるために」追加の免疫染色をしていると(ほぼ間違いなく)思います。
もし、乳癌だとしたら初期でしょうか?
⇒進行した乳癌は「特殊染色などしなくても」一発で診断がつくし、その担当医の診療からみて「進行乳癌は100%ありえません}
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/13
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質問者様から 【質問2】
乳癌
性別:女性
年齢:31
病名:左乳管癌
症状:
投稿日:2023年12月19日
お忙しい中、回答いただきありがとうございます。
追加検査の結果、やはり乳癌との診断でした。
2歳の子供のために、そして自分のためにもあと50年は生きたいので、治療頑張ります。
そこで、再度私の認識の整理のためにも色々教えて頂きたいです。
生検では3本検体を提出しました。
結果はこのようでした。
①-③:追加で施行した免疫染色では、乳管上皮はER陽性を示し、CK5/6はまだら上に陽性を示す領域と巣状に陽性を示す領域が見られます。おおむね、P63とcalponin陽性筋上皮は保たれていますが、②の一部では二層性が喪失し、間質浸潤と考えられる初見が見られます。
乳管内乳頭腫~ADHを背景に乳管内病変を伴う浸潤性乳管ガンを考えます。浸潤部と思われる領域のMiB-1は5%程度です。
このように記載してありました。
すぐに大きな病院に行くよう言われて、紹介先の病院に行きました。
そこでマンモを撮影し、石灰化がしこりの部分にしっかりあり、周りにも散らばった
石灰化があるとのことで、全摘は避けられないと言われました。
今後はPET CTと造影MRIを撮る予定です。
私はバセドウの既往もあり、現在数値が安定していない(TSH0.01以下、ft3ft4は正常値の3倍)ため、まずは甲状腺機能を正常化させてからオペという流れになりました。
すぐにオペをしようとしたとしても、3月しか予定をいれられないようです。
ここで質問です。
①生検の結果としては、しこりの一部分が浸潤癌で、他の部分は非浸潤癌ということですか?
②HER2は調べてないので分かりませんが、癌の顔つきとしては大人しいと判断して良いでしょうか?
③先生の記事の中でも遠隔転移は稀だと記載されていましたので、おそらく私の通っている病院が癌?PETとしての検査であると認識しておりますが、この生検結果でリンパに転移している可能性はあるのでしょうか?
④甲状腺が悪い状態でのオペは危険(クリーゼなど)だと重々承知しておりますが、
3月までオペを待っても大丈夫でしょうか?
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
①生検の結果としては、しこりの一部分が浸潤癌で、他の部分は非浸潤癌ということですか?
⇒そのようです。
②HER2は調べてないので分かりませんが、癌の顔つきとしては大人しいと判断して良いでしょうか?
⇒手術標本で判断すべきです。(そもそも手術標本で「微小」浸潤であれば、それは無視すべき)
③先生の記事の中でも遠隔転移は稀だと記載されていましたので、おそらく私の通っている病院が癌?PETとしての検査であると認識しておりますが、この生検結果でリンパに転移している可能性はあるのでしょうか?
⇒PETは無意味
万が一リンパ節転移があるとすれば(それも無いと思いますが)微小転移などが唯一想定されます。 それ(微小転移)は当然PETでは解らない(PETは肉眼所見なので当たり前)センチネルリンパ節生検でしか確認しようがないのです。
④甲状腺が悪い状態でのオペは危険(クリーゼなど)だと重々承知しておりますが、
3月までオペを待っても大丈夫でしょうか?
⇒勿論OKです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/27
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