Site Overlay

高齢の母 トリプルネガティブ術後治療について

[管理番号:11397]
性別:女性
年齢:77歳
病名:乳がんⅡ期(トリプルネガティブ)
症状:
投稿日:2023年11月01日

77歳になる高齢の母のことで相談させていただきます。
2023年6月に温泉に浸かった際に乳房に不快な刺激を感じたことがきっかけで心配になり検査を重ねたところ、最終的に乳がんと腋窩リンパへの転移が見つかり9月上旬に左乳房の全摘手術と腋窩リンパ節の郭清手術を行なっていただきました。

?病理検査の結果
浸潤性乳管がん(充実型)、リンパ節転移15個/22個中、トリプルネガティブ、Ki-67
高値、がんの浸潤径20ミリ以下、脈管侵襲軽度、核異型度3、断端陰性

?家族歴
1)姉(75歳の時に乳がんを部分切除、術後提案されたホルモン治療は受けず、放射線治療のみ受けた。5年後まで再発・転移はなし。現在は経過観察のみ)
2)長女(私です。42歳と47歳の時にそれぞれ全摘手術を受けましたが、幸い0期であったため術後治療はなし。現在は経過観察のみ)

?提案されている治療
1)抗がん剤治療(EC療法を4回/3週間おきに、その後パクリタキセルを12回/毎週)
2)放射線胸壁照射を4週間
3)遺伝性乳がんの検査を受け、陽性であればリムパーザ服薬

?相談させていただきたいこと
提案されている術後の治療についてご相談させていただきます。
術後2ヶ月が経ち体力もだいぶ戻ってきた母ですが、病理検査の結果を知り、悪性度が高く、リンパ節への転移が多いことや再発転移の可能性が高いことにショックを受けています。提案されている抗がん剤治療は年齢的・体力的には提案できるギリギリのラインに入っていると主治医からは言われていますが、副作用によりQOLが低下し、治療後も元の体力に戻ることは難しいと思われることから、総合的に考えて抗がん剤治療はやめておこうと本人が考え、家族も母の意思に賛成しています。

放射線照射は必須と言われているので、今後予定することになると思いますが、上記3の検査についてはどうしたものかと考えています。家族歴を考えると、検査を受けるべきかとも思いますが、放射線照射のみの場合とリムパーザ適用となり服薬する場合の再発転移率はどの程度違ってくるのでしょうか。

また、主治医からは治療後は年に一度の術後検診のみと言われており、再発転移を疑うような症状があれば受診してくださいと言われていることにも不安を感じています。

年齢的にも体のあちこちに未病の不調があるので、再発転移への不安から様々な体の不調が全てそちらに結びついてしまうのではないかと家族として危惧しています。

母の場合、再発転移があるとすれば1~2年以内の可能性が高いと言われています。
再発転移を疑うために本当に気を付けなくてはならないことはどんなことでしょうか。そして、万一再発転移した場合の治療にはどのような選択肢が残るのでしょうか。また、母が決心したことではありますが、年齢相応の体力・気力の77歳ですと、
やはり抗がん剤治療の副作用によるデメリットの方が大きくなってしまうと考えてもよろしいでしょうか。
ご教示いただければ有り難く存じます。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

基本的に70歳以上では術後抗がん剤による再発予防効果は不明なので、私なら行いません。
ただ、pN3(リンパ節転移10個以上)なのでご本人の強い意志があれば(最初は)
減量投与⇒(大丈夫ならば)通常へ増量でしょう。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/14
***