[管理番号:11312]
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:
投稿日:2023年09月03日
乳房部分切除を行い、術中センチネルリンパ節生検ではリンパ節転移(-)ということで、リンパ節郭清は行いませんでした。
術後病理検査の結果
浸潤性乳管癌硬性型
腫瘍径14mm
乳頭方向に4mm・9mm組織型同一
断端陰性
リンパ節転移(+)1/1 2.2mm
脈管侵襲(+)
核グレード1
組織学的グレード1
ER>95%
PgR>95%
HER2 2+ ISH陰性
ki65 18%
ルミナルA
術後の病理検査でリンパ節転移が見つかりました。
主治医からは追加のリンパ節郭清は行わず、放射線を腋窩まで照射+タモキシフェンを10年+TS-1を1年、提案されました。
遠隔転移が心配なのですが、追加のリンパ節郭清は行わなくても大丈夫なのでしょうか?
飲む抗がん剤をすすめられましたが、点滴の抗がん剤をしなくても大丈夫なのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者は大きな勘違いをしています。
治療は「局所」治療と「全身」治療に明確に分けなくてはいけません。
(局所治療を補てんするために全身治療があるわけではありません)
この場合は
腋窩リンパ節は、あくまでも「局所」です。
これに対しては以下の3通りとなります。
①本来なら(2.2mmのmacrometastasisなので)追加郭清をする。
②(手術せずに)放射線を照射して経過観察する。
③(手術も放射線もせずに)経過観察する。
経口抗がん剤とか点滴の抗癌剤は「あくまでも全身」治療です。
上記「局所」治療とは完全に切り離して考えましょう。(つまり上記①~③のどれを
選択しても)その選択と「経口抗がん剤なのか?点滴抗がん剤なのか?」は無関係に決めることなのです。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/9/11
***
質問者様から 【質問2】
閉経前リンパ節転移ありの場合抗がん剤をしたほうが良いですか?
性別:女性
年齢:46歳
病名:
症状:
投稿日:2023年10月27日
乳房部分切除を行い、術中センチネルリンパ節生検ではリンパ節転移(-)ということで、リンパ節郭清は行いませんでした。 術後病理検査の結果 浸潤性乳管癌硬性型
腫瘍径14mm 乳頭方向に4mm・9mm組織型同一 断端陰性 リンパ節転移(+)1/1 2.2mm
脈管侵襲(+) 核グレード1 組織学的グレード1 ER>95% PgR>95% HER2 2+ ISH陰性
ki65 18% ルミナルA 術後の病理検査でリンパ節転移が見つかりました。
オンコタイプDXを行い、RS18(化学療法の効果を否定できません)9年遠隔再発率16%との結果が出ました。
①タモキシフェン10年内服
②放射線を腋窩まで照射
③TS-1を1年(検討中)
④リュープリンは40歳以上でもう少しで生理は止まるだろうから勧められませんでした。
50歳以下閉経前リンパ節転移ありの場合、抗がん剤の上乗せ効果があると聞き、抗がん剤をしたほうが良いか悩んでいます。
主治医には強くは勧めないと言われましたが、9年遠隔再発率をどう解釈して決めれば良いか迷っています。
田澤先生でしたらどのような術後補助療法を行うかご意見を頂きたく質問しました。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
こんにちは。田澤です。
OncotyepDXの解釈とTS-1については、まずは「お知らせ」をお読みください。
★今回の回答は、お知らせを読めば私の回答は明白な筈です。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/6
***