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術後の結果や治療方針について

[管理番号:11300]
性別:女性
年齢:36
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年08月25日

いつもお世話になっております。ID:〇〇の〇〇と申します。

先日病理結果を説明いただいた際に想定よりも結果が悪く頭が真っ白になってしまい質問できなかったことがあったため、この場をお借りして質問させていただきました。

①今回腋窩リンパ節転移が13/20でレベル2まで郭清いただいております。
レベル2への転移はなく、レベル3までの郭清は不要だったという認識でよろしいでしょうか?

②術後治療について、今回docetaxel×4と放射線を提案いただきました。
手術後お話しした際に初発でEC×4とpaclitaxel×4と各4回ずつのため同じものを再度実施可能とお話しいただいたと記憶しているのですが、ECなどの実施は難しいでしょうか?
また、再発乳がんのため、pembrolizumabやゼローダなどの選択は可能でしょうか?
(意図としてはどうしても治したいという思いから可能な治療はどんなに辛くても先手で実施したいと考えております。)

③根治の可能性はまだありますでしょうか?

お忙しいところ恐れ入りますがご確認いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①今回腋窩リンパ節転移が13/20でレベル2まで郭清いただいております。
レベル2への転移はなく、レベル3までの郭清は不要だったという認識でよろしいでしょうか?

⇒勿論その通りです。
術中にレベル2に転移を疑う所見は無かったのでレベル2までとしています。(術後の説明通りですよ)

②術後治療について、今回docetaxel×4と放射線を提案いただきました。
手術後お話しした際に初発でEC×4とpaclitaxel×4と各4回ずつのため同じものを再度実施可能とお話しいただいたと記憶しているのですが、ECなどの実施は難しいでしょうか?
また、再発乳がんのため、pembrolizumabやゼローダなどの選択は可能でしょうか?
(意図としてはどうしても治したいという思いから可能な治療はどんなに辛くても先手で実施したいと考えております。)

⇒考え方次第です。

一般的な乳房内再発だけであれば、通常「再発乳癌としての薬剤適応は無」と(私は)考えています。(ただし厳密な規定はありません)
その意味では腋窩リンパ節再発は「再発乳癌として再発乳癌としての薬剤適応あり」という考え方もあります。
     ↑
 リンパ節転移の個数からすると、質問者のおっしゃるようにPD-L1抗体をオーダーし(陽性ならば)atezolizumab or pembrolizumabを検討してもいいでしょう。(無論、有害事象に対する覚悟は必要です)

③根治の可能性はまだありますでしょうか?
⇒勿論です。

★ということで、次回の外来時にはPD-L1抗体のオーダーと(もしも行うことになった場合に備えて)各種検査をオーダーすることにしましょう。
結果は2~3wかかります。
その頃に秘書メールで問い合わせてもらい、メールでやり取りすることが(もし、免疫チェックポイント阻害剤で治療する場合には)「最短、スムーズ」となります。
(ご参考に)

「秘書室メール」はこちら。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/9/6
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