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サブタイプの違う両側乳がんの治療法

[管理番号:11217]
性別:女性
年齢:54歳
病名:
症状:
投稿日:2023年7月5日

初めて質問させていただきます。

現在54歳で閉経しております。
昨年10月に左胸にしこりを自覚して受診後、マンモグラフィーとエコー診断、針生検の結果、
両方の胸に違うサブタイプの乳がんがみつかりました。
左はHER2陽性、大きさ3センチ、右はHER2陰性大きさ2センチで、術前化学療法を半年おこない6月の術後の病理結果で、左のリンパ節転移はすべて消失しましたが、浸潤部が4ミリ×2ミリ、右はセンチネルでリンパ節転移なしでしたが、浸潤部が同じく4ミリ×2ミリ残っていました。

左については、放射線療法後カドサイラ3週間に一度を14回、右が、わずかですがホルモン陽性なのでその後にホルモン療法になると主治医から言われました。
今は、放射線治療の途中です。

①まず先生なら、私のような両側乳がん患者さんにどのような治療をされますか?

②私のような左右のサブタイプが場合は、2つのタイプの微細な転移が体のどこかに残っているかもしれないという認識でよいでしょうか?

③両側とも非浸潤部は2センチ程度残っていましたがこれは気にしなくてもよいのでしょうか?

④主治医からは左の放射線療法25回後、カドサイラ3週間に一度を14回、その後ホルモン療法とのことですが、HER2陽性に対しては間があくことないのですが、HER2陰性に対しては、ずいぶんと間が空いてその間にHER2陰性の微細転移があった場合、大きくなってしまいそうで心配なので、カドサイラとホルモン療法は同時にはできないのでしょうか。

⑤術前化学療法後の術後に浸潤部が残った場合、HER2陰性でホルモン陽性ではホルモン療法+TS1と聞きますが、主治医からはTS-1の適用にはならないと言われホルモン療法のみとのことですが、私の場合はじめに検診を受けた病院でホルモン陰性との診断で、転院した病院で同じ組織を再検査したらわずかにホルモン陽性ですとのことでした。
(3%程度) ネットで調べると、ホルモン弱陽性の場合は、ホルモン療法の効果があまり期待できないとか、トリプルネガティブに近いのでトリプルネガティブとしての治療をする、というような情報があり混乱しています。

私のようなHER2陰性の場合は、ホルモン療法のみでよいのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①まず先生なら、私のような両側乳がん患者さんにどのような治療をされますか?
⇒「左については、放射線療法後カドサイラ3週間に一度を14回、右が、わずかですがホルモン陽性なのでその後にホルモン療法になると主治医から言われました。」という主治医の治療は極めて妥当です。
私も全く同様です。

②私のような左右のサブタイプが場合は、2つのタイプの微細な転移が体のどこかに残っているかもしれないという認識でよいのでしょうか?
⇒その通り、あくまでも残っている「かもしれない」し、残っていない「かもしれない」のです。
だから(残っていないと断定でき無い以上)術後補助療法を行うべきなのです。

③両側とも非浸潤部は2センチ程度残っていましたがこれは気にしなくてもよいのでしょうか?
⇒勿論です。

④主治医からは左の放射線療法25回後、カドサイラ3週間に一度を14回、その後ホルモン療法とのことですが、HER2陽性に対しては間があくことないのですが、HER2陰性に対しては、ずいぶんと間が空いてその間にHER2陰性の微細転移があった場合、大きくなってしまいそうで心配なので、カドサイラとホルモン療法は同時にはできないのでしょうか。
⇒同時にはできますが…
通常は抗がん剤終了後に行います。
理由としてはホルモン療法は急ぐ必要はないため

⑤術前化学療法後の術後に浸潤部が残った場合、HER2陰性でホルモン陽性ではホルモン療法+TS1と聞きますが、主治医からは
TS-1の適用にはならないと言われホルモン療法のみとのことですが、私の場合はじめに検診を受けた病院でホルモン陰性との診断で、転院した病院で同じ組織を再検査したらわずかにホルモン陽性ですとのことでした。
(3%程度) ネットで調べると、ホルモン弱陽性の場合は、ホルモン療法の効果があまり期待できないとか、トリプルネガティブに近いのでトリプルネガティブとしての治療をする、というような情報があり混乱しています。
私のようなHER2陰性の場合は、ホルモン療法のみでよいのでしょうか?

⇒勘違いしていますね。

あくまでも質問者自身の治療で優先すべきが左であり、左がHER2陽性である以上TS-1は適応外ですよ。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/7/18
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