Site Overlay

母親のトリプルネガティブ乳がんについて。

[管理番号:11192]
性別:女性
年齢:72歳
病名:トリプルネガティブ乳がん
症状:胸のしこり
投稿日:2023年6月19日

先生、初めてまして。
先生にご相談出来ること幸せに思います。

72歳の母です。
5月末に胸にしこりがあることに気づき6月初旬に乳腺クリニック受診しました。
マンモグラフィー、エコーを行いほぼ乳がんだろうとの事で針生検施行。
10日後結果説明。
やはり乳がんでした。
大きさ28mm。
エコー上リンパ節転移なし。
HER2かトリプルネガティブで抗がん剤必要。
先生は抗がん剤で通院回数も増えるだろうからと近隣の総合病院を勧めてくださいました。
それから3日後総合病院受診。
そこでまたマンモグラフィーとエコー。
大きさが44mmと言われました。
総合病院の先生初診時に遺伝子検査を勧められました。
私はいまは母の事しか考えられなから今は返答できないと言いました。

その先生に、ん?という思いを抱いてしまいました。
セカンドオピニオンも考えましたが治療にも入りたいし悩んでいます。
初めに受診したクリニックの先生は乳がん治療はガイドラインがあるから治療方針に大差はないとの説明でした。

1、母は針生検後、しこりが大きくなった気がするとの事でした。
どちらの測定が正しいとかあるのでしょうか?

2、セカンドオピニオンした方が良いでしょうか?

3、総合病院の先生は母の治療プランを免疫治療と抗がん剤と言いました。
これは癌が小さくなる、または無くなることを考えてのことでしょうか?手術は行うのでしょうか。

4、母はこれからCTやMRIなのですが、転移していないか心配です。
どこかに痛みがあるなど症状は全くありません。

もししこりが本当に大きくなっているのなら、短期間でも転移がありうるのでしょうか。

5、先生でしたら、どんな治療プランをたてられますでしょうか。

素人であやふやな質問をしていましたら申し訳ありません。

母をまた元気にしたいのでどうぞよろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

1、母は針生検後、しこりが大きくなった気がするとの事でした。
どちらの測定が正しいとかあるのでしょうか?

⇒考えすぎです。
単純に「測定の方向や、どこまで病変と測定するか?」で異なるだけで、短期間で実際に大きくなったりはしません。

2、セカンドオピニオンした方が良いでしょうか?
⇒それもいいでしょう。
ただし、セカンドオピニオン先も「同じような、通り一遍の」医師の可能性もありますが…

3、総合病院の先生は母の治療プランを免疫治療と抗がん剤と言いました。
これは癌が小さくなる、または無くなることを考えてのことでしょうか?手術は行うのでしょうか。

⇒これはトリプルネガティブに対しての術前術後
pembrolizumab+carboplatin+gemcitabine治療のことでしょう。

 数字がいいのは解りますが…
 私の考えでは、pembrolizumab(免疫チェックポイント阻害剤)を用いた治療は有害事象の問題もあり「若くて元気」でかつ「自分で調べて、大変そうだけど(全てよりも)予後を優先して頑張る」という方が対象だと考えています。
 72歳であれば、シンプルに「手術先行」がいいと思います。

4、母はこれからCTやMRIなのですが、転移していないか心配です。
⇒それは(経験上)ほぼありません。(私ならCTは撮りませんし、もしも温存希望でなければMRIも不要です)

5、先生でしたら、どんな治療プランをたてられますでしょうか。
⇒(3で回答したように)シンプルに「手術先行」ですね。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/29
***

質問者様から 【質問2】

母親のトリプルネガティブ乳がんについて。
性別:女性
年齢:72歳
病名:トリプルネガティブ乳がん
症状:胸のしこり
投稿日:2023年6月29日

管理番号11192。

田澤先生、お忙しい中、お返事いただきまして心からお礼申し上げます。

母親のトリプルネガティブ乳がんについて
の経過報告と質問です。

最終結果が出ました。
右トリプルネガティブステージ2b。
リンパ節1箇所転移あり。
遠隔転移なし。
Ki67 30パーセント。
腫瘍3センチ。
でした。

田澤先生は手術先行とのお考えでしたが私も母も同じ気持ちであり、主治医に「手術を先にしてほしい」とお伝えしましたが、トリプルネガティブ乳がんは抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬が先であり、手術はそれから。
と説明を受け、私たち田舎住まいには病院を選べる事もなかなか出来ない為、主治医にお任せすることになりました。
私も母も田澤先生の所へ飛んで行きたい気持ちになりました。

来週左腕にCVポート入れるようです。

そこで、
1、主治医は遺伝子検査を勧めてきます。

私は母の治療に必要な検査ならば受けたいですが、正直知りたくないのです。

先生の患者様にも遺伝子検査お勧めされてありますか?

2、母は72歳なのですが、まだ現役で仕事をしています。
また仕事ができるようになるのでしょうか?

3、田澤先生はサブタイプより、ステージが大事とのことですが、先生方からみてトリプルネガティブ乳がんステージ2bとは十分完治する可能性のある病気でしょうか?

医療の事が分からない素人で申し訳ありません。

これから母のために色々勉強し、母が少しでも楽な気持ちで治療に専念できるようにしてあげたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

申し訳ありませんが…

私は72歳の患者さんに(患者さんが手術先行を希望しているのに)pembrolizumab
を用いた術前術後治療をゴリ押しする、その診療は理解できないし(そのような治療を最終的に選択された)方に対しての回答は責任が持てないので差し控えさせてもらいます。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/7/7
***