［管理番号:11153］
性別:女性
年齢:40
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年6月1日

癌細胞の件でお聞きしたい事があります。

大変初歩的な質問で申し訳ございません。

乳がんは，乳房やリンパ郭清しても全身に微小癌が流れ出てる可能性がある為に，化学療法やホルモン療法などを行い完治に向けて治療する事は分かっています。

ただ疑問に思う事は，癌になってない人も，身体の中に癌ができて，
それを免疫力で死滅させて癌にならないと聞きました。乳がんになった場合に，乳がんの癌細胞で，現在目に見えない癌が血液などに流れ出ていた場合に
もちろん薬で死滅させる力は絶対なのですが，
免疫力をつける食べ物で乳がんの癌細胞も死滅させる力はある物なのでしょうか？

乳がんになってから，フルーツや野菜，納豆など
一日に取り入れるよう心掛けているのですが，そう言う効力は再発防止に繋がるのでしょうか？

なぜ，すべき治療である化学療法やホルモン療法をし続けても再発になるのか？
薬を避けるようにどこかに潜んでいて，それが再発すると考えるしかないのでしょうか？

自分の中で再発に対して，いまいち分からない事が多いので，

お忙しい所すみませんが教えて下さい。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

乳がんは，乳房やリンパ郭清しても全身に微小癌が流れ出てる可能性がある為に，化学療法やホルモン療法などを行い完治に向けて治療する事は分かっています。
⇒「乳癌は」とありますが…

全ての癌種（胃癌でも大腸がんでも）その可能性があるから、ほぼあらゆる癌種で所謂「術後補助療法」を行います。

以下のように理解しましょう。
術後補助療法の段階で
１．そもそも癌細胞が体内に存在しない群　　この群では術後補助療法自体（理論上）無駄なことをしていることになります。
２．癌細胞が体内に存在するが、「術後補助療法により」死滅して再発を免れる群この群だけが術後補助療法した甲斐があった群となります。
３．癌細胞が体内に存在し、「術後補助療法によっても、抑えきれずに」増大し可視化（これを「再発」と呼びます）する群

術後の患者さんは１～３のどれかに属するのですが、（悲しいかな、現代の医学では）どの群なのか？不明なのです。（ステージは確率的に、どの群に入る可能性の高さの目安にはなりますが…）
★結局１や３であれば「術後補助療法しても無駄」ということなのですが、全ての術後の患者さんが２である可能性がある以上、術後補助療法は行うべきなのです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/9
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