[管理番号:11139]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌、卵巣嚢腫
症状:
投稿日:2023年5月29日
4年前に右乳がん 部分切除
病理の結果0.6×0.5×0.6cmの範囲に浸潤性入管癌、硬癌、G2、NG1を認め、浸潤径は同大。リンパ節転移無し。
がんの顔つき(組織学的グレード「2」、核グレード「1」)
ホルモン受容体の状態「陽性」
HER―2受容体の状態「陰性」
リンパ管への進行具合「+1」
血管への進行具合「なし」
HER2:スコア1+
Ki67 index:23.5%
オンコタイプを受け、
再発スコア 「6」
9年遠隔再発率 3%
化学療法の上乗せ効果<1%
となり、放射線治療後はタモキシフェンのみ服用しておりました。
タモキシフェン服用後2年半経過した頃→不正出血のため婦人科を受診したところ、
右卵巣肥大(5cm)だったため、大きくなるようならば卵巣切除をすすめられる。
タモキシフェン服用後3年半(昨年の夏)→7cmを超え、右卵巣(と左の卵管の一部)を切除
右卵巣はチョコレート嚢胞になりそうなところだったとのこと。
悪性所見は無し。
卵巣切除術後も変わらず、タモキシフェン服用を継続したところ→残った左卵巣が肥大してくる(5cm)
そこで、医師の提案により実験的に3か月服用を中止してみたところ、
・タモキシフェン服用後ほとんどきていなかった生理がきた。
・左卵巣の大きさが正常値(3cm)に戻っていた。
となったため、タモキシフェン服用を中止するか再開するかを迷っています。
もともとE2は高めなのでタモキシフェンを中止するのが不安ですが、エストロゲン高値の場合は特に服用を中止しないほうが良いなどということはありますか。
婦人科の医師は、タモを飲み続けて肥大したらその時に卵巣を切除すれば良いので(両方卵巣が無くなるのはホルモンが乱れるのでつらいとは思うが)、命に関わる乳がんの方に重きを置きタモキシフェン服用を続けた方が良いのではないかという見解です。
乳がんの担当医は、基本は本人の判断次第であるが、顔つきやオンコの結果から言って、止めても問題ないだろうと言われます。
まめに超音波などの検診をし乳がん早期発見のために注意を払っていけば服用を止めてもよいものか、卵巣が肥大してもタモキシフェン服用を続けるべきか、
どのように判断したらよいか日ごとに迷い、田澤先生に意見をお伺いしたくどうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
浸潤径6mmなのだから、(そもそも)最初の時点(右卵巣腫大で手術を検討した際に)で中止すべきだったと思います。
(無論過ぎたことを言っても仕方がないので)この機会に止めましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/5
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