[管理番号:11131]
性別:女性
年齢:63歳
病名:
症状:
投稿日:2023年5月25日
女性 63歳
乳がん温存療法術後の組織検査で断端陽性だった場合のその後の治療についての質問
①以下が病理組織検査結果で水平方向断端陽性と出ているが、主治医の今後の治療方針の放射線治療、その後のホルモン治療で大丈夫なのか。
もし再発したら全摘?を覚悟するのか
または今回放射線治療を始める前に追加切除や全摘手術すべきかセカンドオピニオンを聞く必要はあるのか、必要ないか。
②もし必要な場合元の医師にセカンドオピニオンの話をして検体等も用意してもらったほうがいいのか。
③別の質問になりますがセンチネルリンパ節生検は脇の下で行い転移はゼロという結果が出ていますが、私の癌の位置で、胸の上の方のリンパ節の転移ということは心配しなくていいのか。
それも放射線治療で照射の考慮をされるものなのか。
[検体の病理組織診断]切除標本:縦3.4cm×横3.2cm×2.0cm
組織学的分類:浸潤性乳管癌硬癌
浸潤径 0.8cm×0.6cm×1.3cm
組織学的波及度:f
脈管侵襲 :Ly1(D2-40,リンパ管侵襲が目立ちます), VO
乳管内進展 :+, EIC -
水平切除断端:陽性(頭側 標本番号1) 頭側断端部の数本のリンパ管内に癌細胞を
認めます
体表側断端:陰性
下床断端:陰性
組織学的異型度:グレードⅠ(score5) TF 2点(10% to 75%)
NA2点 MS1点
センチネルリンパ節:(0/2)
ノンセンチネルリンパ節:(0/3)
pNO(sn)
IHC:ER99% PgR90%
HER2:1+ MIB-1 index:3%
UICC/AJCC :ppT1b
別で血液検査したBRCA1 またはBRCA2 マイナス
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①以下が病理組織検査結果で水平方向断端陽性と出ているが、主治医の今後の治療方針の放射線治療、その後のホルモン治療で大丈夫なのか。
もし再発したら全摘?を覚悟するのかまたは今回放射線治療を始める前に追加切除や全摘手術すべきかセカンドオピニオンを聞く必要はあるのか、必要ないか。
⇒乳房内再発高リスクとなるので、追加切除が安全であることは間違いありません。
順序としては以下となるでしょう。
1.追加切除を提案
2.患者さん側から「手術はできればやりたくない」と言われたら⇒Boost+の照射
③別の質問になりますがセンチネルリンパ節生検は脇の下で行い転移はゼロという結果が出ていますが、私の癌の位置で、胸の上の方のリンパ節の転移ということは心配しなくていいのか。
⇒勿論、不要です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/2
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