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乳癌(ステージ1)温存手術約2年後遠隔転移・抗がん剤変更検討について

[管理番号:11068]
性別:女性
年齢:54歳
病名:乳癌・遠隔転移(肝・骨・リンパ・肺)
症状:
投稿日:2023年5月2日

ここまでの経過

 2020/11月乳癌手術 ステージ1 T1bN0M0 
          Er8+ Rr2+ Her2 2+(fish法陰性) 悪性度2
 2020/12月 ホルモン治療開始(トレミフェン)
 2021/ 2月 放射線治療
 その後3か月に1度程度通院血液検査
 2021/10月 1年目検診 造影CT 骨シンチ 異常なし
 2022/ 8月 腫瘍マーカー基準値越えあり(6月・7月頃より腰痛・空咳あり)
 2022/ 9月 2年目検診前倒し実施 造影CT 骨シンチ
      結果 多発性肝転移・多発性骨転移・肺転移・鎖骨上リンパ節・縦隔膜リンパ節転移(生検はしてません)
      進行が速いという事でハラヴェン開始。
現在11クール目です。
 2022/ 12月 造影CT 腫瘍は縮小傾向にあるという読影レポート。

 2023/ 4月 造影CT 肝(新出・増大・縮小混在)肺(増大・新出)リンパ(縮 小維持)骨(著変無し)。 

血液検査はクール初めに受けてます。
CEAは横ばいのもののCa15-3は下がりました。
しかし7クール目(2月)でこちらもほぼ横ばい。
10クール目に上昇に転じました。
病院都合の主治医の変更が4月にあり「ハラヴェンもう3クール位やって様子を見CTを撮りそれから検討しましょう。」との事で現在11クール目です。

   (2021/3) 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11
 CEA ( 4.0) 6.1 5.5 6.8 5.7 6.1  5.6 5.1 5.2 5.0 4.8  4.6
 Ca15-3(11.3) 84.6 79.6 57.0 42.3 31.0 24.5 21.8 22.8 22.7 30.6 44.6
 
現在 ずっと落ち着いていた腰痛がぶりかえしてる。

   再発判明少し前からずっと続いてる空咳・息苦しさが増している。

読影リポートには放射線肺炎・気管支炎肺炎などの可能性を指摘されてましたが特に検査は無くカロナールでずっと対応してます。

息苦しさが次第に増していることをあらためて伝えたところCT画像からは肺転移の症状とは考え難いということで次回に呼吸器外科の予約とってくれました。

正直、7クール目の血液検査を挟んで腫瘍マーカーの値の下降曲線が双対象となるように上昇曲線に転じていてハラヴェンの効果が薄れてるのではと不安です。

質問・抗がん剤変更の検討(種類・早いほうがいいのか?)
  ・生検の検討(初診個人病院生検時HER2 1+、総合病院手術時HER2 2+)
再発判明時遺伝性乳癌の検査だけは受けそれは否定されてます。

手術後2年にも及ばず広範囲の再発判明で酷くショックを受けましたが基本提案される治療を最善としてここまできましたが今は不安です。

田澤先生、よろしくご回答・アドバイスお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

術後抗がん剤無での再発治療なのだから(私だったら)そもそもeribulinの前にanthracyclineを行います。
乳癌のkey drugはあくまでもanthracyline, taxaneです。

目指すべきは(私なら)
Anthracycline(EC 4回~8回)⇒bevacizumb+paclitaxel(3クール~6クール)⇒画像上CR⇒palbociclib+letrozole⇒CRの長期維持

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/15
***

質問者様から 【質問2】

遠隔転移 ハラヴェン・EC療法後の治療の選択について
性別:女性
年齢:54歳
病名:再発乳癌(多発性肝転移・多発性肺転移・多発性骨転移・左鎖骨上窩、縦隔膜リンパ転移)
症状:腰痛・疲労感・味覚変化による食欲不振と体重減少・筋力の低下・微熱の継続等々
腰痛以外は抗がん剤の副作用と思われます。

投稿日:2023年08月23日

2023年5月にハラヴェン後の抗がん剤について質問させて頂いた者です。(管理番号:11068)その節はご助言ありがとうございます。その後ご助言とうりanthracyline
(EC治療)を受け腫瘍マーカーを継続観察するとともに4クール後CTを撮りましたが
マーカーに増加傾向が出てきたこ・CTも縮小維持の部分はあるものの増大・新出もあるという結果でECは5クールで終了。次の治療を検討してます。
主治医からいくつかの提案を頂きました。(カドサイラ・TS-1等・タキサン系)
最近HER2低発現乳癌に対してエンハーツの適用が拡大されたと知りました。効果が大きいとの事。
エンハーツについてはこちらから検討を提案しました。
エンハーツ対象となるか検査の結果(手術時検体使用)HER2・1+。エンハーツ対象でした。
現状通院してる病院では3種の抗がん剤治療後エンハーツを試みる方が多いとの事です。
絞り込まれた選択肢は
 ・タキサン系の治療後エンハーツ
 ・思い切ってすぐエンハーツを試みる
気になることはエンハーツの間質性肺炎リスクです。治療に日々携わる先生としてはどちらを推奨されるか、可能ならその理由と共にご助言頂ければ幸いです。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

前回、回答したように…

ECの後はbevacizumb+paclitaxel(3クール~6クール)です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/8/31
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