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長期間経過観察してしまった集簇石灰化

[管理番号:11067]
性別:女性
年齢:41
病名:
症状:集簇石灰化
投稿日:2023年5月1日

はじめまして。
長くなってしまい申し訳あ
りませんがどうぞよろしくお願い致します。

2021年3月、左乳首が窪んでいるような気がして乳腺外科を受診しました。
窪みに関しては加齢によるもので問題無いとのことだったのですが念のためにマンモとエコー(技師さんによるもの)をしたところエコーは問題ありませんでしたがマンモで左胸外側上方(C区域?乳輪の斜め左上辺り?)に集簇石灰化があることが分かりました。
念のために1年後にフォローしましょうとなりましたが集簇石灰化は癌の可能性があることを知っていたので心配でそれを伝えたところ1年後で大丈夫とのことだったので不安を抱えつつも1年後の2022年3月に受診しマンモとエコーで石灰化は変化無いと思うし他の所見は何も無しとのことでまた1年後となったのですが半年後の2022年9月、お風呂上がり体を拭いていると左乳首から何か出ているように感じティッシュで押えてみると薄っすら何かが付いているような気がして心配になり次の日の朝見てみると瘡蓋になっていてそっと瘡蓋を触ると瘡蓋が取れ少量ですが出血しました。
単孔性だったと思います。
すぐに乳腺外科に連絡し2~3日後だったと思いますが受診しました。
出血があったのはその日限りで受診した日にはつまんでも出血はありませんでした。
マンモとエコーしてもらい特に何も無いから大丈夫とのことでした。
石灰化も変わりないと思うよと言っていました。
月に一度自己触診をする際に乳首もつまんでみますが、その日以降今まで出血(分泌物含め)があることは一度もありません。

2023年3月、石灰化は本当にこのまま経過観察でいいのか不安になり別のクリニックで診てもらおうと思い経緯を説明し別のクリニックを受診しました。
マンモとエコー(医師によるもの)をしてエコーは問題無しで石灰化はカテゴリー3なので前クリニックのデータが見たいと言われ無理であれば半年の経過観察かなぁと言われたので前クリニックで2021年からのマンモとエコーのデータをもらい今回受診したクリニックで診てもらうと石灰化の数は変わっていないと思うが2年前と比べると大きさが少し大きくなっている、1年前とは変化が無いと言われたと思います。
心配だったらMRIをしましょうとなり、とにかくこれ以上の経過観察が嫌だったのでMRIを受けました。
結果は問題なさそうだから半年後の経過観察で大丈夫そうだねと言われたのですが、MRIの報告書のようなものに『左乳房C区域に0.8cm大の造影増強域があります。
DWIで軽度高信号、ADCは中等度です。
PBEの一部かもしれませんが線維腺腫などの腫瘤性病変を見ている可能性があります。
その他、両側乳房にBPEと区別可能な異常造影増強域や拡散制限域は指摘できません。
リンパ節に病的な腫大はありません。BI-RADSカテゴリー3』となっていました。
先生が問題なしと言っていたので質問をすることが出来なかったのですがこれ以上の経過観察はしたくなかったので生検してもらうことは出来ませんか?と聞くと心配なようなので検査が出来る病院を紹介してくれるとの事でいくつか挙げて頂いた病院で家から近い大学病院を紹介してもらい紹介状と持っていくように指示されたこれまでのマンモとエコー、MRIの画像データを持参して受診しました。
そこで再度マンモとエコー(技師さんによるもの)をして石灰化以外は所見無しでマンモグラフィー下による生検か半年後の経過観察を提示され勿論生検して頂くことにし先日生検して現在結果待ちの状況です。

素人目から見ると私の石灰化は1箇所に集簇していて(数的には多いと思います)1つだけ他のものより大きめで形も丸くないようなものが見えたように思いました。
他の石灰化の形は素人の私にはよくわかりませんでした。

2021年3月に石灰化があることがわかりましたがそれまでは定期的な検査をしておらずいつからあったのかは分かりません。
初めてマンモを受けたのが記憶が定かではないのですが35歳位の時だったと思います。

石灰化が分かったのが39歳でその間、マンモは受けていません…初めて受けたマンモでは特に何も言われませんでした。
今回経過観察していたクリニックとは別のクリニックです。

こんなに長い間、経過観察してしまったことを非常に後悔しています。

だらだらと長くなってしまいましたが田澤先生にお聞きしたいのは

①画像が無いのに何とも言えないとは思いますが、やはり癌の可能性が高いでしょうか?
MRIのC区域に造影増強域というのは石灰化があるのもC区域なのでやはり石灰化の部分ではないかと思うのですがその場合やはり癌の可能性は高くなりますか?

②癌だった場合、少なくとも2年以上は経過観察をしてしまったのでかなり進行してしまった状態でしょうか?
MRIで造影増強の所見があるのでかなり進行しているのではないかと心配です。
MRIでも見えるぐらいなので…

③通常MRIは癌診断されたあとに広がりを調べるために行う検査だと思いますが私の場合、造影増強域の部分が広がりということなのでしょうか?それとも広がりはまた別でしょうか?
調べたところ石灰化の起こる乳がんは中で広がっていることが多いと見たので心配になります。
実際に手術してみたらMRIで調べた広がりよりも大幅に広がっているということもあるのでしょうか?

生検をしたので癌であれば治療をするしかないことはわかっているのですが心配と不安で気持ちが落ち着かず質問させて頂きました。

お忙しいとは思いますがどうぞよろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①画像が無いのに何とも言えないとは思いますが、やはり癌の可能性が高いでしょうか?
ST-MMTしたのですよね?
 その結果を待ちましょう(あれこれ考えることは全くナンセンス)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/15
***

質問者様から 【質問2】

FEAないしADH所見について
性別:女性
年齢:41
病名:
症状:
投稿日:2023年5月17日

先日はお忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。

昨日、マンモトーム生検の結果を聞きに行ってきました。

前癌病変という結果で今後がんになる可能性もあるので半年毎の経過観察をしていきましょうと言われました。

私が今の段階で取ってしまうという選択肢もありますか?と質問するとそれはやり過ぎだから半年後の経過観察をと言われ半年後の予約を取って帰ってきてしまったのですが…
私は生検をすれば白黒はっきりするものだと思っていたためモヤモヤする不安の残る結果でした。

貰ってきた紙には下記のように記されています。

診断
左乳腺(吸引生検)
indeterminate,breast,biopsy.

所見
提出された検体は乳房から採取された針生検組織です。

1)判定区分
検体適正
鑑別困難
2)所見
FEAないしADHの所見を認める。

分泌型の石灰化を認める。

少し調べてみたのですがADHは癌組織と同じというような事が書かれており本当に経過観察でいいのかますます不安になってしまい質問させて下さい。

①この場合半年後の経過観察でいいのでしょうか?摘出生検したほうがいいのでしょうか?

②がんだった場合、すでに浸潤癌である可能性もありますか?

③経過観察する場合、半年の間で急激に進行してしまうという可能性もありますか?

④摘出生検とはどういったものになるのでしょうか?
がん摘出手術と同じような感じなのでしょうか?
全身麻酔の入院での検査になりますか?
私の場合、胸が小さいのですが摘出生検の場合でも摘出することによって変形してしまう場合は全摘という形になるのでしょうか?

⑤ADH診断後の対側乳房を含めての浸潤癌発生リスクは通常と比べ3~5倍のリスクがあるとの記事を見たのですが本当でしょうか?
これはADHだと今回生検した場所以外にも癌が発生しやすいということですか?
又、高濃度乳腺はそうでない場合に比べて癌になるリスクが少し高くなると聞いたことがあり私はマンモでもMRIでも高濃度乳腺と言われているのですが乳がんになるリスクはやはり高くなるのでしょうか?

長くなってしまいましたがどうぞよろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

ADH(ADLとも表現)については,乳がんプラザのトップページの「乳癌、乳腺疾患」の 中の「鑑別困難とADH」の中に、私自身のデータを紹介しています。

以下、抜粋

② ADH
ST-MMTにおけるADHの割合

833症例(H17/1/25-H23/11/29)におけるADHの割合は17症例(2%)   
♯癌は163症例(20%)

ADH症例17症例中13症例(76%)で外科的生検を施行

外科的生検13症例中10症例(77%)で癌であった。

★このように、(私自身の症例経験では)ST-MMTでADHの診断雄場合には、
かなりの高確率(外科的生検したうちの77%)で癌の診断となります。
その数値を参考にして質問者ご自身が判断しましょう。(私であれば、当然 外科的生検をお勧めしています)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/26
***