[管理番号:11049]
性別:女性
年齢:56歳
病名:浸潤性乳管がん
症状:肺転移可能性
投稿日:2023年4月21日
田澤先生 おはようございます。
私は2016年12月に右房下内側部乳がん(浸潤性乳管癌 乳頭腺管癌)で手術したものです。
乳房温存術で(リンパ転移なし)その後放射線50Gyを行いました。
癌の大きさは1cm×0.6×0.5でER90%、PgR99%、HER2無、Ki67が10%、グレード1、ステージ1でした。
放射線後にタモキシフェンを服用しまして現在(56歳)に至ります。
1年ほど前の血液検査(半年に1度)でNCC-ST-439が上昇し始めたので(2022年1月が6.8Hで7月が
10.7H、10月12.3H)主治医からPET検査の指示があり2022年10月に検査をしたところ、
左肺下葉結節:PETの検出感度以下の病変ですが肺転移r/oのためfollowupをという診断でした。
そのため半年後の昨日(2023年4月)肺CTを受けました。
結果、腫瘍は5ミリ程度でPET検査時とほぼ大きさが変化なしでした。
主治医からは最悪タモキシフェンで癌が抑えられている可能性があるので半年ごとに肺CTで診ていきましょうと言われましたが、気持ちが落ち着かず田澤先生にお伺いします。
PET半年後に大きさに変化なく5ミリですと転移の可能性はどのくらい考えられるのでしょうか。
タモキシフェンから一度閉経後用のホルモン薬に変更しましたが副作用で腰の痛みが激しすぎて、タモキシフェンに戻しました。
転移だとしたら治療は急いでもあまり意味はないかと思いますが判断つかずは大変気になります。
田澤先生のご意見を伺いたくどうぞ宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
肺には(癌の転移とは無関係な)良性結節(炎症の痕の肉芽など)が非常に多くの方に見受けられます。
過去のQAでも頻出しており、其の殆どが「やはり、転移ではなく」上記良性肉芽という結論であることが殆どです。(私の外来でも、かなりの数いらっしゃいます)
主治医からは最悪タモキシフェンで癌が抑えられている可能性があるので半年ごとに肺CTで診ていきましょうと言われました。
⇒私見では(tamoxifenで抑えられている癌の転移ではなく)上記、ただの肉芽だと思いますが…
結果として「半年後CTに賛成」です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/3
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