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乳がん 皮膚転移 胸壁再発

[管理番号:11009]
性別:女性
年齢:56
病名:浸潤性小葉癌 皮膚転移 胸壁再発
症状:
投稿日:2023年3月29日

乳がんと診断されて以降、こちらのサイトで勉強させていただいております。

この度再発してしまい、担当医からは皮膚転移と説明を受けました。

今月上旬、市川にて先生にエコーをして頂き胸壁再発であり、現状はリンパ節含め特に転移は無いと言っていただきました。

あの時は私も少々パニックになっており、先生の貴重なお時間を頂戴しながら何をしに行ったのか後から後悔と反省の日々で、こちらのQ&Aで質問させていただけるならと、かなり迷いましたが思い切って質問をさせて頂きます。

ご回答いただけますと幸いです。

2018年5月
左乳癌、浸潤性小葉癌
浸潤径 2.1センチ
リンパ節転移 無し
ホルモン陽性
HER2 陰性
グレード 1
脈管浸潤無し
血管浸潤無し
Ki67 20パーセント
術後病理で断端陽性だったため、後日皮膚追加切除、切除した皮膚には癌は見つからなかったため取りきれたと説明を受けた。

術後治療として、リュープリン2年、タモキシフェン5年~10年

2020年3月 広背筋による乳房再建

2023年1月 再建乳房に虫刺されの様なものを見つけ、しばらく様子をみたが治る気配がなく硬くもなってきたので、診察日を待たず受診。

担当医は見た感じは再発には見えないがエコーを撮って判断するとのことで、技師によるエコーの結果、皮膚の肥厚はあるが原因不明というようなコメントでした。

それで、おそらくなんともないとは思うが念のため病理に出してみますか?どちらで
もいいですよとのことで、私としては再発ではないという確証が欲しかったため、お願いしました。

1週間後、病理に出した皮膚から初発と同じ小葉癌が出たと言われ、担当医も驚いておられました。

CT、PETで、骨、臓器、リンパ節への転移が認められなかったため、局所麻酔で3か所切除すると言われましたが、直前に3か所も切ると皮膚がもたないのでと言われ2か所切除となりました。

結果、小葉癌、ホルモン陽性、HER2陰性、Ki67が2%でした。

担当医からは、血管を巡って癌が全身を回った後の皮膚転移でありステージⅣ、放射線治療、ベージニオとフェゾロッテクスはエンドレスと説明を受けました。

断端陽性が不安であったため、再度の切除をお願いできないか聞いてみましたが、範囲が広すぎて取りきる
となると全身麻酔での手術となり、皮膚移植も必要となる、感染症の危険もあり状況から考えて早く放射線からの全身治療にうつるべきと言われ3月20日から放射線治療が始まりました。

長くなりましたが、ここから何点か質問です。

・断端陽性のまま放射線治療に入ってしまったこと、今更ながら後悔しております。
残っている癌細胞が後々また再発し更には遠隔転移してしまうのではと不安です。
そもそも、今回の再発も初回手術の取り残しではとの気持ちが拭いきれません。

放射線治療後、再度の切除というのは不可能なのでしょうか。

・私は現状、骨、臓器、リンパ節の転移はないのですが、それでも皮膚に転移があるということでステージⅣなのでしょうか。
先生に胸壁再発と言われ、ネットで胸壁再発についてひたすら調べました。

胸壁再発の特徴として、虫刺されのようなものができる、皮膚の肥厚とあり、私の症状そのもです。

胸壁再発は局所再発と理解しておりますので、ステージは変わらないと思うのですが
それでよろしいのでしょうか。

・皮膚転移と皮膚再発の違いが分かりません。

胸壁再発の症状の中の皮膚再発になるのでしょうか。

それとも、胸壁再発とは別の皮膚転移なのでしょうか。

・担当医からは放射線治療後のベージニオとフェゾロテックスはエンドレスと言われ
ていますが、先生はこれは妥当な治療だと思われますか。

例えば2年と期間を区切るという選択肢はないのでしょうか。

以上、分かりにくくて申し訳ありませんがよろしくお願いいたします
 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

皮膚転移と皮膚再発に明確な定義はありませんが、私の経験上以下のように考えています。

第1段階
いわゆる皮膚に最初に出た時点では、(質問者のケースでもそうですが)あくまでも「手術部位」であり、それは=局所再発であり、その意味で「胸壁再発」と意味合いは一緒です。
質問者のこの状態であり(私が診察して「胸壁再発」だとコメントしたのはそう言う意味です)

第2段階
ただし、ここで「放置」あるいは「切除したとしても不適切(断端陽性)」にしていると、「ここから広範囲に広がり」部位が(もともと癌のあった場所を超えて)背中の方など広範囲にひろがります。
この状態を皮膚転移と呼ぶべきだと思います。
この状況では「頑張って手術で摘出」しても、どんどんその先に出てきてしまうようになってしまい、(局所療法による局所制御が不能という意味で)「皮膚転移」と呼ばれます。

担当医は(私から見ると)上記「第1段階と第2段階の区別」をつけずに、『どうせ、いずれは同じようになるのだろう』と考えているように見えます。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/10
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