[管理番号:10910]
性別:女性
年齢:52
病名:
症状:
投稿日:2023年2月8日
ここ10年ほど毎年、乳がん専門の各種認定を受けたクリニックにて乳がん検診をうけております。
検診機関では、嚢胞、腫瘤はあるが問題ないと診断を受けております。
(最終検診:昨年11月)
一昨年、職場の健康診断にて、エコー検査の結果、腫瘤疑い、乳腺拡張のため、精密検査の案内を受けました。
上記の乳がん検診機関にてエコー・マンモグラフィーを受診し問題なしの診断。
昨年7月、自治体のがん検診(エコー)を受診し、精密検査となり、昨年11月に上記の乳がん検診機関にて、エコー・マンモグラフィーを受診し、問題なしに診断。
しかし今年になり、なんとなく気になったので、大学病院にて検診をしたところ、マンモグラフィーにて腫瘤の周りに棘状の線が見えるので、乳がんの可能性がかなり高いと説明を受けました。
来週、針生検を受ける予定です。
マンモグラフィにて、腫瘤の周りに棘状の線が見える場合、がんの可能性はどれくらいでしょうか。
毎年、乳がん専門の各種認定を受けた検診機関ということで、信頼して乳がん検診をしていたにも関わらず、何年も発見されなかったことが、ショックでとても残念です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
マンモグラフィにて、腫瘤の周りに棘状の線が見える場合、がんの可能性はどれくらいでしょうか。
⇒マンモグラフィーの診断はあてになりませんが…
針生検の話になっているわけだから「エコーで確認されている」と想像します。(エコーでみえないものを針生検することはできないからです。 注)石灰化を除く)
★エコーでも同様に見えるのであれば、確率は高い(80%以上)と思います。(あくまでも画像を見ていないので想像だけですよ)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/2/20
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質問者様から 【質問2】
手術前のホルモン療法ついて
性別:女性
年齢:52
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年3月8日
針生検の結果、乳がん判明しました。
現在、手術に向け検査を進めています。
恐怖と不安でいっぱいです。
大きさは7mmぐらい、ルミナールAタイプ、進行も遅いそうです。
医師から温存手術なら、手術前にホルモン療法して小さくしてから摘出したほうがいいのではと提案されております。
手術を遅らせることにより、リンパ節への転移の確率は高くなりますか。
またメリット、デメリットがあれば、ご教授ください。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
医師から温存手術なら、手術前にホルモン療法して小さくしてから摘出したほうがいいのではと提案
⇒誤りです。
以下、乳癌診療ガイドライン 治療編2022年版より抜粋
P82, FRQ ホルモン受容体陽性HER2陰性浸潤性乳癌に対して、術前内分泌療法は勧められるか?
⇒閉経前女性に対しては、乳房部分切除術を目的とした術前内分泌療法のエビデンスは乏しく勧められない
★そもそも7mmなのだから、「ガイドラインを無視して術前ホルモン療法を提案すること自体、全くナンセンス!」 普通に手術しましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/3/17
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質問者様から 【質問3】
手術前のホルモン療法について
性別:女性
年齢:52
病名:乳癌
症状:
投稿日:2023年4月2日
いつも、ご回答いただきありがとうございます。
度々のご質問で申し訳ございません。
MRI等の検査の結果、腫瘍は8mm大ですが、左胸のほぼ全域に乳管内進展/散布巣が広がっている状況です。
乳頭にも広がっている可能性もあります。
(腫瘍も他に2つあるようです)
かなり以前から、がんがあったと考えられるそうです。
今まで毎年、乳がん検診を受診してきた結果がこのようになってしまい、残念で悲しくてしかたありません。
早期発見のために受診していたのに、検診する病院を間違ってしまったようです。
手術は、当初可能であった温存ではなく、全摘となります。
再建を希望する場合は、乳頭を温存できたほうが良いそうです。
再建については、まだどちらにするか決めておりません。
このような状況で、術前ホルモン療法の効果はありますでしょうか。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
このような状況で、術前ホルモン療法の効果はありますでしょうか。
⇒閉経前の術前ホルモン療法にはエビデンスはありません。
ただ、手術まで「長すぎる」と感じた場合には「何もしないよりはマシ」というスタンスならいいでしょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/12
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