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骨転移と放射線治療

[管理番号:10847]
性別:女性
年齢:56
病名:骨転移
症状:
投稿日:2023年1月13日

田澤先生こんにちは。

いつも乳がんプラザ拝見しています。

中断している放射線治療をすべきか悩んでます。
よろしくお願いします。

6年前乳がん手術(13㎜ Er+ Pg-)
2年前からマーカー上昇
1年半前骨転移診断(胸骨1ヶ所)
イブランス、フェソロデックス、ランマークで治療と並行して放射線治療するもその直後に脊椎に多発骨転移が見つかりEC療法で治療中。

乳がんプラザで骨転移だけなら、まず放射線治療と拝見したので、腰椎と胸椎に分けて放射線治療することにし、腰椎全体だけ照射済みです。

その後胸椎もかけたかったのですが、紹介先の放射線医師が計画CTで骨盤にも広がっているから、胸椎やその他は今すぐでなくて痛みがひどくなってからにとっておくとかよく考えてと言われ、悩んで放射線治療は中断しています。
乳腺主治医や放射線医師からは放射線治療しても転移したら治らないと言われて、分かっているのですが、骨転移に照射して、更に抗がん剤治療したらどうなのかと悩んでいます。

それから、MRIや計画CTで増悪してるといわれたので腰椎照射後PET検査(放射線治療とは別の病院)をしたら1年前照射した胸骨付近だけ集積していて後は制御されているとのことでした。

抗がん剤が効いてPETで集積していなくてもMRIやCTで写っているということは、もし放射線治療するならMRIやCTで見える部分に照射するべきでしょうか。

ご意見を伺えたらありがたいです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

骨転移も複数個所であれば、全身療法⇒(その後、画像診断で残存している部位に)放射線でいいのでは?
ご参考に。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/1/21
***

質問者様から 【質問2】

ティーエスワンかベージニオ
性別:女性
年齢:56
病名:多発骨転移
症状:
投稿日:2023年4月28日

前回はアドバイスありがとうございました。

EC療法中は一ヶ所制御されていたので放射線治療はもう少し様子見てからにしようと思います。

今回は薬で悩んでいます。

転移してからすでにイブランスとフェソロゾックスを使用していましたが半年で転移が増悪して、EC療法になりました。

今回EC療法が上限に達してしまいGW明けに薬を変更するのですが、主治医と腫瘍内科医のお勧めはティーエスワンです。

私はティーエスワンを使う前にベージニオを試してみたいのですが、イブランス+フェソロデックスの効きが悪かったのでベージニオも効かないのではと不安です。

主治医はイブランスが効かなくなったら次はCDK4/6阻害剤お勧めしないのが一般的だけど希望すればベージニオでもいいのでGW明けまでどちらにするか考えてとのことでした。
(そもそも勧めていないのだから効果は試してみないと分からない)

質問① 江戸川病院ではイブランスの後ベージニオの使用例は数多くありますか?効果はどうでしょうか?
質問② 仮にベージニオが効いたとしても、EC療法後落ち着いた状況を長期維持するのには、ベージニオとティーエスワンではどちらが効果が高いでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

質問① 江戸川病院ではイブランスの後ベージニオの使用例は数多くありますか?効果はどうでしょうか?
⇒(palbociclib後に)abemaciclib投与で、(同じ系統なのに)凄く良く効くケースが半分くらいあります。 残り半分は効きませんでした。

質問② 仮にベージニオが効いたとしても、EC療法後落ち着いた状況を長期維持する
のには、ベージニオとティーエスワンではどちらが効果が高いでしょうか?

⇒(そのどちらでもなく)bevacizumab+paclitaxel もしくはeribulin⇒(可能なら)完全緩解⇒abemaciclib+letrozoleとします(私なら)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/5/15
***

質問者様から 【質問3】

骨転移の薬の選択について
性別:女性
年齢:57
病名:骨転移
症状:
投稿日:2024年03月11日

3年前骨転移
ER+ PGR- HER2低発現

田澤先生こんにちは。
ご無沙汰しております。
治療薬の変更を勧められとても悩んでおります。
アドバイスを頂ければ幸いです。

前回アドバイスを頂きベージニオを試してみました。(ECで心機能低下したので内服薬にしました)
マーカーは微増→横ばいでベージニオ継続したかったのですがCTで新たなちいさな骨転移が出現、3ケ月でTS-1に変更になりました。去年の夏からTS-1ですがマーカー上昇とPETで骨に数ヶ所新たな集積と当初放射線治療した胸骨にも集積が残っています(CTでベージニオの時指摘された箇所は集積してませんでした)。
新たな骨転移は放射線治療しました。
今回新たな転移に放射線治療し、当初からの(放射線治療で残存)胸骨以外の骨転移は骨硬化してるようです。まだ内蔵転移はありません。

イブランス、EC療法、ベージニオ、TS-1と長く効きませんでした。
残り、エンハーツ、パクリタキセル単剤、パクリタキセル+アバスチン、エリブリンです。

主治医の考えは、骨だけなら心臓に負担がかかるアバスチン無しでパクリタキセル単剤を勧めました。(アンスラサイクリンによる軽度心機能低下で心臓保護薬服用)
エンハーツは間質性肺炎になる可能性があり最後がよいとのことでした。

私はアバスチンを使いたいと思うと同時にアバスチン後は薬が効きにくくなり予後が
変わらないと聞くので、もっと悪化した時にアバスチン使いたいと考えました。
それなら、先にエンハーツを使用して悪化したらアバスチン+パクリタキセルの選択肢もあるとのことでした。

私はできれば画像上消失してほしいと願っています。

質問ですが
放射線直後から二年も残存してる骨転移はもう薬では消失しないでしょうか?
田澤先生なら残りの薬をどの順番で使用されますか?
HER2が1+の低発現ではエンハーツはどのくらい効果あるでしょうか?

お忙しいところ恐縮ですが、どうかアドバイスお願い致します。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

田澤先生なら残りの薬をどの順番で使用されますか?
⇒順番という考え方は私にはありません。
とにかく最も効果的な治療で抑え込むという考え方です。
Bevacizumab+paclitaxel(心エコーチェックしながら)となります。

HER2が1+の低発現ではエンハーツはどのくらい効果あるでしょうか?
⇒HER2(4B5)での低発現ですよね?(他の抗体では適応外となります)

上記であれば、かなり有効です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/20
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