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ki67値の結果が術前術後でかなり解離があるので質問です。

[管理番号:10682]
性別:女性
年齢:54
病名:側浸潤性乳管がん
症状:乳頭分泌
投稿日:2022年10月24日

海外(フランス)在住です。
日本一時帰国時に異変に気づきまして受診をして針生検をした結果、乳がんが見つかりました。
右側浸潤性乳管がんです。
手術はフランスでしております。
日本で行った針生検の検査結果等、その時の資料は全てこちらで渡して、MRI検査後、皮下乳腺全摘術(乳頭・乳輪温存)+再建(摘出手術と同時にインプラントを入れています。
エキスパンダーは使用していません)

針生検の結果と術後の病理検査の結果に解離があるので質問です。

術前針生検(日本)
核グレード分類2(4点=n3+m1)
組織学的グレード分類Ⅱ(7点t3+n3+m1)
ER 3b (allred score7)
PR 3b (allred score6)
HERE2 0 (入管癌進展部では1+相当)
ki67 50%(浸潤部 hotspotにて)
大きさは14mmぐらいだろうという事でした。

術後病理検査(フランス)
サイズ 11mm
ER 陽性3 100%(allred score8)
PR 弱陽性 20%(allred score4)
HERE2 20%
ki67 5%
Stade pt1c

ki67が50%から5%というのは嬉しい衝撃なのですが、反面このどちらかの数値に何か間違いがあるのでは?と感じております。
主治医に間違いがないか確認した方がいいのでしょうか?

ki67が5%であるとしたら、術後結果はルミナールbではなくaではないかと思うのですがいかがでしょうか?

もう一点、術後3週間経って聞かされたのですが、センチネルの結果が陽性でした。
4つのうち2つが陽性です。
術前MRIではリンパへの転移は認められず、センチネルも1つだけの検査で大丈夫だろうと聞いておりました。
癌のサイズや顔つき的にセンチネルが陽性だというのは主治医も予想外であったよう、ではありました。

このセンチネル陽性の結果を踏まえて、放射線治療をするようにと言われていますが必要だと思われますか?

必要であれば放射線治療も仕方がないと思っておりますが、すでにインプラントが入っているので、それに対する影響は無いのか心配しています。
主治医はセンチネルは陰性だと予想して同時インプラント再建を勧めたのでしょうか?インプラントが入っていても放射線治療は
問題ないのでしょうか?問題がある場合、どのくらいの確率でどのような時期にどのような問題が発生すると考えられますか?

現在、オンコタイプの結果と遺伝子検査の結果待ちです。
これらの結果によって、抗がん剤以外にも放射線治療の必要性も判断できるのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

論点が2つ

1.Ki67の術前CNBでの値と手術標本での値との乖離
⇒あくまでも私の印象では「5%」と言う値が低すぎると感じます。
ただOncotyepDXしているわけなので、「どうでもいいこと」と思います。
(単純にOncotyepDXに従えばいいのです)

2.センチネルリンパ節が2個陽性
⇒センチネルリンパ節の取り扱いは施設(そして国も含めて)によってさまざまなので正解はありません。

ただ私であれば肉眼的転移(2mm以上)なのであれば、(放射線では無く)追加郭清します。
「放射線をかける」というのはその国のその施設の方針なのでしょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/11/1
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