［管理番号:10659］
性別:女性
年齢:47歳
病名:乳癌
症状:心配
投稿日:2022年10月14日

アメリカ在住です。

①8月末に部分切除術をしました。
病理検査の結果、2辺に癌が残っているという事で
9月末に部分切除術を再度しました。
病理検査で、まだ1辺に癌が断片から1ミリ以下で残っていると結果がでました。
主治医からの話では、癌の部位が鎖骨下３センチ位の所にあって、もう切れる組織が無いという事、断片から1ミリ以下だが断端表面にあるわけではないので大丈夫と言われました。
もしまだ手術をしたいという事であれば、皮膚や筋肉を切除することになると説明を受けました。
本当に大丈夫でしょうか？

②センチネル生検でリンパ１つを検査して、4ミリの転移がありました。
主治医からは転移があった部分はもう取ったし、今後放射線治療するので大丈夫と言われました。
これも本当に大丈夫でしょうか？

③癌があった場所が鎖骨と乳頭の間ですが、ほぼ鎖骨の近くなので鎖骨下リンパに転移していないか心配です。
乳癌の転移ではまず腋窩リンパから進んで鎖骨下リンパに転移していくものなんでしょうか？

④今後放射能療法とホルモン療法をする予定ですが、ホルモン療法がセンチネル生検でリンパに転移があったので、卵巣の働きを止める注射をして卵巣の働きが完全に止まってから通常は閉経後の方が使用するLetrozoleを使用すると言われました。
私は閉経前なのでタモキシフェンを使用すると思っていたのですが、閉経前でもLetrozoleを使用しても大丈夫なんでしょうか？
たくさんの質問ですいません。

ご回答頂けると幸いです。
よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

①8月末に部分切除術をしました。
病理検査の結果、2辺に癌が残っているという事で9月末に部分切除術を再度しました。
病理検査で、まだ1辺に癌が断片から1ミリ以下で残っていると結果がでました。
主治医からの話では、癌の部位が鎖骨下３センチ位の所にあって、もう切れる組織が
無いという事、断片から1ミリ以下だが断端表面にあるわけではないので大丈夫と言われました。
もしまだ手術をしたいという事であれば、皮膚や筋肉を切除することになると説明を受けました。
本当に大丈夫でしょうか？
⇒主治医の言う通りでＯＫです。

②センチネル生検でリンパ１つを検査して、4ミリの転移がありました。
主治医からは転移があった部分はもう取ったし、今後放射線治療するので大丈夫と言われました。
これも本当に大丈夫でしょうか？
⇒センチネルリンパ節生検の取り扱いについては是非、『今週のコラム　163回目乳癌診療の基本2　腋窩リンパ節の取り扱い　「そりゃ、もう大騒ぎさ　」』を熟読してください。

　　　（以下、抜粋）
『センチネルリンパ節の（術中）迅速診断結果がどの場合に追加郭清をするのか。予め同意しておくのです。（麻酔中に、患者さんを起こして確認するわけにはいかないから）』

『大きく分けると1. 微小転移（2mm以下）でも追加郭清する。　2. 微小転移なら郭清省略するが、肉眼的転移（2mm以上）なら郭清する。　3. 肉眼的転移であっても2個以内なら郭清省略する（術後照射が前提）』
　★担当医は、どうやら上記３を選択しているようですね。（事前に、そのように説明・取り決めがあった筈ですよ）

③癌があった場所が鎖骨と乳頭の間ですが、ほぼ鎖骨の近くなので鎖骨下リンパに転移していないか心配です。
⇒全く無関係

乳癌の転移ではまず腋窩リンパから進んで鎖骨下リンパに転移していくものなんでしょうか？
⇒その通り

④今後放射能療法とホルモン療法をする予定ですが、ホルモン療法がセンチネル生検でリンパに転移があったので、卵巣の働きを止める注射をして卵巣の働きが
完全に止まってから通常は閉経後の方が使用するLetrozoleを使用すると言われました。
私は閉経前なのでタモキシフェンを使用すると思っていたのですが、閉経前でもLetrozoleを使用しても大丈夫なんでしょうか？
⇒大丈夫です。
★但し、日本では保険適応外診療となります。（質問者はアメリカだから問題ないでしょう）

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/21
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