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手術延期による術前ホルモン療法の提案

[管理番号:10568]
性別:女性
年齢:52歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2022年9月5日

はじめまして。

ご多忙の中、このような質問の場を与えていただきありがとうございます。

6月中旬に右側乳房のしこりに気づき乳腺クリニックを受診、7月中旬に針生検で浸潤性乳管癌と診断されました。

その後手術のため大学病院に転院、8月末に右側乳房部分切除+センチネルリンパ節生検の予定でしたが、病棟でコロナのクラスターが発生したため手術が約1か月延期になりました。

延期の連絡の際、「1か月何もしないのが不安なら、ホルモン剤がよく効くタイプなので、先にホルモン剤を飲み始めてもいい」と主治医からご提案があり、今週中に相談のため外来を受診する予定です。

針生検等の検査結果を文書でいただいていないので詳しい数値はわかりませんが、主治医より以下のように説明を受けています。

浸潤性乳管癌

腫瘍は3つ(13mm、8mm、6mm)全てが浸潤しているのか一部なのかは確認し忘れました。

核異型度 1

組織学的悪性度 グレード1

ホルモン剤がよく効くタイプ

ステージ 1

画像上転移の疑いはない

リンパ節の腫れもない

1か月無治療が不安なのでホルモン療法を受けるつもりで調べてみると不安な点が出てきたので教えてください。

① 術前ホルモン療法によってセンチネルリンパ節生検の結果に影響を与えないでしょうか?
1か月程度のホルモン療法で本来あった転移を消すほどの効果は考えなくてもいいでしょうか?

② 他の方の質問で薬物療法をしてしまうとオンコタイプDX無償プログラムの対象でなくなると知りました。
針生検の正確な結果がわかりませんが、上記のような状況でも術後にオンコタイプ無償プログラムを利用する可能性を考えれば術前ホルモン療法をしない方がいいでしょうか?

どうかよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

質問者もご存知のように、ホルモン療法してしまうとOncotyepDX無償提供プログラムの対象から外れてしまいます。
術前ホルモン療法をする意義は殆どありません。
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/9/13
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