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タモキシフェン(抗エストロゲン剤)とアロマターゼ阻害剤の選択および、非浸潤全摘後の治療に対する考え方

[管理番号:10483]
性別:女性
年齢:56
病名:乳癌
症状:非浸潤により右乳房全摘しました
投稿日:2022年7月30日

どのように判断すれば良いのか困惑しております。
判断の指針を頂きたく、①~⑥の質問をさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

非浸潤がんで右乳房全摘、50代半ば、閉経しております。
術後結果は、非浸潤0期、腫瘍径in situ ca含む:8.0×5.0mm、核グレード1、ER(8)、PgR(7)、HER2(2)、リンパ節転移なしでした。

医師に、今後治療しなくても良いが再発予防(右側皮膚および左乳房)のためホルモン治療の選択肢もあると言われました。
治療するならタモキシフェン5年服用とのことです。
私が、子宮体がんリスクを避けたいのでアロマターゼ阻害剤は使えないか、と質問したところ、予防効果があるのはタモキシフェンです、と言われました。
理由については記憶が定かではないのですが、ともかく、アロマターゼ阻害剤の選択肢はないというようなお返事でした。
帰宅後調べますと、非浸潤がんにアロマターゼ阻害剤を使用することも可能で、効果もタモキシフェンよりも高いとあります。
そこで、質問させてください。

①非浸潤の場合、アロマターゼ阻害剤は使用しないのでしょうか。
タモキシフェンが推奨されるのでしょうか。
その理由は何故でしょうか。

②治療目的について、切除側再発や健側発生の予防よりも、微小転移に対処することの方が私には重要に思えます(微小転移は遠隔転移を引き起こし得るので)。
5mmスライスの間から浸潤している可能性もあること、術前生検(私はコア針生検)でがん細胞が漏れることもあることから、「非浸潤でも微小転移の可能性がゼロではないならホルモン治療を希望する」という判断は妥当でしょうか。

必要ならホルモン治療をすることは構わないのですが、ネットで調べると、’ 非浸潤で部分切除の場合は再発予防のためにホルモン治療をする場合がある’ 、とあります。
そのため、
③私のように全摘した者はホルモン治療はしないのか、また、
④ここでの再発は何を指すのか、微小転移による遠隔転移のことも指しているのか、が分からず、どう判断して良いのか困惑しております。
つまり、
⑤非浸潤全摘の場合において、「微小転移による遠隔転移についてどう考えたら良いのか」、「その遠隔転移のリスクを減らすために何をすれば良いのか/何もしなくて良いのか」が分からないのです。
どうかご教示ください。

また、HER2(2)なのも気掛かりです。

⑥非浸潤全摘の場合は普通は術後治療は不要だが、私はHER2(2)なので医師はホルモン治療をした方が良いと考えた、ということでしょうか。
どうかご教示ください。

もしも、私は、右側皮膚および左乳房の再発を軽視し過ぎだということでしたら、その理由も添えてご指摘ください。
また、私が全く気付いていない観点がある場合もどうかご指摘ください。

お力を頂き、心より感謝申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

主治医が何を言おうが…
非浸潤癌で全摘は根治であり、術後治療は不要です。 私なら最初から提案などしません。
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/8
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