[管理番号:10459]
性別:女性
年齢:55歳
病名:左胸乳癌
症状:胸の張り、胸の痛み、しこり
投稿日:2022年7月22日
初めまして。
初めて質問をさせていただきます。
母が昨日マンモグラフィーとエコーの検査の結果、左胸の乳がんと診断されました。
母は1週間ほど前から胸の痛みと張りを訴えており、触ると硬いしこりのようなものがありました。
しかし、しこりも1週間程前から確認できただけで、痛みもあるので乳腺症だろうといいつつ病院に行った結果、まさかの乳がんでした。
母は3~6ヶ月ほど前にも同じように胸の痛みを訴えており、その時はしこりも確認できず、すぐに痛みが治まったので放置していました。
昨日は細胞診までして、2週間後に結果を聞きに行き、造影CTをします。
しこりは3センチ程あるようで、乳首の奥の方にあると言われました。
しかし、乳首の上外側を触ると硬いものがあります。
エコーの結果ではしこりは一つ、腋窩リンパへの転移は無いと言われました。では、指で触れることのできる硬いものはなんでしょうか。
しこりが大きい為奥にあっても触れることができているのでしょうか?
また、腋窩リンパへの転移はなくても、他のリンパに転移してたら、遠隔転移をしてたら、と思うと不安で心臓が潰れる思いです。
腋窩リンパへの転移がない場合、他の場所へ転移することはあるのでしょうか?
胸の痛みは神経が圧迫されているか、神経を噛んでいる為だと説明されました。
それは何か転移に関係するのでしょうか?
最後に、しこりが奥の方にあると言われたのですが、胸壁などにくっついている場合は、エコーやマンモグラフィーでわかりますか?
何も言われなかったということは、その可能性はないのでしょうか?
一度に沢山の質問をして申し訳ございません。
しこりがいつからありどのくらいの期間で3センチまで成長したのか、もし最近できて急激な成長をしていて進行が早かったら、また昔からあり徐々に大きくなったなら転移は大丈夫かと、調べれば調べるほど不安になっていきます。
恥ずかしながら無知のため何もわからず、不安で食事も、睡眠をとることもできません。
返信を頂けると幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
腋窩リンパへの転移がない場合、他の場所へ転移することはあるのでしょうか?
⇒誤解です。
リンパ管を通っての転移(リンパ節転移)と血管を通っての転移(遠隔臓器転移)は全く別物です。
胸の痛みは神経が圧迫されているか、神経を噛んでいる為だと説明されました。
それは何か転移に関係するのでしょうか?
⇒おそらく「更年期の乳房痛」だと思いますが、いずれ「痛みと転移は100%無関係」です。
最後に、しこりが奥の方にあると言われたのですが、胸壁などにくっついている場合は、エコーやマンモグラフィーでわかりますか?
何も言われなかったということは、その可能性はないのでしょうか?
⇒無いでしょう。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/2
***
質問者様から 【質問2】
病理診断の結果
性別:女性
年齢:55歳
病名:左乳がん
症状:胸のしこり 乳房痛
投稿日:2022年8月5日
先日はお忙しい中、ご回答頂きありがとうございました。
針生検の結果が分かりましたので、再度質問をさせて頂きます。
●検査結果
しこりの大きさ24mm
エコーと造影CTの結果
リンパ節と他の臓器への遠隔転移なし
ER (-)
PgR (-)
HER2 (2+)
ステージII
①しこりは乳頭奥深くにあるようで、針生検の際麻酔をしても痛みがあったため筋肉に噛んでいる可能性があると言われました。
手術は全摘で、筋肉の一部を一緒にとることになるかもしれないと説明を受けましたが、浸潤範囲が大きいとステージは変わりますか?
②HER2が陽性でしたが、fish法でトリプルネガティブになる可能性が高いと言われました。
まず、fish法が何なのかが理解できません…。
調べるとHER2は特殊型(?)、トリプルネガティブは早期再発率が高いと書いてあり、どちらだったとしてもショックが大きいです。
先生から見て、母の癌は治りますか?また、再発する確率はどのくらいでしょうか。
③主治医から早期の癌です。
と言われました。
2cmを超えているのに早期なのでしょうか?
④グレードやki67は術後の病理診断でないとわからないといわれました。
HER2やトリプルネガティブの場合はグレードが高いのでしょうか。
⑤他の方への回答で、「予後はステージで変わる。サブタイプは治療法の選択をするため」と書いてあるのを拝見しました。
調べると、トリプルネガティブは予後が悪い、治療法が少ないとでてとても不安です。
実際はそのようなことはないのでしょうか。
⑥サブタイプがトリプルネガティブな場合、術後にTC療法を4クールと説明されました。
先生の治療とは違う気がします。
この治療法で大丈夫なのでしょうか?不慮があると再発率が上がるのではないかと不安です。
⑦遺伝子検査の案内を貰いました。
身内に乳がんの患者がいます。
これからの健診は念入りにするし、隣に産婦人科があるから卵巣癌などはそこで定期的に健診を受ければいい。
遺伝子検査は別にしなくて大丈夫と言われました。
遺伝子検査は本当にしなくても大丈夫でしょうか。
一度に沢山の質問をしてしまい申し訳ありません。
ご回答をよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
針生検の際麻酔をしても痛みがあったため筋肉に噛んでいる可能性がある
⇒意味不明なコメントです。 気にしないように。
手術は全摘で、筋肉の一部を一緒にとることになるかもしれないと説明
⇒大したことではありません。
気にしないように。
②HER2が陽性でした
⇒理解不足です。
HER2は0,1+が陰性(プラスが点いているからと言っても陽性という意味ではありません)
HER2は2+の場合FISHを行い陰性か陽性か判断します。
HER2は3+だと(FISHすることなく)陽性と判断します。
fish法でトリプルネガティブになる可能性が高いと言われました。
⇒確率的に…
25%が陽性、75%が陰性となるからです。
調べるとHER2は特殊型(?)
⇒誤り。
トリプルネガティブは早期再発率が高い
⇒くだらないネット情報です。
無視しましょう。
再発する確率はどのくらいでしょうか。
⇒手術病理が出るまで待ちましょう。
今、そんなこと知って意味ありますか???
③主治医から早期の癌です。
と言われました。
2cmを超えているのに早期なのでしょうか?
⇒十分早期です。
④グレードやki67は術後の病理診断でないとわからないといわれました。
⇒手術病理が出るまで待ちましょう。
何をそんなに急いでいる??
全く無意味!
⑥サブタイプがトリプルネガティブな場合、術後にTC療法を4クールと説明されました。
先生の治療とは違う気がします。
この治療法で大丈夫なのでしょうか?不慮があると再発率が上がるのではないかと不安です。
⇒術後の抗がん剤は
ルミナールでリンパ節転移3個以内なら(OncotypeDXしたうえで)TC
ルミナールでリンパ節転移4個以上及びトリプルネガティブなら
anthracycline+taxaneの方がいいでしょう。
⑦遺伝子検査の案内を貰いました。
身内に乳がんの患者がいます。
⇒今時、普通です。
これからの健診は念入りにするし、隣に産婦人科があるから卵巣癌などはそこで定期的に健診を受ければいい。
遺伝子検査は別にしなくて大丈夫と言われました。
遺伝子検査は本当にしなくても大丈夫でしょうか。
⇒遺伝子検査は(再発でないかぎり)対側の予防切除を希望する場合にのみ保険適応になります。
無駄な検査はやめましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/8/23
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質問者様から 【質問3】
手術病理結果
性別:女性
年齢:55歳
病名:HER2陽性乳がん
症状:
投稿日:2022年9月28日
前回もご回答頂きありがとうございました。
手術病理の結果が分かりましたので、再度質問させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
リンパ節転移 0
腫瘍径 24×20mm
グレード 3
腫瘍周囲の脈管侵襲 リンパ管0 血管0
HER2 fish法で+
この結果をふまえて中間リスク
ステージⅡa
と説明を受けました。
皆さんが説明を受けているki67は説明がありませんでしたが、グレードが高いからあまり良くないだろうと思い聞きませんでした。
今後の治療は
EC療法を4クール後に、トラスツズマブ3週毎×17回といわれました。
HER2陽性乳がんだったことにショックを受けています。
ですが、HER2の薬が出来てから予後が良くなったという情報をみて、少し希望を持っています。
母の場合、ステージⅡaなのでHER2陽性だとしても、再発率は低いと考えて大丈夫でしょうか。
(母に少しでも前向きに治療に取り組んでほしいので、教えて頂きたいです。)
また、放射線治療などはしなくて良いみたいですが、治療はこの計画が最善でしょうか?
お忙しい中とはおもいますが、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
母の場合、ステージⅡaなのでHER2陽性だとしても、再発率は低いと考えて大丈夫でしょうか。
⇒その通り。
抗HER2療法は再発率を半分にするので再発率は「一桁」となることは間違いありません。
また、放射線治療などはしなくて良いみたいですが、治療はこの計画が最善でしょうか?
⇒全摘なので、放射線は不要です。(全摘で放射線が必要なのはリンパ節転移4個以上)
早期乳癌の抗HER2療法は ECx4⇒trastuzumab x 18(1年間) もしくはTC+trastuzumab x 4 ⇒trasutuzumabx⒕(trastuzumabとしてtotal 18回)となります。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/10/7
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質問者様から 【質問4】
抗がん剤治療中の腰痛
性別:女性
年齢:55歳
病名:乳がん
症状:腰痛
投稿日:2022年11月24日
手術病理後の質問にもご回答いただき、ありがとうございました。
母は今EC療法3クール目に入ったところです。
3クール目の前日から腰痛を訴えており、左足まで流れるように痛いといっております。
また、2クール目が終わってから頭痛もあるみたいで、副作用だと思いますが敏感になってしまい不安です。
腰痛は3クール目の診察の時に先生に相談したらしいのですが、乳がんとは関係ないでしょうと言われたみたいです。
考えすぎだと思いますが、もし転移をしていた場合の症状とは違いますか?
腰痛を感じる人もいると聞いたことがあるので、とても不安です。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答4】
こんにちは。田澤です。
抗癌剤中の症状は基本的に、その副作用と考えるべきです。
抗癌剤が終了して暫く経っても寧ろ増強する場合に検査も考えましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/5
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質問者様から 【質問5】
HER2乳がんの治療内容
性別:女性
年齢:55歳
病名:HER2乳がん
症状:
投稿日:2022年12月14日
前回の質問にも回答いただきありがとうございます。
母は今日EC療法4クール目が終わりました。
予定では年明けにトラスツヅマブの治療が始まる様になっていましたが、
「パージェタという抗がん剤を約1年間一緒に投与する方法もあるが、
早期乳癌で転移もない為、大きな効果が期待できない。
パージェタまでする必要はないと思いますが、ご家族と一度相談してみてください。」
と説明された様です。
母は副作用がひどくきついから、しなくていいならその方が嬉しい。
と言っていますが、再発リスクが少しでも下がるなら治療をした方がいいのではないかと思っています。
田澤先生のご意見も伺いたく質問いたしました。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答5】
こんにちは。田澤です。
「パージェタという抗がん剤を約1年間一緒に投与する方法もあるが、
早期乳癌で転移もない為、大きな効果が期待できない。
パージェタまでする必要はないと思います
⇒そもそも、リンパ節転移無の場合にはpertuzumabの適応はありません。
以下、パージェタの添付文章から抜粋
HER2陽性の早期乳癌の術後患者のうち、再発リスクの低い患者(リンパ節転移のない患者)における本剤の有効性及び安全性は確立していないことから、再発リスクが高い患者を対象とすること
さらに私の回答3をコピペします。
早期乳癌の抗HER2療法は ECx4⇒trastuzumab x 18(1年間) もしくはTC+trastuzumab x 4 ⇒trasutuzumabx⒕(trastuzumabとしてtotal 18回)となります。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/1/15
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質問者様から 【質問6】
転移の可能性
性別:女性
年齢:56歳
病名:HER2陽性乳がん
症状:
投稿日:2023年3月8日
昨年はお世話になりました。
無事に56歳の誕生日を迎えることができ嬉しく思います。
今回もよろしくお願いいたします。
母は昨年の12月で抗がん剤治療が終わり、今年に入ってから抗HER2薬の治療をしています。
1クール目が終わった次の日に、自宅で急な腹痛があり冷や汗をかき嘔吐しました。
その日だけで治ったので副作用か何かだと思い様子を見ていました。
4クール目の前日に、また同じような腹痛に襲われ、同じように冷や汗をかき嘔吐をしました。
腹痛でしたが下痢ではなく通常便、嘔吐の方がきつかったようです。
数時間で症状は治まりました。
4クール目で先生に相談したところ、脳転移の可能性もあるためMRIの検査をするように言われました。
母は乳がんになる前に胃潰瘍に何度かなっていましたし、今までも同じようなことが度々あったので、胃潰瘍が再発したのかなと思っていました。
今回も腹痛からの吐き気だった為、まさか脳転移の可能性があるとは考えておらず、ショックを受けています。
一応胃カメラの検査と脳のMRIを撮ります。
検査をしてみないとわからないのは重々承知しております。
しかし、田澤先生のご意見も頂きたく思います。
4クール目の血液検査は異常はありませんでした。
田澤先生からみて、脳転移の可能性が高いでしょうか?
また、今回の症状から、他の臓器への転移の可能性も考えられますか?
お忙しいと思いますが、回答のほどよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答6】
こんにちは。田澤です。
田澤先生からみて、脳転移の可能性が高いでしょうか?
⇒極めて低い(ほぼ可能性0)です。
脳MRIで「転移が無いことを確認」したら安心することでしょう。
また、今回の症状から、他の臓器への転移の可能性も考えられますか?
⇒転移とは無関係!
内臓転移に症状は「そもそも」ありません。
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<質問が5回に達した方>
・次の質問(6回目)から、1か月空けてください。
・再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/10
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質問者様から 【結果・経過7】
MRI結果
性別:女性
年齢:55歳
病名:HER2陽性乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
投稿日:2023年4月3日
先日はご回答頂きありがとうございました。
癌は転移していなく、胃潰瘍の再発が確認できました。脳のMRIも異常なしで安心しました。
ありがとうございました。
<Q&A結果>
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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/10
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