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トリプルネガティヴ アポクリン癌 術後の治療について

[管理番号:10278]
性別:女性
年齢:53歳
病名:トリプルネガティヴ アポクリン癌
症状:
投稿日:2022年5月13日

3月に右乳房乳頭温存乳房切除術及びティッシュエキスパンダー挿入手術を行いました。

術後の病理検査結果は以下の通りです。

浸潤がん アポクリン癌
トリプルネガティヴ
リンパ節転移なし
がんの浸潤径 12ミリ
脈管侵襲 なし
核異型度 2
ki67 35%

主治医からは、再発予防のためにTC療法を勧められています。
標準治療なのは理解していますが、再発を抑える効果はそれほど
高くはないことや副作用への不安で、正直、抗がん剤治療は乗り気になれず、TC療法をするかしないか迷っています。

また、アポクリン癌とわかっているのだから、乳がんでは保険適用外ですが、もし抗アンドロゲン療法が有効なら試したい気持ちがあります。

先生はどのようにお考えになられますか?

お手数をおかけしますが、
ご助言のほどよろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

まず『今週のコラム 320回目 仕分け4001-5000 特殊型の扱い』をご覧ください。
アポクリン癌は、基本的に「特別扱い無」なのです。

なので、普通にサブタイプに応じた治療(今回はTNなので当然anthracycline +
taxaneとなります)となります。

★それであっても、私が(個人的に)特別扱いしたくなる(抗がん剤を強くは勧めない)のは、TNでもKi67が超低値な場合です。
 質問者はKi67=35%なので、上記には当てはまらず(私も)普通に、抗がん剤を勧めます。
 ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/25
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