Site Overlay

温存術後腫瘍が残存する場合の治療法について

[管理番号:10268]
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2022年5月10日

田澤先生、はじめまして。
 先生のお考えを今回ご教授いただければと思います。

まず、経過は下記の通りです。

2021年3月 乳がん宣告   エコーで右乳腺C領域に19㎜大の腫瘍あり
同年6月から術前化学療法開始
①Dose-dense AC療法
②PER+HER+PTX療法
同年12月 右乳房部分切除術

病理結果は下記の通りです。

ステージⅡA
浸潤性乳管がん
センチネルリンパ生検 (1/2) 1.2㎜
Nuclear grade 1
ER(+) (positive cells, more than 90%)
PgR(+) (positive cells, more than 90%)
HER2  3+  HER2タンパク過剰発現あり
Ki 67 index:10-20% CK 5/6(-)
乳頭側のNO.7に腫瘍の残存あり。
断端は陰性。
残存するtumor cellに変性は少ない
Therapeutic effect :grade2

右の乳房部分切除を行いましたが、上記の病理結果の通り腫瘍の残存がありました。
主治医に全摘出術をしたいと申し出ましたが、「カドサイラという良い薬がようやく承認を受けて使えるのだからカドサイラを使う治療でいい。
少し前までは使えなかったのだからラッキーと思ってください」と言われました。

カドサイラの効果をお聞きすると、自分の携帯を出して研究結果を探しそれを見せながら「まだ歴史が浅いので正確なデータはないが、8割は効果がある」と。
再発や転移についての検査をお聞聞きすると、乳がん診療ガイドラインの本を出して術後検査のページを読んで、「術後は1年に1回検査1回検査をすればいい方です。
これ以外に腰が痛くなったら骨転移を疑って検査もしていきますよ。」と。

主治医の治療方針に沿ってカドサイラの治療を今年の1月から開始しています。
終了予定は10月まででその後、放射線治療予定です。
また、タモキシフェン20㎎も現在内服中です。

右乳房の摘出した部分は硬結しており、しこりの確認もできません。
また、診断エコー検査で左腋窩リンパ節に軽度腫脹があるのですが、エコー検査はまだ実施しなくてよいとのことで術前に実施した以降していません。

質問ですが、
今回の温存手術で腫瘍の残存があったことに対して、
①この残存した腫瘍は今後どのような悪さをするのか
②今の治療を続けていくべきなのか、全摘出術をした方がよいのか かなり悩んでいます。

同じ職場に乳がんの方がおり、相談したところ、その方が田澤先生に診ていただいている方で
田澤先生のところへの受診を勧めていただきました。

現在、不安を持ちながらの治療になっているので、田澤先生の診察をぜひ受けたいと思っております。

田澤先生の受診は紹介状がないと診察していただけないのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

メール内容を読む限り、質問者は「大変な勘違い」をしているようです。

「①この残存した腫瘍は今後どのような悪さをするのか」
⇒質問者はこの「残存」を「今現在、温存した乳腺の中に癌が残存している」と解釈しているようですが、それは誤りです。

 ここでいう残存とは「摘出した乳腺組織の中に(抗がん剤で消滅しきれずに)癌が生き残っていた=残存」という意味です。

理解できましたか?

質問者は、まるで現在自分の身体に癌が残存していて、それが悪さをすると理解されているようですが、そうではなく(そうでないことは「断端陰性」から確認できます)

★「完全緩解(抗がん剤で癌が全て死滅していた)ではなかった」ことを、「残存」と表現しているのです。

★★現在、質問者の温存乳房に癌が残存しているのであれば(質問者はそのように誤解しているようですが)、全摘も選択肢となりますが、そうではありません。ご理解いただけましたか?

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/18
***

Scroll Up