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組織診について

[管理番号:10249]
性別:女性
年齢:30歳
病名:線維腺腫
症状:胸のしこり
投稿日:2022年4月27日

先生の質問コーナーをよく拝見させていただいております。

以前、先生に組織診をしていただき、線維腺腫という確定診断をいただきました。

質問の中で、先生は葉状腫瘍は組織診ではわからないというようなお返事をされていたものを見たのですが、田澤先生による組織診であっても覆ることはあるのでしょうか。

もうかれこれ10年ほど大きさはかわっていない(むしろ目立たなくなっている)もので、先生に確定診断もいただいておりすっかり安心して過ごしておりましたが、手術するべきなのかを考えてしまいました。

大変失礼な質問になってしまい申し訳ありません。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

質問の中で、先生は葉状腫瘍は組織診ではわからないというようなお返事をされていたものを見たのですが、田澤先生による組織診であっても覆ることはあるのでしょうか。
⇒ fibroadenoma⇒良性葉状腫瘍⇒境界悪性葉状腫瘍⇒悪性葉状腫瘍

線維腺腫、葉状腫瘍は組織診では厳密には区別つきません。
手術標本によって、前後1段階評価が変わることはあります。

例) 術前 fibroadenoma⇒術後 良性葉状腫瘍
   術前 良性葉状腫瘍⇒術後 境界悪性葉状腫瘍
   術前 良性葉状腫瘍⇒術後 fibroadenoma
   術前 境界悪性葉状腫瘍⇒術後 悪性葉状腫瘍

★それで手術する際には「1グレード上であっても大丈夫なように」手術をしています。
ご参考に。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/5
***

質問者様から 【質問2】

組織診について
性別:女性
年齢:30歳
病名:線維腺腫について
症状:胸のしこり
投稿日:2022年5月6日

田澤先生、とてもわかりやすくありがとうございます。
理解いたしました。

取ってみないと完全にはわからないということは大前提で、追加で質問させてください。

1.田澤先生にはエコーで90パーセント線維腺腫。
と言っていただき、
組織診の結果は

組織学的にいずれも境界明瞭な結節を認め、結節は線維性の間質と腺房、乳管を模倣とする上皮成分からなる。
上皮増生傾向は軽微で、間質の細胞密度は低い。
?類臓器系線維腺腫を考える。
と書いてありました。

先生のエコーと、この結果を合わせると、葉状腫瘍の可能性はあまり考えなくてよさそうでしょうか。

2.12-3年前からあり、大きさが2センチ以下の葉状腫瘍というものも前例ありますか?大きさが変わらないものは線維腺腫と考えていいのでしょうか。

3.万が一葉状腫瘍だった場合、良性ということに今のところはなるのかと思いますが、今後急に大きさが変わってきた場合、すぐ手遅れに変わっているということはあるのでしょうか?定期的に先生に見ていただいていれば、手遅れになる心配はしなくてよいでしょうか。

4.今まで3つ良性葉状腫瘍を摘出していますが、それに加えて今残っているひとつだけ線維腺腫ということはあり得ることでしょうか。
四つしこりがありましたが、残っているものが1番最初にでき、他の三つは2、3年後にボコボコほぼ同時にできました。

取れるものなら取りたい気持ちもありますが、小さな子供たちを三日間預けるとなるとなかなか緊急時以外では難しく、、万が一の際に手遅れにならないのであれば、サイズに変化があったときの摘出が現実的かなと考えており、相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

先生のエコーと、この結果を合わせると、葉状腫瘍の可能性はあまり考えなくてよさそうでしょうか。
⇒その通りです。
ご安心を。

★同じ質問は、これ以上しないようにしましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/5/14
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