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タモキシフェン 服用一年、肝臓数値と中性脂肪の増加について

[管理番号:10185]
性別:女性
年齢:51
病名:乳ガン
症状:
投稿日:2022年3月25日

こんにちは。
いつも疑問がある度に、乳ガンプラザにお世話になっています。
3つ教えていただきたいです。

昨年の2月乳がんの手術をしました。
ステージ1で温存治療、放射線を終え、今はタモキシフェンを飲んでいます。

①3ヶ月ごとに薬をもらうための通院があるのですが、何か変わりはないですか薬は飲めていますか? だけの質問で薬を処方され終わりです。
術後1年検診の時に傷は見ないんですかと質問したのですが、何かあればみますけど、そんなにわざわざ見ないですよ。
と答えがありました。
フォローアップは3ヶ月毎の薬のみで後は1年後にマンモ.血液検査ですと言われています。
先日同様の手術をした方の体験ブログを偶然見かけると、3ヶ月ごとに視触診、血液検査をしているとあり、気になって調べるとほとんどの方が同じような感じでした。
私のように1年間は何の診察もない薬だけと言う病院はあるのでしょうか?
傷を見ていたのは、手術後次の日に主治医が1回、後は入院中は毎日看護師の方が見てくれていましたか、退院後は全く誰も見ていません。

胸も傷も見ない。
血液検査は、昨年8月にあり、次は今年8月、一年後です。

②先日受けた特定健康審査の血液検査で肝機能の数値と中性脂肪の数値が倍以上になりました。

中性脂肪 2016年よりずっと60から80だったのが、143
AST 16から19が、25
ALT 8から11が、23
r-GT 12が、41

中性脂肪脂肪と、r-gtが、2~3倍ですぐに、こちらを検索したところタモキシフェン の副作用だということですね。

ただ中肝臓の機能についてはたくさんの方が質問されていたのですが中性脂肪とセットの方が見つけられず質問させていただきました。
タモキシフェンを飲んで1年ですがこの値はどんどん上がっていくのでしょうか?放射線後より、右のあばらあたりに青いクモの巣のようなうっ血が常に見られるのですが、何か関係あるのでしょうか?
痛みもあるのですが、放射線の影響と思ってました。

③検索中に他の方の相談で見たのですが、生理がまだあるならタモキシフェンだけではなく他の治療も追加した方が良いのでしょうか?

↓こちらです。

ホルモン剤はタモキシフェンだけになりました。
LH RHagoni
st追加はありませんでした。この処方で大丈夫なのでしょうか。」
⇒月経が再開しないか注意しましょう。

 もしも再開するなら早めに担当医に話をして、「LH-RHagonistの併用」としてもらえばいいのです。

お忙しいなか、すみませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

私のように1年間は何の診察もない薬だけと言う病院はあるのでしょうか?
⇒術後の「定期診療の中身」にガイドラインはありません。

唯一のエビデンスは「1年に1回のマンモグラフィー」だけなのです。
(私を含めて)多くの乳腺外科医からすると、『いくら何でも、何もしなさ過ぎでは?』とは(実際には)思いますが、「1年に1回のマンモグラフィーをしているだけ」でも(エビデンスには従っているので)誰にも文句は言われないと、いえます。

タモキシフェンを飲んで1年ですがこの値はどんどん上がっていくのでしょうか?
⇒タモキシフェンの影響だとは思いますが…
 肝臓は(薬剤だけではなく)食生活に大きく影響を受けています。
 (タモキシフェンが術後治療として)必要な以上、(肝臓にそれ以上の負担をかけないように)「食生活及び運動に気を使って、肝臓にそれ以上の負担をかけないこと」それが大事なのです。

放射線後より、右のあばらあたりに青いクモの巣のようなうっ血が常に見られるのですが、何か関係あるのでしょうか?
⇒ありません。(考えすぎ)

③検索中に他の方の相談で見たのですが、生理がまだあるならタモキシフェンだけではなく他の治療も追加した方が良いのでしょうか?
⇒不要です。

LH-RHagonist併用が必要(上乗せ効果がある)なのは以下のケースとなります。
1.35歳未満
2.化学療法を行い、(化学療法閉経となるのですが)その後「化学療法閉経から復活」した場合

質問者は上記1にも2にも該当しないので(LH-RHagonist併用は)不要です。
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/2
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