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ランマークについて

[管理番号:10171]
性別:女性
年齢:47歳
病名:
症状:
投稿日:2022年3月22日

浸潤性小葉がん、多発性骨転移があります。

初発ステージ4なので、手術は出来ないとのことでした。
また、骨転移も小さいものがたくさんあるようで、放射線治療も出来ないとのことで、2020年11月から現在までイブランスとランマークで治療中です。

多発性骨転移はありますが、発覚時も今も強い痛みはなく、日常生活に困る事は全くありません。

3ヶ月ごとに造影CT、6ヶ月ごとに骨シンチにて経過を観察していますが、CT、骨シンチの結果を聞く限り、原発腫瘍、骨転移箇所どちらも薬が効いているとの事です。

今回は、ランマークについて、田澤先生の考えをお聞きしたいです。

2020年11月から毎月1回、ランマークの注射をしています。
CT、骨シンチでは溶けていた骨が埋まってきているのが確認できているとのこと。

私は、ランマークによる顎骨壊死や大腿骨の骨折がとても心配なのですが、この様な状態が続くのであれば、ランマークの間隔を少しあけてもらっても良いのでしょうか?
例えば、2ヶ月に一度の注射にした事で、元の状態に戻ってしまうものなのでしょうか?
治療を始めて1年経った頃、主治医にランマークの間隔あけれますか?
と聞いたのですが、その時は良くなったら大丈夫ですけど…と言われたのですが、毎回、よくなってきていると言ってくれているのに間隔をあける話は一向に出てこないので、田澤先生のご意見を伺ってから、もう一度、主治医に相談しようと思っています。

よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

Denosumabの顎骨壊死などの有害事象を気にされているようですが…
それ(有害事象が気になる)ならば、「間隔を開ける」というよりは「先ず」歯科に定期的にチェック(受診)をお勧めします。(歯科的に問題無ければ、気にする必要ないわけですから…)

通常、denosumabの感覚を広げる理由としては「併用するメインの治療の間隔に併せる為」が多いと思います。
現状、palbociclibと併用し(おそらく)palbociclibが4w間隔(3w内服、1w休薬)で「4w毎に通院」となっていると思われます。

ケース1 病状が安定しているからと言う理由で8w間隔の通院(1度に6w分処方して3w内服1w休薬⇒3w内服1w休薬とする)となった場合にはdenosumabも(それに合わせて)8w間隔にする

ケース2 3w間隔の抗がん剤をメインで行う場合には 抗癌剤の2回に1回(つまり6w間隔で)denosumabを行う

上記のようにdenosumab投与の間隔は「きっちり4w」というよりは「メインの治療にあわせて」6w間隔だったり8w間隔にしたりすることが多いです。
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/30
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