[管理番号:10156]
性別:女性
年齢:53歳
病名:
症状:
投稿日:2022年3月15日
5ミリの対側乳がん(浸潤癌でホルモン陽性、HRE2プラス1)が見つかり、手術前のCT検査で2年前のCT画像と比べて1つリンパ節が腫れていると言われました。
コロナワクチン接種は2回目が9月に終わったので半年ほど経過していますが、まだ腫れていることはあるのでしょうか?
主治医にはワクチン接種の影響なのか転移なのかわからないので、リンパ節郭清を勧められました。
こんなにも早く転移するのか、他にも転移しているのではないかと不安です。
タモキシフェン服用中なのに対側にも乳がんができていたこともショックです。
リンパ節郭清はしたくないのですが、やはりした方が良いと思われますか?
3年前に左乳房全摘しました。
ステージ2a、ルミナールA、センチネルリンパ節に微小転移有の為、TCをしましたが、手足症候群というのでしょうか、副作用が酷く2回で中止して、その後タモキシフェン服用中です。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
主治医にはワクチン接種の影響なのか転移なのかわからないので、リンパ節郭清を勧められました。
⇒これは(私の基準では)誤った治療方針と考えます。
★手術時の腋窩リンパ節の取り扱いの考え方
1.明らかに(画像上)リンパ節転移を疑う。 ⇒ 腋窩郭清
2.画像上はリンパ節転移を疑わない ⇒ センチネルリンパ節生検を行う
3.画像上、転移なのか?反応性なのか?判断できない
質問者は上記の3に相当しますね?
その場合には(私なら)以下の2択どちらかとなります。
①術前に、そのリンパ節を細胞診もしくは針生検⇒ (陽性ならば無論、腋窩郭清となり、陰性ならばセンチネルリンパ節生検を行う★★)
②(術前に細胞診も組織診もせずに)センチネルリンパ節生検を行う
★★ 術前組織診で陰性であっても「微小浸潤」などは(センチネルリンパ節生検により)「リンパ節1個丸ごと」調べない限り不明なため
お解りでしょうか?
上記1でない限り、いきなり腋窩郭清は乱暴だと(私には)思えます。
「転移と確信できないのであれば(最低限)センチネルリンパ節生検すべき」ということです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
3/23
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質問者様から 【結果2 】
コロナワクチン接種後半年経過でのリンパ節の腫れ
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
コロナワクチン接種後半年経過でのリンパ節の腫れが転移かどうかわからないので、
主治医から乳房全摘手術の際にリンパ節郭清を勧められましたが、ここで田沢先生に回答をいただいたように細胞診、または針成検を主治医に依頼しました。
細胞診をした結果、良性でしたので再来週の手術時にはセンチネルリンパ節生検となりました。
有難うございました。
<Q&A結果>
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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/3/23
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